政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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今有権者である私たち国民は何を為すべきか

今有権者である私たち国民は何を為すべきか
2012年1月8日

 今年は年明けより、解散総選挙の臭いが漂っている。年末には、政党助成金等の関係で、新党が幾つか立ち上げられた。また、小沢一郎をはじめ複数の政治家が、具体的に動きを見せている。大方の焦点は、野田総理が頑なに推し進める消費税率引き上げに関してである。国民の中からも、大いに反対意見が噴出している。確かに、増税する前にまず議員定数削減、公務員削減、そして、初めて増税であろう、という国民の声が声高に聞こえる。民主党のマニフェスト反故という声が頻りだ。だが、私は、有権者である我々国民も、消費税反対ばかりを連呼するのではなく、今の日本の現状を理解して、今我々は何をすべきかを冷静に判断するべき時であると思っている。確かに増税は望まない。だが、今の日本の財政状況では致し方ない。何故なら、収支が合っていないのだから。このままでいけば、日本の財政は破綻する。入る金と出る金があまりにもかけ離れバランスシートが破綻している。全てが悪循環だ。将来、老後に不安を感じる国民は多い。一番大切なところだ。老後に不安を感じながら、どこに幸せなどあるであろうか。それこそが、何より最優先の国家の義務だ。

 過ぎたことをとやかく言っても仕方がない。だが、そもそも理屈は色々あるが、ハッキリ言ってしまえば天引きしておいて、一度でも未払いがあれば年金不払い措置というのは、何とも理不尽だ。ある意味、国による国民に対する詐欺行為といっても過言ではない。確かに理屈では若者の社会保険料で年寄りの年金を賄っているということになるのだが、実際には問答無用で社会保険料を天引きされ積立てているのと同じだ。にもかかわらず、一度でも支払が抜けると全額不払いとなるというような理不尽が起こること自体が、信じられない。安心ではなく不安を国は国民に与えている。理解に苦しむ。それでいて、役人は社会保険料を無駄遣いしていたというのだ。呆れてモノが言えないどころか、怒り心頭だ。この社会保険制度を、白紙から組み立て直し、隈なく全国民が年金を受けられ、老後を安心して迎えられるシステムを構築することこそが、国としての最優先課題であると私は思う。今のままでは、国としての体を成していない。せめて、老後の安心を国民に与えることが、唯一国が国民に対し行える生涯税金を払ってくれた恩返しではないか。そのことがあって、初めて国民も国のために尽くそうという気持ちが起こるのではないか。何もしてくれない国に対して、愛情も何もわかないのは当然だ。それでは、国は成り立たない。

そんな状況下、私たち日本人は今、何を思い、何を為すべきか。そのことの方が遥かに大切だ。モノの道理からすれば、まず議員定数削減、公務員削減、そして増税ということであろう。だが、嫌なこと即ち増税を避けて通り後回しにすれば、本当にこの国は破綻してしまう。前記した三つの無駄を削減することを同時に行わなければ、本当の意味で改革は実現できない。勇気をもって、敢えて我々国民が嫌がること即ち増税まで一気に為さなければ、この国は生まれ変われない。勿論、今までのように無駄を垂れ流すことは、最優先で止めさせるべきだ。だが、同時進行で消費税率引き上げや議員定数削減、公務員改革も推し進めなければならない。その自覚を、政治家も、公務員も、そして、有権者である我々国民も享受しなければこの国は立ち直れない。

 消費税率引き上げというと、問答無用で皆反対する。だが、財源がないのに絵に描いた餅を食らうことはできない。今のままでいけば、7兆円のマイナスが出て帳尻が合わなくなる。何故なら高齢化社会が加速し、若者の数が減るからだ。この現行のシステム自体が破綻しているのだ。兎に角、前記したように、まずは社会保障制度を白紙の状態から作り直し、国民隈なく年金を受けられるシステムを構築しなければだ。老後の安心なくして、改革などあり得ない。今の日本のような状態では、国としての体を成していない。何が何でも、全国民が安心して老後を過ごせる社会を確立することで、初めて全てが新たに始まる。

 消費税率引き上げというと、問答無用で反対する声が大きい。だが冷静に見聞すれば、消費税ほど公平な税制はないことに気付く。確かに、現行の一律税率では、問題点も多々ある。だが、一律ではなく、税率を変動制にすれば、多くの問題点は解決できる。実際に、香港や北欧諸国などでは、変動税率制で非常に上手く消費税が運用されている。例えば、生きるために最低限必要な、食糧や水、ガス、電気などには、消費税は掛けない0%にする。食糧でも、加工品や人の手が掛かったものには、3%の消費税を掛ける。ケーキや高級料理店などで提供される外食類には、5%の消費税を掛ける。他のモノでも、例えばブランド品などの贅沢品、無くても困らない贅沢品には15%とか20%の消費税を掛ける。多額の消費税を払いたくない人は、そういう高額消費税対象商品である贅沢品を買わなければ良いのだ。高額消費税を払っても、そういう贅沢品を買いたい人は、高額消費税を払って購入すればよい。自動車なども、同じことがいえる。そうやって、棲み分けをしていけば、消費税を払いたくない人は、そういう贅沢品を買わなければよいだけで、それでも贅沢品を手にしたい人は、高額消費税を払えばよいだけのことだ。非常に公平である。贅沢品を買いたければ、一生懸命働けばよいのだ。理に適っている。今の日本が、あまりにも公平という意味を履き違えているように思う。猫も杓子も、高校生までもがブランド品を持ち当たり前でいる。ヨーロッパに行けば、ブランド品は誰もが手にできるものではない。また、別に、ブランド品がなくとも、人間は生きていけるのだ。正に贅沢品なのである。欲しければ、他人より働けばよいのだ。稼げばよいだけだ。稼ぎもないのに、ブランド品に手が出せなくなるというだけで、日本は不公平だという理論自体が、私には異常であり大いに問題があると思う。それこそ平和ボケもいいところだ。

