政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

INFORMATION
New Album
2006年1月18日発売
『リボン』
[初回盤]
[初回盤]
価格:3,150円(税込)
SNCC-86913
(CD+DVD/2枚組)
この商品を購入する
[通常盤]
[通常盤]
価格:2,800円(税込)
SNCC-86914 
この商品を購入する
LINK
ゆずOFFICIAL SITE
ARTIST DATA
ツアーブログ 総動員DEいきまっしょい!!
excite MUSIC

タグ:中間選挙 ( 7 ) タグの人気記事

ラムズフェルド国防長官更迭の意味

ラムズフェルド国防長官更迭の意味
2006年11月10日

 中間選挙が終わり、前々からその更迭問題が燻っていたラムズフェルド国防長官が遂に更迭された。これは、ブッシュ大統領にとっては、色々な意味で非常に勇気ある決断であった。

 案外知られていないが、ラムズフェルド氏は、ブッシュ政権下、影の大統領とさえ言われるほどの力と人脈を持っていた。その影響力は、絶大であった。彼は、国防総省と軍部をほぼ完全に掌握していた。ラムズフェルド氏の言うことは聞いても、ブッシュ大統領の命令は聞かないという軍幹部も沢山いる。

 チェイニー副大統領も、実はラムズフェルドの部下だった男だ。パパ・ブッシュの時代から、クリントン政権下は除き、ずっとラムズフェルドがアメリカの軍部を掌握し、軍関係の動きはラムズフェルドの思惑で動かされていたと言っても、決して過言ではない。記憶に新しいところでは、穏健派で、湾岸戦争の総司令官を務めたパウエル前国務長官の更迭劇がある。良識人で軍を愛するパウエル氏が更迭された背景には、軍部、国防総省、そして、ブッシュ政権下、ラムズフェルド氏が影で暗躍して、彼の思惑でパウエル氏が更迭されたことは衆知の事実である。

 そもそも、ラムズフェルド氏とイラクとは因縁浅からぬ関係であった。これも案外日本では知られていないが、嘗て、アメリカの傀儡政権として、イラクにフセイン大統領を誕生させたのもラムズフェルド氏であった。そのフセインが、アメリカの呪縛から逃れようとしたらば、フセイン政権を壊滅させ、死刑にまで追い込んだのもラムズフェルド氏である。勿論、彼が手を下したわけではないが、彼がその道筋を描いたことは歴史上の事実だ。

 ベネゼエラにクーデターを起こし、隠密裏にチャべス大統領暗殺を企て、もう一歩のところで失敗したのも、その隠密作戦を陰で操っていたのはラムズフェルドであると言われている。

 現場出身ではないにもかかわらず(将軍ではなかったという意味)、何故ここまで軍を掌握することができたのか不思議な感じもする。それは、彼が軍需産業へ対して強いということが影響しているのであろう。フォード政権下、国防長官だったラムズフェルド氏は、ソ連の軍拡政策に対抗し、政府内での軍の発言力を高め、国防費を増加させた。そして、秘密兵器の開発等の中心人物でもあった。この時に、軍や軍需産業と緊密な関係を築き上げたと言われている。

 現状、イラクで、多くのアメリカ人兵士が命を落とすことになっているのも、イラク戦争当初のラムズフェルドによる作戦判断ミスと言っても過言ではない。作戦判断ミスというよりも、兵士の命よりも軍や軍需産業を擁護するような判断をしたということなのかもしれない。ラムズフェル氏の提案している作戦では、多くの兵士の命が脅かされると察知したパウエル氏は、自分のキャリアを掛けて阻止しようとした。しかし、ラムズフェルド氏には勝てなかった。そして、今の悲惨なイラクの状況があることは、アメリカ人なら誰でも知っていることだ。いや、ラムズフェルド氏からすれば、作戦判断ミスとは捉えていないであろう。何せ、合理主義者のラムズフェルド氏と人道主義者のパウエル氏では、その価値観や判断基準が180度違うのだから。

