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政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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被災地見聞録

被災地見聞録
2011年3月24日

 昨日早朝出発で、被災地取材にいき未明に帰宅した。ロスの大地震は自ら経験し阪神大震災ならびにサンフランシスコ大地震は翌日取材で入った経験があった。しかし、今回の震災は酷さがまったく違った。涙が止まらなかった。地震も怖い。だが、津波は想像を絶する怖さであることを実感させられた。一言でいえば、言葉は悪いが震災被災地というよりも、戦地のようであった。爆撃を受けたような様相である。津波を受けていない地区と、津波を受けた地区では、まったく状況が違う。また原発事故、これは大変な経済的打撃を福島県、ならびに日本に与えるなということを思いつつ帰京した。

 昔東電の総務の原発問題マスコミ対策の仕事を経験をしたことがり、昨日も私の取材対象は福島原発に出入りする業者や特殊技術をもった下請け企業への取材であった。最初の地震直後、我が家では神経質するぎると言われたが、全ての換気扇をビニールで目張りしたりした。それは、原発事故が起こった場合のことを、嘗て東電幹部に聞いたことがあったからだ。昨日受けた印象では決して過剰反応ではないと思った。最初の地震直後の原発の状態は、思っていた通り非常に危機的で危険な状態であったようだ。現状、大分コントロール下になってきたようだが、3日目の最初の爆発時は、深刻な事態であったという。政府は本当のことを発表していなかったが、現場は緊迫していたとの関係者の言葉が印象的であった。現状では4号機が綱渡り状況だという。

 どれだけ危険な状態にあったかということは、空母の動きでも察知できる。アメリカ第七艦隊が総掛かりで被災地救援に当たってくれている。そのような状況下、当初空母ロナルドレーガンは、自衛隊よりも先に、福島沖16キロ地点で日本政府からの救援要請待ちをしていた。だが、翌日俄かに、16キロ地点に停泊した空母ロナルドレーガンは、福島沖80キロ地点へ後退した。このことからも、如何に緊迫していたかがわかる。このことには非常に大きな意味があるという。

 理由はこういだ。核分裂は臨界点を超えると誘発するそうだ。その危険を懸念した空母ロナルドレーガンは、安全距離とされる80キロ地点まで後退した。ちょうど、女川原発で放射能レベルが上がったという報道があった日だ。女川原発から発せられた放射能ではないとのコメントが、東北電力より発表されたことは記憶に新しい。確かに、女川原発からの放射能ではなかった。だが、あの報道の裏には、女川原発も誘発する可能性があったということを暗示していたのだ。知らぬが仏とは、よくいったものだ。そうなっていれば、恐ろしいことが起こっていに違いない。

 現状、綱渡り状態にあるのは、4号機だという。そういわれても、だからどうしたらいいのかはわからない。まあ、私たちにできることは、運を天に任せて待つしかないということかもしれない。だが、無駄になっても、傘や雨合羽を着るなど、最低限の危機管理してし過ぎということはない。後は個人の判断だ。

 こういう状況下、一番私が危惧したことは、福島県をはじめ被災地域の人々の今後のことだ。このままだと、間違いなく破綻する。それは被災した今の状況からというだけのことではない。野菜はダメ、水はダメとなった今、そのことだけでも経済的影響は非常に大きい。皆廃業するしかない状況に追い込まれている。那須地域などは、酪農家も非常に多く、東北道を通らず下の道で現地に向かうと、乳牛たちが集う牧場を沢山目にすることができる。人間だけでなく、彼らにとっても死活問題だ。

 昨日は、東京の水も危ないという報道がされた。私たち大人はどうでもよい。だが、子供たちのことは守りたい。それが親が抱く正直な気持ちであろう。風評などで右往左往したくはない。だが、子供を何が何でも守るという親の思いは、誰にも抑えられない。子を守る権利は親にある。それを過剰反応だなんだと、中傷する権利は誰にもない。だが、現状だと、子供たちを守ることさえ難しい。これは非常に大きな問題だ。

 昨日の取材で気になった関係者の話があった。それは、空気中の放射能数値は低くとも、地面の放射能数は空気中の放射能が地面に落ち蓄積されているので高い。そのことを発表していない政府の姿勢は、少々問題があるように思うということであった。放射能を理解しようと思うのなら、解り易く一言でいえば、花粉に例えて理解することが分かり易いといっていた。

 過敏になる必要はない。だが、20キロ30キロで放射能汚染が心配されれば、もう200キロ300キロも、用心しなければならないということは、ある意味原発事故の常識であり理解しなければならない。最初の地震直後、ロシアやアメリカが直ぐに過剰反応と思われるほどの反応を見せたが、あれこそが正しい危機管理意識であったのだ。日本政府ならびに日本人の危機管理意識が低いことを、露呈しただけのことである。

 心配なのは、福島産、福島出身というだけで、差別されるようなことにならなければよいが、ということだ。彼らに何の罪もない。だが、現状、農作物など口に入れる物に対して、細心の注意を払わなければならないということは事実である。そうなると、廃業に追い込まれる農家や酪農家が、自然と福島から離れるのではないかということも懸念される。彼らにも、私たちと同じように生きる権利があり、生きていかなければならない。そうだとすれば、彼らを誰も中傷することはできない。寧ろ、我々が庇護していかなければならない。非常に難しい状況に、全ての日本人が置かれていることを、被災被爆地域のみでなく、全ての日本人が自覚し、腹を括って復興を考えなければならないと思った。

 ここで、一つだけ皆さんに思い起こしてほしいことがある。それは、広島や長崎に原爆が落とされた頃のことである。今後30年は草木も生えぬと言われていた。だが、翌年には、青々とした新芽が芽吹き、人も広島で生きていた。投下前と同じ状況とは言えない。だが、力強く復興に向け生きていた。そのことを忘れないでほしい。この地球上に生きる自然界の生き物は、人間も含め非常強い。どんなに困難な状況に置かれても、必ず這い上がってくる。そのことだけは、忘れないでほしい。後ろ向きなことを思えば、どんどんマイナス思考になってしまう。だが、復興するんだ、負けないのだというプラス思考で頑張れば、必ず良い結果を得ることができる。そのことは、他国には例のない速さで復興した阪神淡路大震災でも証明されている。
 
 日本人は、優秀だ。優秀なだけでなく、忍耐強く真面目だ。この真面目さが、国際社会では時として仇となる場合もある。だが、こういう危機的状態に於いては、アメリカ人の勇気とボランティア精神同様、日本人の真面目さは、他には比較にならないほど大きな力を発揮する。そのことを忘れず、誇りを持って皆で和を持って、力を合わせ復興しようではないか。日本人にならできる。間違いなく出来る。今までの過ちを反省し、これを機会に物質文明に翻弄された消費生活を顧みて、新たな一歩を踏み出そうではないか。この美しい国、美しい人々を守るために。頑張ろう!!!
by seizaikai_club | 2011-03-24 11:23 | 社会
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「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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