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コムスンの問題も社保庁の問題も全て厚生労働省管轄

コムスンの問題も社保庁の問題も全て厚生労働省管轄
2007年6月14日

 案外、皆気付いていないが、実は現在巷を賑わせているコムスンの問題にしても、社会保険庁や社会保険事務所による社会保険料の問題にしても、全て管轄は厚生労働省なのである。社会保険庁にばかり白羽の矢が向いており、厚生労働省の責任問題は、あまり浮上してこないが、実は、厚生労働省、嘗ての厚生省というのは、昔からこのような問題を多々抱えた省であったのだ。何故なら、旧厚生省、現厚生労働省が管轄する分野は、利権の巣窟であるからだ。

 その最大なるものが医療界である。医療の世界を統括しているのも厚生労働省である。医師会をはじめ製薬会社等は、皆厚生労働省の指導のもとに動いている。医師会と政治家の距離が近いことは、昔から周知の事実である。また、医薬品を扱う薬品会社が、新薬の認可をめぐり、厚生労働省の役人達に近づこうとする行為を繰り返していることも、よく知られていることである。そして、今大きな問題になっている社会保険庁も、この厚生労働省に帰属しているのだ。

 社会保険事務所の所長クラスなどは、厚生労働省の官僚が出向している場合が非常に多い。そのことは、交換した名刺を見れば一目瞭然である。やはり、厚生労働省の官僚たちは、出向していても、自分達は社会保険庁の人間ではなく厚生労働省の官僚であるというプライドと意地があるのであろう。必ず、名刺には厚生労働省の人間であることがわかる記載がされている。そして、社会保険庁で行われるほとんどの決断は、最終的にこのようなトップ達が為してきたものである。ということは、今噴出している社会保険庁ならびに社会保険事務所で起こっている社会保険料にまつわる諸々の問題の責任は、社会保険庁にとどまることなく、厚生労働省にもあるということを我々国民は認識しなければならないということだ。

 まだ、検証したわけではないので定かではないが、多分、社会保険庁ならびに社会保険事務所に出向している厚生労働省の官僚達も、社会保険庁や社会保険事務所に出向している間に、かなり甘い汁を吸っていることが想像できる。何故ならば、社会保険庁ならびに社会保険事務所というのは、他の省庁や役所とは違い、少々特異な形態で構成されているからだ。社会保険事務所に勤める人々は、純粋な公務員のように我々は思い込んでいるが、実は100%純粋な公務員ばかりで構成されているのではない。それぞれの社会保険事務所で、独自に雇い入れた人々が多々働いているのだ。彼らは、公務員試験を受けたわけでもない。だが、扱いは準公務員的で処遇されているのだ。勿論、納税者である国民に対しても、まるで上級公務員であるかのような態度で接してくる場合が多い。

 当然のことながら、彼らも人である。このような背景がれば、本当の官僚である厚生労働省から出向している官僚達に、媚を売って当たり前である。出向してきている官僚の方も、一段高いところに祭り上げられて当たり前という感覚があるはずである。この関係が、不正を生み出す環境であることは容易に想像できる。

 それでは、何故山積されている諸々の問題を、マスコミは取り上げないのか。疑問に思う人も多いことであろう。それは、こういうことだ。誰でも、健康に関し悩みや不安を持っているものである。医療関係を話題にしたり、叩いたりすれば、いざという時に、最善の医療を受けられなくなるのではないか、という人間本来持ち合わせる不安と防衛本能が働いてのことだ。この心理は、マスコミにとどまることなく、政治家や官僚にも同じように働いている。万が一、自分の健康に何かが起こった時、できるだけ便宜をはかってもらえるような関係を維持したい、という防衛本能が人々の中で潜在的に働いてしまうからにほかならない。厚生労働省の官僚達をはじめとする関係者達は、その辺の人間の心理を充分に承知しているのである。よって、高を括って色々なことを為してしまうのだ。社会保険に関する問題も、まったく同じ構造である。人々は、やはり老後の不安と自分の老後を守ろうという防衛本能が働くため、今までは泣き寝入りしてきたのだ。

 次に、コムスンの問題であるが、折口という男は、防衛大学にトップで入学し、トップで卒業したある意味優秀な男である。しかし、防衛大学卒業後、自衛隊には入隊せず、そのまま大手商社へ入社してしまった。言うなれば、税金で大学を卒業し、色々なことを多々学び、人脈も広げたが、後ろ足で砂をかけて自らの道を歩みだしたということだ。