 自分の都合ばかりで否ばかり言っていたら、結局は何も始まらない。それぞれの当事者が、それぞれの身を切ってこそ初めて改革は為せる。今こそ、古き良き時代の日本人に立ち返るべきである。自分は嫌だけれど、他人に押し付けるのでは何も始まらない。そうではなく、自分を後回しにして他人のために自己犠牲をも厭わない、そんな美しき日本人に立ち返るべき時がきたように私は思う。昨年の震災後、市井の人々は、「絆」をもって助け合いの精神を回帰した。だが、政治はといえば、未だ混迷を極めている。政治家も、公務員も、己ではなく国民のことを、そして、この国のことを最優先に政治を行ってほしい。そうすれば、全ては好転し運気も昇り龍のごとく上昇するはずだ。その為には、「先憂後楽」を肝に銘じ、超党派で、この国を真に愛する政治家だけを我々国民が選択するべきである。耳障りに良いことばかりを言い、我々国民を誑かす永田町に巣食う魑魅魍魎を、我々国民の手で、いい加減退散させるべきだ。そのことこそが、最優先課題ではないか。そして、その時が、今年訪れるような気配を感じているのは私だけではないはずだ。大きな変革がくる。そんな気がしてならない。今、私たち、国民は、何を思い、何を為すべきか、そのことを熟考して行動を起こすべきなのではないか。そんな風に私は思う。
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by seizaikai_club | 2012-01-11 08:23 | 政治

自民党分裂の可能性

自民党分裂の可能性
2009年7月14日

 元々、水面下で、分裂を目論む動きはあった。当然のことだ。麻生氏率いる自民党、安倍元総理以来の自民党は、政党とはいえないほどに惨めなものであったのだから。嘗ての誇りはどこにいってしまったのか。私利私欲、仇打ちに翻弄され、政治の根本を忘れ、国民の声も聞こえなくなってしまっている。しかし、本来、自民党には、民主党にはない底力と柔軟性がある。それこそが自民党の強さである。自民党内には、良い政治家もたくさんいるのだ。だが、悪党が党内に憚り、真面目に国を思う良い政治家が頭角を現わせない今の自民党に、存続の意味も、政権を維持する意味もない。この国のことを真剣に考える政治家達は、自民党にしがみつくことなく離党して新自民党を結党し、政治改革に邁進すればよいのだ。

 民主党内にも、他の民主党議員達とは意見を異にし、大きな志と国を思う気持ちをもつ良い政治家がたくさんいる。彼らも離党し、自民党と民主党からの離党組両者が政策的に歩み寄り新自由民主党を結党することを期待していた。ところが、ここにきて、民主党側の勇士達は、離党することに二の足を踏みだした。何故なら、都議選で民主党が大勝したからだ。選挙で勝ち残るには、民主党の看板を背負っていた方が有利と考えだしたのであろう。そういうことではないのだが、まあ、政治家は選挙に当選しなければ唯の人なので、現行の政治システム下では仕方がないことなのかもしれない。だが、兎に角、政界再編の流れができてくることを期待したい。

 自民党側では、中川氏を中心に武部氏をはじめ小泉チルドレンと心ある議員達が飛び出してくれることを期待する。国民が望んでいるのは、既成政党によるキャッチボールではなく、新政党による、本当の意味での改革だ。そして、その時が今きている。この選挙は、何としても未来の日本への足掛かりの一歩になるような選挙にしなければならない。個人の思惑や私利私欲を捨て、この国未来のために何が一番大切かを考え、心ある政治家の先生方は次の一歩を決断して頂きたい。苦難の道であっても、そうすれば、その代償は必ずそんな政治家の先生方の上に国民から返されるはずである。私はそう信じる。
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by seizaikai_club | 2009-07-15 00:19 | 政治

麻生総理「辞任」も選択肢に…!?

麻生総理「辞任」も選択肢に…!?
2009年7月11日

 総選挙が目前に迫り、永田町の魑魅魍魎が慌ただしく蠢きだした。結局は、国民不在の自分勝手な思惑、私利私欲ばかりが優先されるようだ。鳩山民主党代表の抱える金に纏わる問題も、あまりメディアが真剣に取り上げないが、酷い話である。ある意味、小沢一郎秘書による西松建設問題などとは比較にならないほど、卑劣極まりない国と国民を騙した行為であるように思う。ただ、今、多くのメディアもマスコミ関係者も、自民党に政権を維持させるよりも、民主党に政権奪取させた方が面白く話題性があるので、鳩山民主党代表の事件をあまり派手に取り上げない。こういうマスコミの姿勢が、日本をダメにするのだ。話が横道にそれてしまったが、本題に戻す。

 サミット参加のため留守にしていた日本では、麻生総理降ろしの風が強くなった。大体、政治がここまで乱れ、国民を辟易とさせてしまっているにもかかわらず、この期に及んで、まだ自分達の存命ばかりを考え、選挙を勝つために小手先芸を繰り広げ、党内で足の引っ張り合いをしている今の自民党は、本当に今回の選挙で下野し心身共に禊をするべきだ。そして、自民党の存亡の危機であるということをもっと実感しなければならないのではないか。

