中間選挙を終え明確になってきたヒラリーが次期大統領になる予感
2006年11月9日
私は、以前から、次期大統領はヒラリー・クリントンに決まる確立が非常に高いといい続けてきた。それには、いくつかの理由がある。以前に書いた記事と重複する部分も多々あるが、中間選挙を終え、民主党が勝利したということもあるので、あらためて明記することにする。
ブッシュ大統領の再選が確定した直後より、次期大統領候補が共和党でも民主党でも数人浮上してきた。その中で、私は、共和党ではパウエル元国務長官、民主党ではヒラリー・クリントンを予想した。何故なら、それには大きな理由があった。その大きな理由とは、潜在的にある差別意識の克服というアメリカが背負っている課題である。一つは男女同権という問題。そして、もう一つは、人種の問題である。そのような状況下、二人の強力な候補が浮上してきた。それが、上記したパウエルとヒラリーであった。黒人初めての大統領か、女性初めての大統領か、そういう選択肢であった。大統領とか総理大臣に選ばれるには、諸々の条件がタイミング良く揃わなければ難しい。そういう意味では、当時、パウエルもヒラリーも、そのような条件をクリアーしつつあった。それと、一番の条件になる、「華」も両候補は兼ね備えていた。しかし、諸々の事情により、パウエルは可能性がなくなってしまった。そして、残ったのはヒラリー・クリントンであった。ある意味、やはり女性大統領を受け入れる地盤は整いつつあるが、黒人大統領を全国民が受け入れることは、国民の意識として未だ時期尚早、とアメリカ国民は感じているのかもしれない。悲しむべきことではあるが。
そのような経過を経て、ヒラリー・クリントンは、着実に次期大統領への道を歩み続けてきた。そして、今回の中間選挙での民主党の勝利。これは、間違いなくヒラリーへの追い風となる。確かに、現段階では、民主党内にも複数の次期大統領候補が存在する。だが、これだけは、やはり「勢い」と「華」がなければどうにもならない。こういうことを、未だ2年も次期大統領選まで時間がある今断言することは、愚かなことであると言われてしまうのかもしれない。だが、よっぽど致命的な問題が起こらない限り、間違いなくヒラリー・クリントンが次期アメリカ大統領に、女性初の大統領として選ばれることを私は断言する。これは、理屈ではない。肌で感じる勘である。勘で政治を語ることはタブーであるが、あえて断言する。日本にとっては、必ずしも良いことばかりではないかもしれない。だが、今の彼女には、このまま大統領まで上り詰める「勢い」と「華」が満ち溢れている。この精気には、現状誰も太刀打ちできないであろう。
もしかすると、ヒラリー・クリントンが大統領に選出された後、日本の民主党にも、政権を手にするチャンスが初めて巡ってくるのかもしれない。そんな予感がする。