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政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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政界再編

政界再編
2008年1月5日

 亥年というのは、天変地異や動乱の起こり易い年回りらしい。歴史的にいっても、1707年の亥年には、富士山が「宝永の大噴火」といわれる噴火を起こした。平安時代に二度大きな噴火を起こした富士山だが、それらの噴火とならぶ大噴火であった。それどころか、「宝永の大噴火」では、富士山の中腹を抉り取って宝永火口を形成し、富士山の雄姿を変えてしまった。

 1779年の亥年には、桜島が「安永の大噴火」を起こしている。1468年の「文明の大噴火」、1914年の「大正の大噴火」とならぶ大噴火であった。この噴火で、燃島(もえじま)など八つの島ができた。

 明治以降では、1923年(大正12年)の亥年に、関東大震災が起こった。言わずと知れた、前代未聞の大震災であった。死者、行方不明者合わせて10万5千人あまり、非難人数は190万人に及ぶ未曾有の大天災であった。

 1983年(昭和58年)には、日本海中部地震が発生した。これは、日本海側で発生した史上最大級の大地震であった。マグニチュード7.7で、10メートル以上の高さを記録した津波により、104人の犠牲者を出した。また、同じ年、三宅島でも大きな噴火が起こった。

 そして、前回の亥年である1995年(平成7年)には、阪神淡路大震災が起こった。予想外の大地震発生で、多くの犠牲者がでたことは未だ記憶に新しい。

 亥年の天変地異は、日本にとどまらず海外でも、同じ現象が起こっている。1755年にはリスボン大地震、1815年には、世界史上最大級の大噴火とされているインドネシアのタンボラ火山の大噴火が起こっている。

 亥年は、政界も荒れるというジンクスがある。大体、亥年の選挙は大荒れで、自民党には不利というジンクスさえある。昨年の日本政界を振り返ってみると、確かに大荒れの年であった。参議院選挙では、自民党が大敗し民主党が大躍進した。そして、小泉改革を旗印に小泉内閣を継承した安倍首相が、突然総理の座を投げ出した。挙句の果て、その安倍氏の後首相の座についた福田氏は、某新聞社の古狸に唆され、民主党の小沢党首を水面下で誑かし、連立騒動で国民を欺いた。それでも、足並み揃わぬ民主党に国民は辟易とし、小泉元総理が切り捨てたはずの魑魅魍魎が蘇り旧態依然とした自民党には愛想を尽かした。国民は、自民にも民主へ対しても絶望感しか感じられなかった。関東大震災は起こらなかったものの、永田町は大揺れであった。

 参議院で優位に立つ民主党が、いつ伝家の宝刀解散総選挙に打って出るかと、マスコミも政界も浮き足立った。しかし、解散総選挙をして、一体誰が次期総理になるというのか? 国民不在も甚だしい。

 民主党は、いつまでたっても烏合の衆よろしく、「政権奪取」ばかりを合言葉に実力が伴わない。一枚岩どころか、二枚舌、三枚岩という有様だ。一国を司るには、いささかお粗末過ぎる。それでは、自民党はといえば、自民党も小泉元首相にぶった切られ脇に追いやられた魑魅魍魎がしぶとく蘇り、国民の方は向かずに、ご自分達の敵討ちにばかり奔走されている。これまた、茶番を繰り返すばかりで、とてもではないが一国民としては支持できない。

 そんな状況下、安倍前首相が政権を放り投げた直後、小泉再登板の声が、マスコミなどから聞こえてきた。だが、小泉流美学を思えば、これは有り得ないことであろうと思っていた。小泉さんという人が、格好の悪いことをするとは思えないからだ。一度口から吐いた言葉を撤回し、総理の座に返り咲くなど、これほど格好の悪いことはないではないか。だが、もし、小泉さんが、自民党総裁ではなく、自民党の議員としてではなくということであれば、万が一にも有り得るのではないかと思っていた。

 そんなことを念頭に政界を見守っていた私の目に留まった人物がいた。それは、今や役もなく一自民党議員として日々を送っている武部元幹事長である。武部氏は、小泉政権下、幹事長として小泉氏によく仕えていた。非常に厳しい顔をして日々、職務を遂行されていたことが印象深く私の脳裏にも残っていた。その武部氏の最近の顔付きが、非常に凛々しい。幹事長時代以上に凛々しい。幹事長時代は、どちらかというと苦労の所為か厳しい顔付きをしていた。しかし、今の武部氏の顔付きは、何故か非常に引き締まり凛々しい。ある意味、自民党内では浪人中である。普通、凛々しい顔付きになるはずもない。私は、何か水面下で隠密裏に進行しているのではないか、と思っていた。そんな矢先、武部氏に集う小泉チルドレン達の様子にも、変化が表れた。読者の皆様の記憶にも新しいところでは、杉村太蔵議員の小泉氏そっくりの物言いによるマスコミへ対しての選挙に関しての言動があった。あれだけ強気の発言を、この微妙な時期にするということは、いくらまだ青いといっても、何かそれなりの後ろ盾および根拠がなければできないはずである。あのテレビでの杉村議員の様子を目の当たりにした私は、これは水面下でやはり何かが動いているのではと強く思った。