 ラムズフェルド氏は、ニクソン大統領時代に下院議員を辞任し大統領補佐官に就任した。その大統領補佐官就任を皮切りに、フォード政権下、レーガン政権下、パパ・ブッシュ政権下と、ずっと国防長官を務め、政権の中心に君臨してきた。現ブッシュ政権下では、裏の大統領とさえ呼ばれていた。パパ・ブッシュ時代からの重鎮ラムズフェルド氏へ対して、ブッシュ大統領は、面と向かって強いことを言えなかったとも言われている。また、ラムズフェルド氏も、若い頃より知っているブッシュ大統領のことを、ある意味子供扱いにしているという話も聞こえてくる。

 もしかすると、ある意味、今回の中間選挙で共和党が敗北したことは、ブッシュ大統領にとっては、ラムズフェルド氏を堂々と更迭することができたということで、非常に喜ばしいことであったのかもしれない。勿論、そんなことは口外できないことであるが。ブッシュ大統領の胸中での思いということであろう。少なくとも、悲惨な状況が続くイラクの問題を方向転換できることだけは間違いない。
[PR]
by seizaikai_club | 2006-11-10 14:41 | アメリカ関係

中間選挙を終え明確になってきたヒラリーが次期大統領になる予感

中間選挙を終え明確になってきたヒラリーが次期大統領になる予感
2006年11月9日

 私は、以前から、次期大統領はヒラリー・クリントンに決まる確立が非常に高いといい続けてきた。それには、いくつかの理由がある。以前に書いた記事と重複する部分も多々あるが、中間選挙を終え、民主党が勝利したということもあるので、あらためて明記することにする。

 ブッシュ大統領の再選が確定した直後より、次期大統領候補が共和党でも民主党でも数人浮上してきた。その中で、私は、共和党ではパウエル元国務長官、民主党ではヒラリー・クリントンを予想した。何故なら、それには大きな理由があった。その大きな理由とは、潜在的にある差別意識の克服というアメリカが背負っている課題である。一つは男女同権という問題。そして、もう一つは、人種の問題である。そのような状況下、二人の強力な候補が浮上してきた。それが、上記したパウエルとヒラリーであった。黒人初めての大統領か、女性初めての大統領か、そういう選択肢であった。大統領とか総理大臣に選ばれるには、諸々の条件がタイミング良く揃わなければ難しい。そういう意味では、当時、パウエルもヒラリーも、そのような条件をクリアーしつつあった。それと、一番の条件になる、「華」も両候補は兼ね備えていた。しかし、諸々の事情により、パウエルは可能性がなくなってしまった。そして、残ったのはヒラリー・クリントンであった。ある意味、やはり女性大統領を受け入れる地盤は整いつつあるが、黒人大統領を全国民が受け入れることは、国民の意識として未だ時期尚早、とアメリカ国民は感じているのかもしれない。悲しむべきことではあるが。

 そのような経過を経て、ヒラリー・クリントンは、着実に次期大統領への道を歩み続けてきた。そして、今回の中間選挙での民主党の勝利。これは、間違いなくヒラリーへの追い風となる。確かに、現段階では、民主党内にも複数の次期大統領候補が存在する。だが、これだけは、やはり「勢い」と「華」がなければどうにもならない。こういうことを、未だ2年も次期大統領選まで時間がある今断言することは、愚かなことであると言われてしまうのかもしれない。だが、よっぽど致命的な問題が起こらない限り、間違いなくヒラリー・クリントンが次期アメリカ大統領に、女性初の大統領として選ばれることを私は断言する。これは、理屈ではない。肌で感じる勘である。勘で政治を語ることはタブーであるが、あえて断言する。日本にとっては、必ずしも良いことばかりではないかもしれない。だが、今の彼女には、このまま大統領まで上り詰める「勢い」と「華」が満ち溢れている。この精気には、現状誰も太刀打ちできないであろう。