 確かに、このまま都議選で大敗を期せば、自民党にとって解散総選挙は不利どころか負けるための選挙のようになってしまうであろう。だが、だからといって、総理総裁を交代させても、何も変わらないと思わないのか? 国民は、政治に対してこれほどの絶望感を味わったことがない。そのことに、何故自民党議員達は気付かないのか。そんな小手先芸で、この窮地は乗り越えられないのだ。もっと、心を持って対応しなければ・・・。何故、そんな簡単なことが理解できないのであろうか。結局は、時代を反映しているのかもしれない。自己中心主義の極みだ。相手の気持、有権者の気持など、微塵も見えていないのだ。いや、見ようともしていないのだ。

 麻生総理は、本当に追い詰められている。もう、このままでは、きっと自ら解散を決断することも許されないであろう。麻生総理に近い人間から、こんな情報が聞こえてきた。選択肢の一つに、今まで考えていなかった「辞任」が加えられたそうだ。確かに、総理が持つ伝家の宝刀など、誰も使ったことはない。画に描いた餅のようなものだ。麻生総理に、解散を先送りさせようと画策する魑魅魍魎どもをぶった切り、伝家の宝刀を抜くだけの勇気があるとは思えない。そんな勇気があれば、西川問題をはじめ、これまでに何度となく立たされた岐路で、間違った決断をすることもなかったはずだ。残念ながら、小泉元首相のような強さと信念は微塵も感じられない。人に流されてばかりという印象だ。こんな侮辱的な記事を掲載され、奮起して決断を下してくれればそれはそれで良いことだ。だが、きっと無理であろう。本当に世も末、自民党も地に落ちたものだ。
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by seizaikai_club | 2009-07-11 03:13 | 政治

緊急スクープ 現自民党選挙対策委員長古賀誠の秘書による総額1億3850万円の詐欺事件

緊急スクープ
現自民党選挙対策委員長古賀誠の秘書による総額1億3850万円の詐欺事件
2009年6月25日

 古賀誠現自民党選挙対策委員長の秘書小川俊忠による詐欺疑惑が、小沢一郎民主党前代表の秘書と西松建設による選挙資金規正法違反事件に続き、自民・民主両党苦戦が予想される総選挙前に急浮上した。当初、民主党による自民党へのリベンジかと思ったが、取材を進めてみるとそうではなかった。大臣の椅子を狙い、金を必要としていた当時建設政務次官の古賀誠代議士は、株のインサイダー取引による一攫千金をある人物に指南された。だが失敗に終わり、期待に反し大きな損失をだしてしまった。困惑する古賀誠代議士を見かねた秘書の小川俊忠が、日興ファイナンスの代表より複数回にわたり、古賀誠代議士の政治資金名目で、株による損失補填のための融資を受けた。だが、融資されたお金は1円たりとも返済せず、小川俊忠秘書はトカゲの尻尾切りよろしく姿を消した。これがこの疑惑の真相だ。



■民主党や選挙とは関係ない疑惑の背景■

 なぜこのタイミングで、現役自民党選挙対策委員長古賀誠に関わるスキャンダルが急浮上したのか、そのこと自体に大きな疑問を感じる読者が多いと思う。実際、取材をした私も、この事件に関する話を持ち込まれた際、そのように思った。政権交代、もしくは政界再編と、どちらにしても窮地に追い込まれている自民党。その自民党の現役選挙対策委員長のスキャンダルがでた段階で、民主党の仕業に違いない、良く検証してみなければ、事件自体眉唾ものかもしれないと思った。少し前に注目の的になった、民主党前代表小沢一郎の秘書と西松建設による政治資金にまつわる事件も、国策捜査ではないかとか、自民党の仕業ではないのかと、色々な噂が飛び交っている。この件も、民主党による自民党へのリベンジなのではないかとさえ思ってしまったほど政治に対する不信は高まっている。

 ところが、被害者に会い、事件の詳細を聞き、貸し与えられた各種資料をもとに取材を進めてみると、これは選挙とはまったく関係なく、民主党とも自民党ともまったく関係ない、善意の第三者が騙された詐欺事件であることがわかってきた。だとすれば、許されることではない。ましてや、加害者が公人である代議士もしく代議士の関係者であればなおさらのことだ。

 本来、代議士とは、有権者である国民の生命財産を守るべき人たちであるはずだ。にもかかわらず、有権者である国民を守るどころか、反対に騙して多額のお金を搾取したとなれば、これは本末転倒であり政治家としての資質に大きな問題があるといわざるを得ない。それどころか、政治家を続ける資格がないといっても過言ではない。

 取材を進める内に、驚くべき事実まで発覚した。被害者である債権者は、なんと古賀誠代議士の選挙区に近い福岡県久留米市の市民である医療関係者なのだ。本来自分の地元選挙区の人々のことは、他の有権者以上に大切にするのが代議士の常である。ところが、自分の地元選挙区の有権者を大切にするどころか、蔑にしたというのだから呆れて開いた口が塞がらない。


■武闘派古賀誠の人生色々■

 古賀誠代議士といえば、名実ともに自民党の重鎮である。重鎮という単語が彼に相応しいか否かはまた別の問題ではあるのだが・・・。野田聖子との関係や郵政選挙の際小泉元首相への抵抗勢力の筆頭となったり、靖国神社遺族会の会長職を利用して遺族達へ唾をはくような発言をしたり、母校日大との公私に渡っての癒着問題や、道路族として得た情報をもとにしての土地買い漁り問題など、悪名も多く轟く。政治記者達の間では、グレーゾーン代議士という評判がもっぱらだ。ただ、なかなかの猛者で、油断のならぬ相手であることは間違いない。

