政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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緊迫する北朝鮮情勢

現代視点 2013年3月号(3月10日発行)
緊迫する朝鮮半島情勢

北朝鮮が、三度目の核実験を行い、その上、「アメリカが北朝鮮に対し核への導火線を点ければ、我々もアメリカ本土を攻撃するだろう」と金正恩は息巻いた。また、韓国との不可侵合意を全面的かつ一方的に破棄し無効にすると挑発してきた。これに対し、中国、ロシアも含め、朝鮮半島の非核化を求め、国連安保理に於いて制裁決議案が全会一致で可決された。このとこは、金正恩の存在自体が、首の皮一枚で繋がったとさえいえる。
確かに、過去にも北朝鮮のこのような挑発行為は数限りなくあった。しかし、実際に、実行されることはなかった、と多くの評論家は楽観的なコメントをしている。
だが、今回はちょっと状況が違うように思う。まず、核実験に先立って、事実上大陸間長距離弾道ミサイル実験を成功させている。このことによって、北朝鮮から発射されたミサイルが、遠くカリフォルニア、ロサンジェルスの辺りまで着弾する可能性が出た。そんな矢先に、三度目の核実験も成功させ、今回は核弾頭として使用可能な核実験に成功したと発表している。
このことは、直接的にアメリカ本土に危機を及ぼすことで、アメリカがなおざりにしておくとは思えない。危機が存在するならば、事前にその危機を排除する対応を為すことは、アメリカの危機管理という観点から、最優先課題と位置づけられている。ということは、裏を返せば、金正恩が虎の尾を踏んだことになる。いや、踏まされたのかもしれない。
今まで、故金正日は、ギリギリの線で一歩を踏み外すことはなかった。そのことで、アメリカは、北朝鮮に翻弄され続けてきた。
だが、今度の金正恩がやっていることは、明らかに見返りを得るのではなく、自分自身の首を絞めていることだ。その証拠に、国連安保理で制裁決議が、中国、ロシアにも受け入れられた。前代未聞であり、このとことは、裏を返せば、アメリカに危機回避のための軍事行動へ対しての大義名分を与えていることになる。そのことに気付いてないのだとすれば、金正恩は愚か者である。あるいは側近に陰謀を企てている者が複数存在するとしか思えない。そして、そのことの裏で糸を引いているのは、中国かもしれない。アメリカによる核施設及びミサイル基地へのピンポイント攻撃。そして、金正恩の暗殺掃討作戦。あり得ることだ。
どちらにしても、朝鮮半島情勢に新たなる動きが起こる予感がする。そして、そのことが、極東の平和維持バランスに大きな影響を及ぼすことは間違いない。それは、中国が日本海への道を確保するということなのだ。
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by seizaikai_club | 2013-04-01 00:52 | 朝鮮半島情勢

アメリカ人の温かさを今こそ理解するべき

アメリカ人の温かさを今こそ理解するべき
2011年3月12日

 日本では、アメリカならびにアメリカ人が避難されることが多い。確かに、合理主義で、個人主義、日本人からしたら違和感を感じるこも多いのかもしれない。また、基地問題などで感情的になっていることもある。だが、こういう緊急事態時に一番頼りになるのはアメリカ人である。彼らは、緊急事態になった際、大きな勇気と惜しまぬボランティア精神を発揮する。安全保障関係にあるということは、有事のことだけでなく、派生的にこういう事態の時の大きな救いになるということを、日本人は大いに理解するべきである。

 福島原発の熔解を止める核冷却用水を、積んだ空軍機が空母ロナルドレーガンより既に発信されたとの情報は入った。彼らは、緊急時、優れた判断力で臨機応変に動く。そのアメリカとの関係を損ねた現政権こそ、大いに問題であることを認識するべきである。沖縄の基地問題も、この視点で理解して頂きたい。万が一の時に、沖縄住民を筆頭に、我々日本人を救ってくれるのは、アメリカ人である。そのことをよく認識するべきである。
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by seizaikai_club | 2011-03-12 06:45 | アメリカ関係