 大手商社入社後は、直ぐに頭角を現し常に注目され続けた。彼が世間に名前を認知されたのは、バブルの時代に一世を風靡した芝浦の「ジュリアナ東京」の設立と成功劇でのことである。その後、時代の変容を逸早く察知した折口氏は、一番のピーク時に、ジュリアナ東京を終結させ、そこで得た金を手にし、帰属していた大手商社を退社し独立した。この時も、ある意味、後ろ足で砂をかけて去ったという形だ。引き際の見極めと後ろ足で砂をかけるという方程式が、彼のスタイルということなのかもしれない。

 価値観、判断基準は「金」とハッキリ言い切るような男である。非常にドライで、クール、ある意味非常に冷酷な一面を持った男だ。ジュリアナを閉鎖し、商社を退社した折口氏は、グッドウィルという会社を立ち上げた。当初より、彼の中では、介護業界ということが頭にあった。そのことは、当時、彼自身がハッキリと言っていた。ジュリアナを閉鎖する前から、彼の意識は、介護業界へと向いていた。そして、彼の口癖が、「医療保険制度ほど、美味しい制度はない」ということであった。同時に、当時、彼は介護保険制度の設立ならびに導入を、必死で政治家達へ働きかけていた。ありとあらゆるルートに接触をもち、政治家とのパイプを模索していた。その先に、彼は介護保険制度の確立、そして、独占という野望を抱いていた。それは、当時の彼の言動からしても、誰の目にも明らかであった。

 彼の言動で印象的に今でも記憶されていることは、医療保険制度の甘い汁を吸っている医師や官僚があれだけいるのだ、それらを暴くことで官僚達に圧力をかけ、介護保険制度を導入させるように働きかける起爆剤にすればよい、と言って数々の医療保険制度にまつわる不正問題を我々マスコミに持ちかけていたことである。ある意味、恫喝ともとれる手法である。裏でマスコミに、医療保険の不正を暴かせ、その代価として介護保険制度を導入させるきっかけを作る。非常に頭が良いと言えば良い。しかし、ある意味、少々怖い男でもあると言えよう。

 ただすごいのは、彼がそれを実現してしまったということだ。当初、マスコミはじめ、各界からは、介護ビジネスなど、慈善事業のようなことであってビジネスになどならない、と多くの批判等を受けていた。しかし、彼の頭の中には、介護保険制度という打ち出の小槌、魔法のランプが描かれていた。そして、最終的に、彼はその打ち出の小槌を手に入れたのだ。コムスンは、ここ5~6年で、驚異的な成長をみせた。ある意味、独占状態に近い、介護業界のドンと言っても過言ではないところまで、折口氏は上り詰めた。そんな折口氏は、当初、介護保険制度導入を働きかけていたころと同じような手口で、政治家や厚生労働省の役人達を手中に丸め込んでいた。だが、一つだけ、当時と違うことがあった。それは、株式上場を果たし、介護保険という打ち出の小槌も手に入れた折口氏には、昔とは違う潤沢な資金ができたということだ。彼は、その資金を利用して、人脈を広げ、名誉欲を満足させ、自らの世界を作り上げようとしていた。しかし、結果、金を追い、金に頼った彼は、自ら金に溺れ、沈没することになってしまった。彼の周りには、その金目当てにコバンザメのように群がった、多くの政治屋や官僚達がいた。だが、彼らが、窮地に陥った折口氏を助けてくれるはずもない。皆、我が身を守ることに必死で、恩などという言葉さえ彼らの辞書にはないような輩である。そのことを、今一番実感しているのは折口氏自身かもしれない。

 少々話が長くなってしまったが、結局のところ、役人と政治家ばかりがいつも美味しい思いばかりをし、最後に貧乏くじを引かされるのは民間人と関係のない一般庶民である消費者のみである。これは、何も折口氏を庇っているわけではないので誤解のないように。彼の価値観、経営姿勢は、明らかに間違っている。それだけは、確かなことだ。ただ、彼の才能は、図抜けたものがあるのかもしれない。その才能で、今度こそ、万人に認められる経営者に成長してほしいものだ。
by seizaikai_club | 2007-06-14 13:45 | 社会保険

「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
by seizaikai_club
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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