 そんな古賀誠代議士は、昭和四十二年から昭和四十九年まで故鬼丸勝之参議院議員の秘書を務め、昭和五十五年六月に行われた第三十六回衆議院議員総選挙で初当選を果たした。その前年昭和五十四年十月に行われた第三十五回衆議院議員総選挙にも出馬したが、残念ながら落選している。

 派閥は当選以来宏池会で、現宏池会会長でもある。だが、派閥違いである野中広務元代議士と、師弟関係以上の関係にあることは有名だ。自民党内では、野中を踏襲し左派の中心人物として、人権擁護問題等で大きな功績も数多く残している政治家である。

 だが、その反面、水面下では金にからんだ噂が後をたたないことでも知られている。道路族である古賀氏のもとには、全国津々浦々の道路や鉄道の最新情報が集まる。その情報をもとにして、古賀氏は誰よりも早く道路や鉄道が建設される予定地を安く買い叩き、それを後に高く売り大きな利益を手にしていることでもよく知られている。時には、不良を使って手段を選ばぬ方法で、地上げしているという噂もある。しかし党内では、宏池会では珍しく武闘派であるため、政治家もマスコミも彼には正面切ってモノがいえない。いうなれば自民党内の番長のような存在だ。そんな古賀誠代議士の秘書の一人、小川俊忠が、総額一億三千八百五十万円の詐欺事件を起こした。古賀誠代議士の政治活動のための融資として貸し出された一億三千八百五十万円は、一円も返済されていない。それどころか、古賀誠事務所は、口を閉ざしたまま時効を待ちやり過ごすという卑劣な手で被害者を苦しめている。


■代議士秘書による多額詐欺事件■

 政治家秘書による詐欺事件は、昔から後を絶たない。だが、総額一億三千八百五十万円ものお金を、代議士秘書の名刺を使い、政治活動資金名目で借り受け、踏み倒すというのは前代未聞である。良くも悪くも腹が据わっているとしかいいようがない。

 ことの発端は、昭和六十三年六月に、「建設政務次官・衆議院議員古賀誠 秘書小川俊忠」という名刺を持って小川俊忠本人が、神奈川県藤沢市で日興ファイナンスという金融会社を営む星山博成代表のもとに、金を借りにきたことである。普通、初めての客に、多額のお金を融資することはあり得ない。だが、この時小川は、元々日興ファイナンスが一億円ほど貸し付けている客でコンピューター会社を経営する坂口という男に同伴されてきたこともあり、星山氏は最初から融資の話を前向きに取り合ってしまった。当然のことながら、星山氏は金の用途を小川に問いただした。すると小川は、間髪を入れずに、「現在建設政務次官を務める古賀先生は、大臣の椅子を狙って一番大事な時期にあります。大臣の椅子を手に入れるには、根回しやら何やかやと金がいくらあってもたりません。にもかかわらず、株で大きな損失をだしてしまい、古賀先生は非常に困っています。そこで、政治活動資金として、私が古賀先生に代わり融資を受けたいと思っています」と説明した。その小川の説明には澱みがなく、星山氏は小川と古賀代議士の師弟愛を感じてしまった。何故なら、星山氏は長年空手を修行していたので、小川と古賀代議士の関係に自分と空手の師匠との関係をオーバーラップさせてしまったというのだ。結局星山氏は、師弟愛をチラつかせた小川の演技に騙され、直ぐに五百万円のお金を融資した。しかし、この時とその直後、二回目の融資として八百万円を貸し出した際には、小川を星山氏に紹介したコンピューター会社を経営する坂口という男が小川の連帯保証人になっていたため、星山氏もあまり心配はしていなかった。実際、この一回目と二回目の融資に関しては、直ぐに坂口が全額返済したので、この頃には星山氏もすっかり小川のことを信じ込んでしまっていた。そして、その同じ月に、今度は小川が一人で星山氏を訪ねてきた。そして、三千八百万円の融資を申し込んだのだ。桁が違うことと、坂口同伴でないこともあり、一瞬星山氏も二の足を踏んだ。だが、直近二回の融資も完済されていることもあり、星山氏は三千八百万円の融資を年利十五%返済期間二十年という条件で約束してしまった。勿論この段階でも、小川は単なる窓口であって古賀代議士に迂回融資した、と星山氏は信じていた。ここから、全てが始まった。


■水戸黄門の印籠より効果絶大代議士秘書の名刺■

 その数日後、昭和六十三年六月九日、約束通り星山氏の会社日興ファイナンスから古賀誠代議士秘書小川への融資は実行された。融資条件は前記した通り年利十五%で返済期間二十年だが、担保は取り交わされなかった。何故なら、星山氏は、融資する段階で小川のことをすっかり信用しきっていたからだ。それには理由がある。小川は、星山氏を、古賀誠代議士のパーティーに招待し、星山氏は小川同行のもとそのパーティーに参加した。そして、そのパーティーの席で、星山氏が古賀誠代議士と直接話すことは叶わなかったものの、古賀誠代議士を取り巻く他の秘書達が小川のことを秘書仲間として扱い、その上秘書の中でも小川は最も大きな顔をして肩で風を切ってパーティー会場を縦横無尽に闊歩していたからだ。そんな小川の頼もしい姿を目の当たりにし、星山氏はすっかり信じ込んでしまった。小川は、古賀代議士のただの秘書であるにも関わらず、人々は小川のことを「先生」と呼んでいた。その事実は、星山氏の心を鷲掴みにした。確かに、小川は体格もよく、腹も据わった感じで存在感のある男であった。だが、パーティーでの小川は星山氏からしたら光っていたという。同時に、星山氏も小川のそんな姿を目の当たりにし、多少の夢をみてしまった。「代議士によくしておけば、商売上困り事があった際何か役にたつのではないか」という思惑などもはたらいてしまったのだ。結局、星山氏は三千八百万円という大金であるにもかかわらず、小川からも古賀事務所ならびに古賀誠代議士個人からも担保をとらずに融資してしまった。また、思い起こしてみると、小川にも古賀事務所側にも、星山氏側から担保などとはいいだせないような、目に見えない威圧感が漂っていたともいう。