 そして、一昨日の飯島勲元小泉首相秘書官のテレビでの独占インタビューを観て、その思いが私の中で確信へと変わった。

 飯島勲という人物は、明治維新以降の日本政治に於いて、最高の政治家秘書であり、誰も右に出るものはいない、と私は思っている。怖い人とよく言われるが、これ以上魅力的な人がいるのかと思うほど人間臭く興味深い人物である。私自身、面会直後に魅了された。そして、彼の人間的魅力は、彼の愛にあると私には思えた。愛などというと、何を言っているのか、と思う方も多いかもしれない。何も恋愛の愛ではない、小泉純一郎へ対しての愛情である。あれほど、小泉さんに惚れ込んでいる男は他にはいないであろう。文字通り、小泉さんのためなら命懸け、何でもできるのが飯島勲という人物だ。そのことが、第三者からみても、飯島勲という人物を魅力的な人物に映し出している。まるで任侠映画の1シーンのような、親分子分の以心伝心の男同士の関係が小泉氏と飯島氏の間には感じられた。

 その飯島元秘書が、ハッキリと明言した。「自民党員として、自民党総裁として、小泉純一郎の総理としての再登板は200%有り得ない。だが、自民党員としてでなければ、充分に有り得る。大体、小泉以外、他に日本の舵取りができ、国民をひっぱっていける人間があるだろうか。小泉純一郎は、日本の国有財産である」と飯島氏は言い切った。

 これは、非常にリアルな発言である。そのコメントを聞いたコメンテーターは、まるで小泉さんが自ら小泉チルドレンを連れて自民党を出るような発言を繰り返していた。しかし、それは有り得ないと私は思う。何故なら、小泉流美学にそぐわないからだ。大体、それではあまりに格好が悪い。第一、そんなことをすれば、国民の支持を得られない。飯島氏もそんなことは、望んでいないであろう。彼にとって大切なことは、どれだけ格好良く親分小泉を舞台に登場させるか、ということである。それには、小泉氏を最後に担ぎ出すという方法しか有り得ない。自ら、名乗り出るなどということは有り得ないことだ。

 だが、武部氏を頭に、小泉チルドレンならびに小泉さんを支持する古参の自民党議員が自民党をでれば、これはそれこそ大変なことになる。自民党の魑魅魍魎は、安穏としてられない。それこそ、今度こそ本当に息の根を止められかねない。政治の世界に「もし」はないが、もしそうなれば、自民党は壊滅的な打撃を受けるであろう。かといって、民主党が機を得て自民党を返り討ちにもしきれないはずだ。

 そして、その時が、小泉再登場の舞台が整う時となる計算であろう。武部氏を頭に自民党を飛び出した議員達は、小泉さんを教祖よろしく祭り上げ、一気に政権を奪取する。そして気付けば、自民も民主も及ばぬ、それこそ国民の支持による新党が誕生している。こんなシナリオではなかろうか。しかし、これは充分有り得るシナリオである。現状、自民も民主も、解散総選挙をチラつかせお互いに牽制し合っているが、現実問題、実際に解散総選挙をするだけの実力も勇気もない。しかし、国民の不満はドンドンつのる一方である。福田内閣は、内閣発足後三ヶ月にもなろうとしているのに、未だ確たる指針も示せずにノラリクラリを繰り返している。これでは、二進も三進もいかない。国民が満足できる訳もない。

 飯島元秘書が、突然小泉事務所を辞めたことには皆驚かされた。小泉さんが福田さんを支持したから、とマスコミでは報道されていた。だが、そんなことで飯島氏が小泉氏の元を去るとは思えなかった。それはあくまで表向きで、実際にはもっと何か理由があるはず、と私は思っていた。もしや、防衛庁の守谷次官による汚職問題に関わっていて、小泉氏に火の粉が及ばぬように飯島氏が逸早く小泉氏と袂を分かったのか、とさえ思ったりもした。しかし、それではあまりにお粗末すぎる。他に、もっと理由があるに違いないと思っていた。そんな矢先、今回の飯島氏への独占インタビューでのスクープであった。

 多分、飯島氏がこのインタビューで発言したことは、夢半分、現実半分なのであろう。いや、私は、夢は10%で、現実が90%なのではないかと思っている。飯島氏なら、やり遂げられるに違いない。私は、そんな風に思う。そして、自民党内にも、私と同じように思っている多くの議員がいるはずである。彼らが動く時が、本当の意味での政界再編が始まる時なのかもしれない。アメリカの大統領選挙、そして、北京オリンピック、子年の今年は、政界再編するには最高の年周りではないか。
by seizaikai_club | 2008-01-05 19:22 | 小泉構造改革
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「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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