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政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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フジテレビによるライブドア買収で実現するテレビとインターネットの融合

フジテレビによるライブドア買収で実現する
テレビとインターネットの融合
2006年1月26日

 昨年、先日逮捕された堀江ライブドア元社長は、ニッポン放送株を買い集めフジテレビとの業務提携に躍起になった。楽天の三木谷社長も、TBS株を買い集めることによって、TBSとの合併や業務提携を画策した。両者共に、当初の思惑通りにはことが運ばず、歯痒い思いをさせられた。何故彼らが、そんなにもテレビ会社との合併を望んだのか? 答えは簡単である。彼らが、逸早くテレビとインターネットの融合に、新ビジネスとしての魅力を見出したからだ。しかし、彼らが思い描いていた、近未来で実現されるテレビと融合されたインターネット・ビジネスとは、必ずしも彼らの商売欲を満たすだけのものではない。間違いなく、我々一般視聴者にとっても喜ぶべき事業である。
 既存のテレビ番組放送では、時間に制限がある。一日24時間を、切り売りし、それぞれの時間に番組を当て込むということになっている。ところが、インターネットとテレビが融合すれば、必ずしも24時間のモノサシで考えなくてもよくなる。どういうことかというと、好きな時に好きな番組を呼び出し観賞することが可能になるということだ。
 人間は、生まれた時から、二つだけ、誰でも平等に与えられたものがある。その一つは、命の重み。そして、もう一つが時間である。どんなに忙しい人間でも、どんなに暇な人間でも、一日は24時間、一年は365日しか与えられていない。人は何人も、この時間の制限の中でしか生きることができない。しかし、時間というのは、切り売りすることは可能だ。
 例えば、サラリーマンが会社に勤め、朝9時から夕方5時まで働いているのは、自分の時間を会社に切り売りし、その代償としてサラリーをもらっているということになる。同じことが、このインターネットとテレビの融合でも可能になるのだ。人は、一日24時間しか、時間を持ち合わせていない。だから、昼間働いている内に、どうしても見たいテレビが放映されてしまうとする。その場合、選択肢は、三つしかない。会社を休んで、そのテレビを観るか。ビデオに録画して、後で観るか。ビデオに録画するのも面倒なので、その番組を観ること自体を諦めてしまうかだ。
 ところが、もし、インターネットとテレビが融合されれば、仕事から帰宅後、自分の好きな時間に、好きな番組を、自由に観ることができる。考えようによっては、一日を24時間という枠を超越して使うことが可能になるのだ。簡単に言えば、時間を自分でコントロールできるということだ。今までのテレビ番組であれば、視聴者である我々の方が、テレビの番組放映時間に合わせて行動しなければならなかった。しかし、インターネットとテレビが融合すれば、その必要もなくなるということだ。
 堀江氏も三木谷氏も、時間を超越するビジネスという観点から、インターネットとテレビの融合に、大きなビジネス・チャンスを見出していた。しかし、既成の体制の壁は高く厚かった。どのテレビ会社も、過剰反応ではと思うほどの拒絶反応をライブドアにも楽天にも露にした。その結果、どちらも、中途半端な宙ぶらりんな形で、明確な結論がでないままにここまで来ていた。明確になったこといえば、どちらもテレビ局側の怨念と嫉妬と反逆心だけであった。
 ところが、皮肉なものである。流れを作り、人々にインターネットとテレビの融合の可能性を気付かせた堀江氏が逮捕され、ライブドアが存亡の危機に陥ったことで、テレビとインターネットの融合ということが、俄かに現実味をおびてきた。
 昨年4月に、フジテレビとライブドアが和解し業務提携を行った際、フジテレビ側は、440億円を支払ってライブドア株の12.75%を保有することになった。今回の騒動で、マスコミ各社は、フジテレビがライブドアとの業務提携を破棄し、ライブドア株も全て売却するのではないか、という思惑ばかりを報道している。しかし、それらの報道は、現在のマスメディアのビジネス音痴振りを露呈したとしか言いようがない。自分が、ライブドア株を440億円払って保有していると思ってみたら、直ぐに理解できることである。誰が、その440億円をドブに捨てたいと思うか。    
 12.75%という保有率は、ライブドアの筆頭株主でありオーナーである堀江氏に次ぎ2位の保有率である。普通に考えれば、損害を1円でも減らし、440億円を確保したいと思うはずである。よっぽど、堀江に対しての怨念が勝っていない限りであるが。
 世間を見渡せば、堀江氏は逮捕され、大方の株主達は、売り抜けたいと思っている。当然のことながら、株価は下落の一途である。下がった時は売りではなく、買いではないか。広く一般のライブドアの株主達は売りたがっているのである。安い値段で買い集めることができるではないか。逆買収である。さすがに、一部のメディアが昨晩ぐらいからフジテレビが逆買収するのではないか、ということを報道しだしている。その通りである。
 新たにライブドアのようなポータルサイトを立ち上げようと思えば、金も人も必要になる。しかし、あれだけ立派なものがあるのなら、二束三文で買い叩いた方が得に決まっている。そうすれば、440億円を無駄にすることもない。それどころか、どこの局にも先駆けて、テレビとインターネットの融合を本格的にスタートすることが可能になる。一番喜ぶのは、他でもない視聴者だ。フジテレビほどのテレビ局が、迷う必要は一つもない。視聴者の喜ぶことを実現すれば、その見返りは想像以上のものを期待できることは間違いない。
 それにしても、堀江貴文という人は、いつも変革のキッカケをつくり、世の中を新しい方向へと導きはするが、自分はというと、一番の貧乏クジをひいてしまう。近鉄バッファローズの時も、仙台の新球団の時も、フジテレビとの提携の時も、世の中をプラスに導き、己はマイナスを被る。時代の寵児は、いつの時代も悪名を轟かせ名を残すが、若くして奈落の底に落ちてしまうのか。織田信長しかり、坂本龍馬しかり、田中角栄しかり、堀江貴文しかり、ちょっとスケールが違いはするが。小泉純一郎もそんな一人かもしれない。くれぐれも、奈落の底に落ちぬよう、もう一踏ん張り二踏ん張りも頑張ってほしいものだ。
by seizaikai_club | 2006-01-26 17:16 | マスコミ
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「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
by seizaikai_club
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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