■代議士の看板を信じ融資を重ねる■

 最初の小川俊忠への融資が成立して以来、小川は星山氏を何度となく古賀誠代議士のパーティーや名刺交換会など色々な会合へ誘い出した。そして、小川は、その度ごとに間違いなく小川が古賀誠代議士の秘書である事実を星山氏に見せつけた。当然のことながら、度重なるそのような会合に参加する中で、星山氏は小川へ古賀誠代議士を紹介してほしいとお願いしたこともあった。だが、見るからに多忙を極め、いつも要人達に囲まれる古賀誠代議士と名刺を交換できるチャンスなど自分にはない、と控え目な星山氏は自分で勝手にそう悟ってしまっていたという。小川も、星山氏の「古賀代議士と名刺交換したい」という申し入れを無下に断るようなことはしなかった。だが、星山氏自身が納得してしまうほど、当時の古賀は多忙を極め輝いていた。確かに、ニュースをみても、新聞をみても、古賀誠という名前が出ない日はないほど政治家として大きな光の下にいるように星山氏には思えたという。そのことは、どんな言葉より、星山氏にとっては説得力があり、古賀誠代議士の代理人である秘書の小川に、融資を続けることを迷いのないものにしていった、と星山氏は当時のことを回想する。


■豪放磊落で破天荒な無頼秘書小川俊忠■

 三千八百万円という最初の大型融資直後頃から、何度となく星山氏は小川から食事などに誘われ同席するようになっていた。そんな会食の際も、他の同席者は皆小川のことを「先生」と呼び、小川もまるで自分が代議士であるかのように大きな顔をしていたことが非常に印象的だったと星山氏はいう。しかし、そのことが、星山氏にとっては、小川を益々信用してしまう要因の一つでもあった。

 会食後は、必ず飲み歩くのが小川の習慣のようであった。星山氏は、小川は大事な商売の客でもあり、また自分の商売では巡り会うことも叶わない人脈であった。そんな複雑な思いもはたらき、星山氏は必ず最後まで小川に付き合い小川を大事にするようにしていたという。そんな小川は、いつもハシゴをした最後に、小川の愛人が勤める六本木にある高級クラブでお開きとした、星山氏はそう回想する。

 当然のことながら、会食や飲み歩きを重ねる度に、言葉では表現しきれない親密感が小川と星山氏の間に生まれたことは間違いない。また、そこが小川による「人たらしの極意」なのかもしれないし浅はかなところなのかもしれない。この頃には、星山氏にとって小川は客以上に大切な人にさえ思えていたという。小川は、色々なことを酒の力を借りて星山氏に話した。昭和二十五年四月六日の大牟田生まれであること。早稲田大学の政治経済学部を卒業し政治家を目指しているということ。早稲田大学時代には、弁論部に籍をおいていたこと。もう直ぐ、地元の県会議員として立候補させてもらえるかもしれないということ。古賀代議士がスイスやリヒテンシュタインに海外口座を開設し、そこに資産を隠し持っていること。九州新幹線を開通させるにあたって、古賀誠の自宅近くに筑後船小屋駅を開設したことの自慢話。道路族のドンとして入手する情報を利用して鉄道や道路の建設予定地を二束三文で地上げし転売して多大な利益を上げている自慢話。また、株のインサイダー取引で泡銭を得ている話なども酒の勢いで自慢気に語る小川の姿は、金を貸している星山氏からしたら頼もしくさえ見えたという。中でも、東証一部上場企業である「東京鉄鋼」という鉄鋼関連株にまつわるインサイダー取引話を、よく自慢げに話していたことが一番印象に残っているそうだ。


■マスコミ報道を利用した卑怯な手口■

 そのような状況下、結局星山氏は、その後、五回小川俊忠への融資を繰り返してしまった。勿論、毎回小川は、「古賀誠先生の政治活動資金のため」と説明していた。実際に、当時の流れとして、建設政務次官から次は大臣間違いなし、とマスコミ各社も連日報道していた。小川も口にしていたし、星山氏自身も、「古賀先生が大臣になれば、融資したお金など直ぐに返済される」と思い込んでいたという。そして、そのことを少しも疑わなかったともいう。そんな空気が、世間に満ちていたと星山氏は当時を振り返った。