 もしかすると、ヒラリー・クリントンが大統領に選出された後、日本の民主党にも、政権を手にするチャンスが初めて巡ってくるのかもしれない。そんな予感がする。
[PR]
by seizaikai_club | 2006-11-09 01:48 | アメリカ関係

日本の民主党は米国民主党との連携で特色を出せるのでは

日本の民主党は米国民主党との連携で特色を出せるのでは
2006年11月9日

 今回の中間選挙を終え民主党が勝利してみると、予想外に日本政府も自民党もアメリカ民主党とのパイプを持っていないということが露呈した。確かに、ここ12年間両院で共和党が過半数を確保し続けていた。だからといって、野党である民主党とのパイプを維持することを蔑ろにして良いということではない。その間、クリントン政権という民主党政権もあったわけだ。

 確かに、民主党政権は、いつも日本に対して、どちらかというと厳しい。記憶に新しいところでは、1994年のクリントン政権下でも、牛肉の輸出入問題等で対日姿勢を強化したようなこともあった。どちらかというと、民主党はいつも経済政策で日本に対して厳しい。だからこそ、本来は、民主党とのパイプを強くしておくべきであるはずだ。だが、苦手なものは避けて通ってきたことが、今回の中間選挙終え民主党が勝利したことで明らかになった。

 だとすれば、日本の民主党が、アメリカの民主党との緊密な関係を構築することは、日本の民主党にとってアドバンテージになるではないか。アメリカ民主党との緊密な関係は、日本の民主党の特色となり、対自民党の強いカードの一つになることは間違いない。アメリカが風邪をひけば、日本がクシャミをすると揶揄されるほど日米関係は緊密だ。だからといって、日本の戦後政治のように、自民党がほぼ独占状態で政権を維持するような政治環境にアメリカはない。それならば、政権交代に備え、日本の民主党も自民党に対抗し、アメリカの民主党と関係を緊密にしておくことは、決してマイナスではなくプラスに働くのではないか。強い民主党、国民に支持される民主党へと成長しようという気があるのであれば、そのぐらいの努力は必要なのではないか。そんなことを、中間選挙を終え思った。
[PR]
by seizaikai_club | 2006-11-09 00:59 | 政治

アメリカ中間選挙の結果を見聞して

アメリカ中間選挙の結果を見聞して
2006年11月8日

 アメリカの中間選挙も、ほぼ終わった。後は、49対49と拮抗する上院の結果を待つだけだ。

 総括してみると、アメリカ人の政治意識の高さを見せ付けられたということではないか。見方は色々ある。日本の多くのメディアが評論しているように、アメリカ国民が二極化しているということも言えるのかもしれない。だが、それよりも、アメリカ国民が、政治的良識をわきまえていることをあらためて証明した投票結果であった、と私は思う。

 二年に一度全議席が改選される下院では、民主党が圧勝した。これは、明確なるアメリカ国民よりの声だ。イラク問題等への不満が蓄積され、アメリカ国民は共和党に満足していないということに他ならない。もう、これ以上アメリカ軍兵士を無駄死にさせたくない、イラクという迷路から抜け出したい、という世論の高まりを象徴している。その結果、民主党へ大きな期待感が高まった。

