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政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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北朝鮮に漂う不穏な動き

北朝鮮に漂う不穏な動き
2009年3月29日

 金正日総書記の体調不良説は、連日テレビをはじめ日本のメディアにとどまらず、世界中のマスコミで取り上げられているので、読者の皆様の多くの方がご存知であろう。先日報道された選挙の際の金正日総書記の写真から察するに、回復はしたのだろうが以前のようなトゲトゲとした殺気は窺えなかった。あの写真から伝わってきたのは、以前に比較し痩せ細り病弱になった年相応のお爺さんという印象だけであった。

 時を同じくして、突然、北朝鮮の金英逸首相が3月18日北京に温家宝首相を訪ねた。極秘裏に会談が行われたようだ。勿論、表向きは、中朝友好年の記念行事に参加するという大義名分が掲げられていた。だが、その実、北朝鮮の金英逸首相は色々な相談事を温家宝首相に耳打ちし、その反応を観察していたようだという噂が漏れ聞こえてくる。

 どういうことかというと、どうも金正日総書記の体調が悪いことに乗じて、軍部が力を増してきているのではないかという情報がある。要は、あの様子では金正日総書記が一線で指揮をすることはできないと見限った一部強気の軍部要人が、後継問題を含め派閥を形成し動き出したということだ。三人の息子の内誰を後継に据えるべきなのかということで、北朝鮮の要人達は割れ浮足立っている。日本の空港で逮捕されたことで日本でも馴染みが深い、国際感覚豊かで外国語を流暢に操る金正男(ジョンナム=三十八歳)を推す要人と、それよりも操り易く軍部による傀儡政権を実現することができる可能性が高い、正哲氏(ジョンチョル=二十八歳)、正雲氏(ジョンウン=二十六歳)のどちらかにした方がいいとする二派もしくは三派に分かれてせめぎ合っているという状況だ。

 確かに、北朝鮮の国の発展を考えれば、金正男が適任であるような気がする。間違いなく国際感覚は豊かで、海外にも多種多様な人脈を既に持っている。北朝鮮という国の未来を考えれば、経済的な感覚や国際感覚もある彼が継承することが一番相応しいように思う。だが、そうなれば、軍部要人による傀儡政権という夢は叶えられない。なぜなら、金正男は凡人ではないからだ。そのことは、誰の目にも明らかだ。だが、他の二人の兄弟はまだ若い。軍部が傀儡政権を望むのであれば、彼らの方が御し易い。

 果たして、今回中国を訪問し温家宝首相と会談を持った北朝鮮の金英逸首相が、どちらの派閥に与しようとしているのかはわからない。もしかすると、本人自体まだ決めかねているのかもしれない。自らの生き残りを念頭に、臨機応変に乗り切ろうと覆っているのかもしれない。なぜなら、一歩踏み間違えれば、命に関わることであるからだ。問題は、今回の四月四日のテポドン発射が、権力を誇示しようとする病弱になった金正日総書記の指示によるものなのか、それとも暴走しだした軍部の仕業なのか、それによって今後の展開も変わってくる。

 ただ、一ついえることは、朝鮮戦争停戦協定締結後、今朝鮮半島は最も危険なレッド・ライトが点滅している状態であるということだ。日米合わせてイージス艦が七隻、空母が最新鋭のロナルド・レーガンを含め三隻朝鮮半島を向き日本近海に待機している。このことは尋常ではない。アメリカ海軍でさえ、空母は十隻、イージス・システム搭載艦は七十四隻。その内、当初よりイージス艦として建造され現役でいるイージス艦は二桁ちょっとだ。その内の何隻もが日本近海に集結している。この体制は、軍事戦略上、かなり緊張した状態といっていい。間違いなく、アメリカは北朝鮮でクーデターを含め何らかの有事を想定して危機管理体制を強化しだしている。その一貫が、先日七万五千人規模で行われた米韓合同演習である。あの合同演習には、尋常でない緊張感があった。彼らがあの軍事演習で装着していた装備は、最新鋭の装備であった。そのことだけをとってみても、かなりの確率で有事を想定しているアメリカの姿勢を垣間見ることができる。このような状況下、一つの大きな分岐点が、四月四日に北朝鮮が予定しているミサイル発射であることは間違いない。今後の動向を見守りたい。
by seizaikai_club | 2009-03-29 03:30 | 朝鮮半島情勢
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「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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