 気付いてみれば、一円も返済されることなく、また一つの担保を設定することもなく、昭和六十三年六月九日に融資した三千八百万円の融資以後も、同じ条件で平成元年一月十八日に八百万円、同年二月二日に一千五百万円、同年三月十日に一千万円、同年八月十一日に五千五百五十万円、そして、同年九月十二日に一千二百万円、合計総額一億三千八百五十万円を小川俊忠へ対し融資してしまった。勿論、全て、古賀誠代議士の政治活動資金名目である。当然のことながら、賃貸借契約書や現金の受け渡しの際に小川からとった直筆領収書が残っている。裁判になれば証拠になる。それだけではない。請求書も、ずっと送付し続けてきた。だが、返済期日が過ぎた頃、突然東京都豊島区東池袋四丁目に住所があった小川俊忠は姿をくらました。その後板橋区赤塚に住所を移したことまでは突き止めた。だが、平成十四年以降、小川の消息は不明だ。彼の行方は、未だにまったくわからない。小川の消息に関して、古賀事務所に電話で問い合わせてみたが、けんもほろろである。それでも、小川俊忠が秘書であったことは、現役の古賀誠代議士秘書が認めた。
星山氏は、再三再四請求書や内容証明や手紙を配達証明付郵便で古賀誠事務所に送りつけている。だが、梨の礫を決め込み、まったく「借りた」とも「借りてない」とも返答はしてこない。唯一、「星山氏と古賀の間に面識があるとか、古賀が金を直接借りたとかいう証拠を出していただければ、こちらも対処致しますが・・・」という無碍もない返事が返ってきた。ただ、請求書をはじめ内容証明、そして、配達証明付の書留郵便全てを古賀誠事務所は受け取っている。このこと自体、古賀誠代議士はじめ古賀誠代議士事務所が、星山氏からの融資が小川俊忠個人のものではなく、古賀誠代議士の政治活動資金もしくはインサイダー取引にまつわる株投資での失敗額補填のために、古賀氏もしくは古賀誠代議士事務所へ迂回して流れたことを証明しているといえるのではないか。


■融資から二十年変わらぬ対応と現状■

 現在は、融資元金一億三千八百五十万円に加え、年利十五%でこの二十年間の利息が四億一千五百五十万円に膨らみ、請求合計金額は五億五千四百万円にまでなっている。そして、この債権は、お金を融資した日興ファイナンスの代表星山博成氏から、彼の空手の師匠であり世界的に有名な武道家として知られ、中国漢方医療の権威でもある福岡県久留米市の医療関係者へ譲渡されている。その理由は、この武道家である医療関係者に対し、星山氏自身が事業運営資金として二億円以上の債務があり、その債務の返済目的で、星山氏は古賀誠代議士の政治活動資金名目で小川俊忠へ融資した一億三千八百五十万円とその利息分の合計金額五億五千四百万円の債権を譲渡したからだ。星山氏の武道家へ対しての債務の中には、小川へ融資するためにこの武道家から借りた金も含まれている。その譲渡がなされた平成十六年以降は、その武道家である医療関係者より古賀誠代議士事務所へ対し、請求書と返済申し入れ書を送り付けている。それらの郵便物は、拒絶されることなく古賀誠代議士事務所によって受け取られている。しかし、返答はまったくない。


■国民を騙した許しがたい所業■

 金融業者からの融資に対する民事での時効は五年である。何を問い掛けても梨の礫ということは、五年間が過ぎ去り時効が成立するのを待っているのかもしれない。法律的には、そんなことが成り立つ。だが、道義的には、国民の代理人である代議士が、しかも宏池会という名門派閥の会長職にある人間が、それだけではない、自民党の現役選挙対策委員長の職にある代議士が、地元選挙区の有権者を騙し、金を返さないということは、如何なる理由があろうとも許されることではない。
 確かに、昔とは違い、政治家の金集めも難しくなった。それでも、昔とは変わらず政治には金が掛かる。特に選挙では、いくら金があっても足りないはずだ。だが、だからといって、有権者である国民を、代議士や政務次官や大臣の看板をチラつかせ騙し、罪もないそのような有権者である国民から金を取って返さなくてもいいということにはならない。そんなことをするために、政治家であるから知り得る情報や法律を駆使し、借りた金を踏み倒すようであるならば、そんな政治家はこの国に必要ない。政治家の資質以前に、人としての良心の問題である。如何なる理由があろうとも、この事件が許しがたい事件であることは間違いない。今後も取材を続け、より一層の真相を究明するつもりである。
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by seizaikai_club | 2009-06-25 08:04 | 政治

有権者である我々に今できること

有権者である我々に今できること

 今のままでは、この国に未来はありません。我々の子供たちの時代には、想像もつかぬほど多くの難問題が噴出するでしょう。この国のことを思うのならば、我々の子孫に未来をと思うのならば、政治に目を背けるのではなく、政治に興味を持ち、政治に参加するべきです。選挙で投票することが、何より大切なこと。選挙で票を投じるということが、政治に参加するということになり、この国を変えるために一歩を踏み出すことになるのです。棄権するのではなく、あなた自身が一票を投じることで、この国は変わります。一人一人の大切な一票が集まり、政治を動かす大きな力になるのです。この国を変革させましょう。今やらなければ、子供たちに未来はありません。あなたの一票は、あなただけのものではないのです。この国に生きる全ての人のための大切な一票なのです。清き一票を、必ず投じましょう。
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by seizaikai_club | 2009-06-15 23:22 | 政治

北川正恭によるサプライズ

北川正恭によるサプライズ
2009年6月15日

 ここ数日のうちに、北川正恭によるサプライズ発表があるようだ。総選挙うが秒読み段階になってきた現状、政界再編へのキッカケになればと期待する。
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by seizaikai_club | 2009-06-15 23:06 | 政治

筋書き通り8月初旬の解散総選挙の可能性が濃厚に

筋書き通り8月初旬の解散総選挙の可能性が濃厚に
2009年6月2日

 以前から予想して記事にも書いていた通り、会期が55日間延長され、8月初旬の解散総選挙の可能性が濃厚になってきた。都議会議員選挙の結果が出た直後ということになる。

 これは、当初より麻生首相が目論でいたシナリオ通りの展開だ。だが、麻生総理の思惑通りに全てが運ぶか否かは、まだ誰にもわからない。天のみぞが知るということかもしれない。