 しかし、このような厳しい状況下でも、アメリカ人有権者は、政治的良識を維持し、感情論で投票をすることを自制した。その結果が、上院での最後まで拮抗した選挙戦である。感情に流されるままにアメリカ国民が投票していれば、上院は全体議席の1/3の改選とはいえ、民主党が圧勝したはずである。ところが、下院では、民主党が圧勝したが、上院では共和党と民主党が拮抗した選挙戦を最後まで繰り広げている。これは、感情論ではイラク政策に反対で、これ以上共和党は支持できない。民主党に大きな期待をよせるが、両議院を民主党が制することで、後2年残されたブッシュ政権下、政治が混乱することをアメリカ国民が回避しようとしていることの表れではないか。よって、全議席改選ということで選挙結果に民意が100%反映される下院では、民主党を支持し圧勝させた。だが、議会がアンバランスになることで、政治が混乱することも国民は望まない。よって、上院では、共和党と民主党が最後まで拮抗した選挙戦を繰り広げる、という結果になったのであろう。アメリカ人の政治意識と政治への関心度の高さを象徴した結果ではないか。
[PR]
by seizaikai_club | 2006-11-09 00:23 | アメリカ関係

アメリカ人の政治に対する意識の高さを顕著に表す中間選挙

アメリカ人の政治に対する意識の高さを顕著に表す中間選挙
2006年11月8日午後5時00分

 今回の中間選挙は、アメリカ史上類を見ないほど意味深い選挙であった。イラク戦争の泥沼化から、多くの国民は、ブッシュ政権への不支持を露にしてきた。それは、どこの国民でも、自国民が毎月100人から戦死していれば、その政府に対して不信感を抱いて当然である。

 このような厳しい状況下、今回の中間選挙は行われた。しかも、ブッシュ政権二期目の中間選挙。それでなくとも、与党が負ける確立は非常に高い選挙である。悪い条件は揃っている。ブッシュ政権前のクリントン政権時代から、ここしばらく長きに渡って議会は共和党が過半数を維持し続けてきた。そんな長期共和党主導議会が続いてきた状況でのイラク戦争の泥沼化、有権者が民主党に流れるのは必然である。

 ところが、蓋を開けてみると、上院ではギリギリまで接線を繰り広げている。午後四時の段階で、まだ結果は出ていない。しかも、共和党と民主党は三票という僅差で拮抗している。

 これは、アメリカ人の政治に対する意識の高さを物語っている、と私は思う。イラク戦争には反対であっても、政治がネジレ現象を起こし停滞することを良しとしないアメリカ国民が多数いるということの表れだ。アメリカ人は、単に感情論のみで貴重な一票を投票しないということが証明された。例え、共和党が、負けたとしても、この事実は非常に意味深い。

 上院でも、下院でも、民主党が過半数をとってしまえば、残り2年のブッシュ政権は、民主党が主導する議会の言いなりにならなければならない。正しい政策も通らないというような、理不尽なことも起こりかねない。アメリカ国民は、その辺のことを客観的に捉え、感情を抑えて投票したのであろう。日本国民も、大いに見習わなければならいことではないか。

 やはり、まだまだ、日本とアメリカでは、国民の政治意識のレベルが大いに違うということのようだ。そうは言っても、小泉前首相による、郵政解散総選挙以来、日本国民も感情論で投票したり、組織の言いなりに投票したり、という無責任投票が少なくなってきた気がする。このまま、アメリカのようなレベルまで、国民が政治に対する興味と意識を高めてくれることを切に願う。
[PR]
by seizaikai_club | 2006-11-08 17:18 | アメリカ関係

あなどれない金正日体制下の北朝鮮

あなどれない金正日体制下の北朝鮮
2006年11月4日

 いよいよアメリカの中間選挙が目前に迫ってきた。この時期、突然、北朝鮮が6カ国協議に復帰というニュースが飛び込んできた。しかし、手放しでは喜べない。何故ならば、ある意味、ブッシュにしても、金正日にしても、時間稼ぎで6カ国協議への復帰を表明し、それを受け入れたとしか考えられないからだ。

 それでは、どのような意味での時間稼ぎなのであろうか、探ってみることにする。時間稼ぎには、複数の意味合いが含まれ、複数の思惑が影響している。

 まず、ブッシュ大統領かすれば、中間選挙への対応策として、北朝鮮側からの6カ国協議復帰というニュースを利用したいという思惑があった。だが、これは非常に楽観的で、投げ遣りな場当たり的な対応でしたかない。時間稼ぎはできても、中間選挙で共和党が大敗した場合の方策は、まったく考慮されていない。というか、完全に主導権を金正日に取られた格好だ。しかし、それでも、いかにも中国を味方につけたアメリカ側の制裁に北朝鮮が屈したと、アメリカ国内へ対しては印象付けたいというブッシュ政権の思惑があまりにもハッキリと浮き彫りにされている。だが、悲しいかなブッシュ大統領には、現状まったく選択肢はないというのが現実だ。手詰まり状態といっても過言ではない。

 逆に、金正日は、完全に主導権を握ったと言っても過言ではないであろう。やはり、金正日は、交渉事に非常に長けている。洞察力と分析力、それと、先見性にも長けているのかもしれない。予想外に、金正日は全てを計画的に行っていたことが、ここにきて初めて明白になってきた。それは、7月のミサイル実験に始まり、地下核実験の強行、先日の北朝鮮西海岸での短距離ミサイルの発射、全て計画通りで、金正日の想定内で北朝鮮を中心にことは動きだしているようだ。当然、中国の動き等、多少の想定外の事柄もあった。しかし、大きな流れは、間違いなく金正日の思っていた方向へと進みだしている。金正日という人間は、あなどれない。

 誰もが、中間選挙まで想定して金正日が全てを動かしていたとは思わなかった。しかし、彼は、7月のミサイル発射実験以前から、アメリカの中間選挙を分析し、その結果を推測して世界に対し、アメリカに対し脅しを掛けていたのだ。そうとも知らず、我々は金正日の術中にはまってしまったのかもしれない。金正日は、中間選挙で、共和党が負けることを想定していたのだ。そして、共和党が上下院で負ければ、ブッシュには手枷足枷がかかり、ブッシュ政権が頑なに推し進めてきた6カ国協議への復帰など意味がなくなることを知っていたのだ。そうなれば、北朝鮮が騒がなくとも、議会の圧力によって、ブッシュ政権は、米朝二国間協議に臨まなければならい方向へと追い込まれることを百も承知で、ブッシュ大統領をあざ笑うかのように6カ国協議復帰を表明したのだ。

 民主党が上下院で勝てば、後は今までどおり北朝鮮は米朝二国間協議と金融制裁解除を声高に叫び、駄々をこねればよいだけだ。そうすれば、間違いなくブッシュ政権の対北朝鮮政策は議会で否認され、北朝鮮が要求する米朝二国間協議を議会はブッシュ政権に迫ることになる。そうなれば、またまた金正日の思う壺だ。結局、金融制裁は解除され、経済援助も北朝鮮は得て、核は放棄するとかなんとか約束するのであろう。しかし、その実、気付いてみれば、核を放棄もせず、また同じことを繰り返し、アメリカとの約束は反故にして、核保有の道をまっしぐら、核拡散までやってのけることは間違いない。少々、厄介なことになってきたのかもしれない。このままでは、民主党が議会を牛耳ることになったあかつきには、日米安保の問題も怪しいことになりかねない。何としても、共和党に勝ってもらわねばならない。しかし、現状、共和党にとっては厳しい状況である。
[PR]
by seizaikai_club | 2006-11-04 18:29 | 朝鮮半島情勢

アメリカの中間選挙とは

アメリカの中間選挙とは
2006年11月4日

 後数日で、アメリカの「中間選挙」が行われる。アメリカの「中間選挙」の時期になると、いつものことながら、各種メディアが大騒ぎをはじめる。何故、そんなにアメリカの「中間選挙」をメディアは大騒ぎして取り上げるのであろうか。案外、日本では知られていない「中間選挙」のことを少々説明することにする。

 アメリカでは、4年に1度大統領選挙が行われる。そして、大統領は、二期8年しか就任できないことになっている。よって、二期目のブッシュ大統領も、その任期は残すところ2年ということだ。