 自民党にとっての不安要素は複数ある。勿論、民主党にとってもだ。例えば、宗教団体幸福の科学によって旗揚げされた「幸福実現党」の存在を無視することはできない。初めての参選とはいえ、組織力を持つ団体をあなどることはできない。それなりの議席を取れば、キャスティング・ボートを握るということも充分に考えられる。このままでいけば、民主党と自民党が拮抗することは明白だ。そうなれば、組織力と候補者数で勝負を挑んでくる幸福実現党の存在は、なかなか大きなものになる可能性は高い。

 それだけではない。燻っている自民党の選対委員長古賀誠の金にまつわる大スキャンダルが噴出すれば、自民党にとっては安穏としていられない状況に陥る。そうなれば、選挙に大敗することは免れない。だからといって、民主党が圧勝するという可能性も低い。だとすると、それこそ、新しい形での連立が起り得る。政界再編である。正に、一寸先は闇ということだ。興味深く面白い選挙になることだけは間違いない。
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by seizaikai_club | 2009-06-02 15:44 | 政治

解散総選挙の風が吹き出し自民党大物代議士の暴挙が露呈か!?

解散総選挙の風が吹き出し自民党大物代議士の暴挙が露呈か!?
2009年4月26日

 政権奪取を叫び続けた民主党の小沢一郎代表に、西松建設からの政治資金問題が発覚し、自民党政治に愛想尽かしをしていた有権者は、政治に対しての希望を完全に失った。そんな矢先、今度は複数の自民党大物代議士による、金にまつわる信じ難い所業が発覚し、問題が表面化しそうになっている。問題の代議士とは、自民党の重鎮で選挙における軍師であるK代議士と武官的役職にあるH大臣だ。どちらも、地元選挙区の有権者から秘書名義で多額の金を借りて返さないという。金を借りて返さないという話はよくある。だが、その手口が何とも許し難い。秘書を使って、最初の二度ほどは少額を借り受け、直ぐに完済して貸主を信用させる。貸主が信用したところで、今度は複数回に渡り大きな金額を借り入れ返さない。貸し手は、代議士のパーティーに何度も招待され信用してしまう。また、相手が代議士ということもあって、なかなか強く請求できない。それをいいことにして、時効まで引っ張って返済しないという手口だ。この手口で、億単位の金を借りて逃げているというから開いた口が塞がらない。まったくもって信じ難い話だ。いずれ詳細は、証拠書類と共に紙媒体で明らかにするつもりだ。
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by seizaikai_club | 2009-04-26 03:54 | 政治

麻生太郎内閣総理大臣が定額給付金に固執する理由

麻生太郎内閣総理大臣が定額給付金に固執する理由
2009年4月22日

 読者の皆様もご存知のように、内閣総理大臣には、表に公表されない裏金が用意されている。裏金というと何だか犯罪の臭いが漂うように思えるがそういうことではない。そして、そのお金は現金で首相官邸内にある総理の執務室の金庫に保管されている。このお金は、計上されていないが、総理大臣が即座に、そして、自由に使えるお金だ。だからといって、私利私欲のために使ってよいというものではない。あくまで、日本国を運営していくにあたって、総理大臣が必要とする諸経費として作ってある裏金だ。どこの会社や組織でも、同じようなことをやっている。一つの組織の長ともなれば、即座に必要とする目に見えない経費が色々と掛かる。そこを賄うのが、この裏金である。その金額は定かではない。だが、万が一に備え、即座に使えるお金として何十億円かが用意されている。

 同じようなことが、自民党内でも行われている。自民党総裁が、臨機応変に即応態勢で使えるお金が、自民党総裁室の金庫に用意されている。これも裏金である。ハッキリとした金額は、こちらの場合も分からない。だが、数十億と言われている。勿論、総理総裁が私利私欲のために自由に使えるものではない。自民党のために必要な時に、総裁の判断で即座に自由に使えるお金として用意されている。多くの場合は、選挙資金として使われると言われる。突然行われる選挙に備え、結党以来、大切に積み立てられてきた裏金ということだ。使って減れば、またあの手この手でこの総裁室の金庫を現金で埋めるようにしてきた。

 ところが、時代の流れとともに、法律的な縛りが強くなり、昔ほど容易に裏金をプールすることが、一般企業にとっても政党にとっても難しいことになってしまった。そのような状況は、政治家にとっても同じことだ。日本における政党政治では、選挙の度に莫大なお金が消費される。だが、政治資金規正法など、色々な法律によって政治家は雁字搦めになっており、昔のように容易に金集めができない。せめてもの抜け道として、政治資金規正法なるザル法が制定されたのだ。今回小沢一郎の秘書と西松建設の問題で露呈した、あの方程式だ。あの方程式は、政治家が企業から金を徴収できるように、政治資金規正法設立の際に意図的に作った抜け道だったのだ。ところが、今回の事件で、最後の砦であった抜け道までもが閉ざされることになり、どれだけ多くの政治家が心中穏やかではないことであろう。

 少々、話が横道に逸れた。ここで、本題に入る。問題は、なぜ麻生総理が、定額給付金案を出し、ここまで固執して実行したかということだ。答えは極めて簡単だ。要は、自民党の金庫にお金がないのだ。弾がなければ戦えない。選挙で戦うことができないので、自民党のお金ではなく、何とか国庫の中から国民を買収するためのお金を捻出できないかと考えだされたのが、定額給付金なのだ。言い方は悪いが、他の先進国に比較して、日本国民の政治に対する意識は非常に低い。政治民度は、地球上に数ある国々の中でも下位に属する。結局、議会制民主主義とは名ばかりで、実際には、金をバラ撒かないと選挙には勝てない。それが、日本の議会制民主主義だ。

 それではなぜ、今回こんな定額給付金という形で国のお金をばら撒いて、自民党に有権者の気を惹こうと考えたのであろうか。今までだって、選挙は同じように行われてきたわけだ。だが、今までこんなことが行われたことはない。この答えも簡単だ。今までは、自民党総裁室の金庫に蓄えられたお金で、選挙を勝ち抜いてきた。ところが、今回、自民党の総裁室にある裏金金庫が空だから、このような苦肉の策を麻生総理は考え付いたのだ。逆にいうと、この策を考え付いたので、総理の芽が薄かった麻生太郎代議士が一転総理大臣の座を手中におさめることができたのだ。

 それではなぜ、自民党総裁室の金庫が空なのか? 読者の皆様誰もが抱く疑問だろう。そもそも、福田前総理大臣が突如辞任した理由もここにある。福田前総理は、要は臍を曲げたのだ。総裁室の金庫が空で、どうやって選挙を乗り切れというのだ、と真っ赤に顔を染めて怒ったと漏れ聞く。いくら総理大臣が国の長だといっても、お金がなければ何もできない。ましてや、自民党総裁が、無一文で選挙に勝てるわけがない。だが、負ければ、全ての責任は総裁である自分に掛ってくる。そう思った福田前総裁は、「金庫が空では戦はできぬ、責任だけ被せられるのは御免だ」というようなことを遠まわしにいって、突然総理の座を降りたのだ。なぜなら、当時選挙の臭いが漂いだし、与野党の議員達の間でも選挙のことが囁きだされたからだ。

 この隙に乗じて、麻生代議士は自民党総裁の座、そして、総理の座を奪い取ったのだ。それは、金庫が空なのに、負けると分かっている選挙に向かって総理になりたがる自民党議員は誰もいない。運がいいといえば運がいいのかもしれない。だが、実質、貧乏クジを引き、「火中の栗を拾う」ということだ。文字通り、総理就任後、麻生総理は悪戦苦闘七転八倒している。就任当時よりも痩せ細り、祖父吉田茂を意識した微笑みも、最近では見られなくなった。

 そのような状況下、我々有権者としては、もう一つ疑問を感じざるを得ない。一体、自民党総裁室の金庫のお金は何処にいったのか、という疑問だ。福田前総理が使い込んだのでも、麻生総理が使い込んだのでもない。小泉元総理の後、総理の座を継承した安倍元総理が総理総裁の座にいる間に、自民党総裁室の金庫にある裏金が1円残らず忽然と消えたのだ。勿論、忽然という表現をしたが、張本人の安倍元総理自身と側近の皆様は、当然のことながら何処に消えたかも、何故消えたかもご存知なのだ。そのことで、安倍元総理は精神的にかなり追い詰められ、あの様な形で総理の座を突然投げ出された。そして、福田前総理が、そんな事情も知らずに祭り上げられ総理の座に就いたのだ。ところが、総理総裁に就任してみると、自民党総裁室の金庫は空っぽで、福田前総理は烈火のごとく怒ったといわれている。

 昭和の時代とは違い、法律の縛りも厳しくなった昨今、小沢一郎が師と仰ぐ田中角栄が永田町を闊歩していた時代のように、一朝一夕で金庫内を裏金で満たすことは出来ない。だとすれば、空の金庫で総裁の席に座るということは、貧乏クジを引くのと同じことだ。吉田茂を祖父に持つ麻生総理としては、例え貧乏クジだとしても、そのクジを引き総理の座に就かない限り、祖父という大きな壁を乗り越えられなかったのであろう。実際には、総理になっても資質が伴わなければ、国民の支持も得られず、祖父吉田茂を乗り越えたことにはならないのだが。それでも、麻生氏は貧乏クジを引いて総理になった。定額給付金という苦肉の策を編み出して。だが、全ては私利私欲私心でのこと。そんなことでは有権者である国民は騙せない。その証拠に、支持率は低迷している。これが、定額給付金に関しての真相だ。

 だが、未だ一つだけ疑問が残る。それは、安倍元総理が、総裁室の金庫の中身を何に使ってしまったのかということだ。真面目で通ったあの安倍元総理でさえこの有様だ。正に、永田町とは魑魅魍魎が住み付く恐い所なのだと実感させられる。「桑原、桑原、触らぬ神に祟りなし」 これでは、日本の国が良くなるはずがない。嘆かわしいことだ。
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by seizaikai_club | 2009-04-22 15:09 | 政治

選挙に向けて浮足立つ自民党内部

選挙に向けて浮足立つ自民党内部
2008年10月6日

 解散総選挙が噂される中、自民党内部が浮足立っている。というのも、選挙を目前にして、未だ各議員達へ選挙準備金さえ配られていないからだ。本来、総裁室の金庫には、選挙に備えた準備金が常に蓄えられている。ところが、病気を理由に急に総理の座も政権も投げだした元総理が、その金を使い込んでしまい金庫の中は空っぽだからだという。弾なし状態で選挙なぞ戦えないということで、福田前総理も突然総理の座を投げだしたということだ。麻生総理は、本当に色々な意味で貧乏籤を引いたということだ。承知の上で貧乏籤を引いた勇気には拍手を送る。頑張って欲しいものだ。
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by seizaikai_club | 2008-10-06 20:38 | 政治

「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
by seizaikai_club
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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