 4年に一度の大統領選の丁度中間時期に当たる2年目に、「中間選挙」は行われる。選挙の内容は、上院と下院の議員の選出選挙と州知事選挙である。上院も下院も、日本の衆参両議院のように解散がない。それぞれの任期は、上院が6年、下院が2年で改選となっている。しかし、上院も、2年ごとに上院議員全体の1/3を改選することになっている。よって、「中間選挙」では、上院の1/3と下院全員の改選を行うことになる。

 上院とは、州の代表によって構成される。どの州からも、平等に2名選出されている。州の人口や面積の広さに関係なく、どの州からも2名ということに建国以来なっている。

 下院は、国民の代表によって構成されている。有権者数に比例し区分けされた小選挙区から選出された、435名によって構成される。

 アメリカは基本的に上下両院対等となっている。だが、下院には、予算などの歳費に関する法案を上院よりも先に審議する、「予算先議権」という権限が与えられている。また、大統領弾劾の訴追権も、下院が持っている。「大統領の助言者」としての上院には、大統領が行った「任命に対する同意権」、大統領が締結した「条約に対する同意権」などが与えられている。ここのところが、重要な部分である。

 アメリカ史を振り返ってみると一目瞭然だが、多くの政権下で、大統領二期目の中間選挙では、大統領とは反対である野党が勝利するケースがほとんどである。それは、アメリカ人が強く抱く「平等」「公平」という意識に根ざす精神部分の影響が大きいと考えられる。大統領と政権与党が独走しないよう、中間選挙で国民は議会議員の多くを野党から選出する場合が多いということだ。

 ところがこのような歴史の慣わしに反し、ここ暫くは、議会も共和党が優位に立ち続けてきた。その前は、カーター政権後暫く、共和党選出の故ロナルド・レーガン大統領時代も含め、議会は民主党に牛耳られていた。ところが、その後、クリントン前大統領の時代も含め、議会も共和党が長きに渡って牛耳ってきた。これまでのブッシュ政権6年間は、議会を共和党が牛耳っていたという状況下、強気な政策でここまでやってこられた。だが、今回の中間選挙で、共和党が負ける可能性は非常に高い。何故ならば、それまで、共和党が牛耳った議会が非常に長く続いていた。そして、そのような状況下、イラク戦争は泥沼化し、多くのアメリカ人兵士が命を落としている。そのことに対し、多くのアメリカ人が批判的感情を持ち出している。よって、今回の中間選挙で、共和党が負ける可能性が非常に高くなってきている。それも、上院でも、下院でも、という最悪の状況に陥る可能性が高まっているのだ。

 それでは、その結果、何が起こるのであろうか? 答えは簡単である。万が一、上院でも下院でも共和党が負ければ、ブッシュ政権の残りの2年間は、手枷足枷状態での不自由政権になってしまうということだ。何故なら、予算も、人事も、政策も、全てが議会で不承認となり、前には一歩も進めない状況に陥り、この6年間のブッシュ政権の総括ばかりを民主党に迫られることになるからだ。しかし、そのようになってしまう可能性は、非常に高い。これは、色々な意味で注視しなければならない事態である。進行中の政策も全て見直されると考えなければならないからだ。勿論、対北朝鮮政策に関しても例外ではない。ことによっては、二国間協議へとブッシュは議会によって追い詰められる可能性もある。そうなれば、北朝鮮、金正日の思う壺である。由々しき問題である。だからこそ、イランをはじめとする中東問題があるにもかかわらず、ブッシュ大統領は、対北朝鮮に関する問題も、中間選挙までにある程度の強行策で迅速に解決したかったのである。しかし、時は既に遅しなのかもしれない。今後の動向を見守りたい。
[PR]
by seizaikai_club | 2006-11-04 17:39 | アメリカ関係

「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
by seizaikai_club
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

検索
カテゴリ
タグ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