中国、韓国、アメリカ、日本、北朝鮮の利害が一致する北朝鮮問題解決策私案

中国、韓国、アメリカ、日本、北朝鮮の利害が一致する北朝鮮問題解決策私案
2010年5月31日

 今回の朝鮮半島問題では、今までと中国の対応が微妙に変わってきていることが、北朝鮮にとっては予想外であり、逆に、アメリカ、韓国、日本にとっては、今まではなかった好感触であるように思う。その理由は、予想以上に中国の経済発展は進んでおり、中国自身も国際社会で今までのように無頼ではおられなくなり、行儀よくし好感度を期待するようになったからではないか。あまり北朝鮮を庇い過ぎれば、中国の評判が国際社会ではよろしくないと判断したのであろう。

 要は、万が一朝鮮半島有事となっても、中国としては北朝鮮からの難民が来ず、北朝鮮が韓国と米軍に占領されなければよいのだ。細かいことを言えば色々あるが、基本的にはこの二点が満たされば、中国はアメリカと韓国の誘いに乗る準備ができたということだ。というか、そのような誘いに乗らなければ、折角高度経済成長期にあるにもかかわらず、国際社会での信頼度が低く判断されてしまうということを懸念しだしたのであろう。

 では具体的にどのような落とし所で、アメリカが今回中国に北朝鮮問題解決策を持っていたのであろうか。それは、万が一停戦協定が破られたとしても、アメリカ韓国連合軍は軍事的には対峙はするが北朝鮮を占領しない。金正日一族の生活を保障し中国もしくはアメリカへの亡命を条件に、北朝鮮を降伏させ、中国へ北朝鮮を渡し帰属させる。ただ、その条件として、分断されている朝鮮民族、すなわち韓国人が自由に韓国と北朝鮮の間を行き来できるようにする。米軍は、今まで通り韓国に駐留するが、規模は大幅に縮小する。北朝鮮は、中国の朝鮮族自治区として中国に包括される。しかし、朝鮮族自治区経済特区として、韓国とは自由に行き来ができるようにするという案だ。

 この案だと、関係国全ての利害が一致する。金正日は亡命は余儀なくされるが贅沢三昧な生活を維持できる。中国も、三番目に大きな少数民族勢力となっている朝鮮族を、北朝鮮自治区に集約することで、独立運動などの暴動を抑え込むことができる。また、アメリカ軍が国境線越しに対峙するということもなく、北朝鮮自治区経済特区ということで、今まで通り国境線はアメリカとワンクッションおくことができる。

 韓国としても、朝鮮半島統一ということになれば、計り知れない経済負担がのしかかり破綻しかねない危機を回避できる。にもかかわらず、民族の分断解消という長年の悲願は叶えられる。

 アメリカにとっても、韓国駐留や朝鮮半島危機に備えての軍事予算を大幅に削減できる。同時に、朝鮮半島の緊張度が大幅に減少することによって、沖縄の負担も軽減できることになり、沖縄の基地問題も全面撤退はないが、海兵隊を必要とする直近の緊張地域は台湾海峡とアフガニスタンなどの東アジアと中央アジア地区のみになるので、沖縄駐留軍の規模を削減し再編することが可能となる。アメリカ、中国、韓国、北朝鮮、日本のそれぞれの利害が一致するこの案が、現実味を帯びてくるのではないかと私は予想する。時代の流れを強く感じる、今回の朝鮮半島危機だ。
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by seizaikai_club | 2010-05-31 00:59 | 朝鮮半島情勢

バージニア工科大学銃乱射事件にみる韓国的学歴格差社会の問題点

バージニア工科大学銃乱射事件にみる
韓国的学歴格差社会の問題点
2007年4月24日

 4月16日の早朝、名門バージニア工科大学で銃の乱射事件が発生し、多くの学生がその凶弾に倒れ命を落とした。近未来のアメリカを背負って立つ人材を排出する名門大学の一つであるだけに、多くのアメリカ人達は、今回の暴挙に対し大きな憤りを覚えているようだ。

 アメリカの大学は、一部の私立大学を除き、ほとんどが自治体制でなりたっている。キャンパスには、キャンパス・ポリスとかスクール・ポリスと呼ばれる自衛警察が組織され、一つの町のような形で成り立っている。当然のことながら、学長はその頂点に立ち全てを司っている大統領のような存在だ。よって、大学のキャンパス内で起こった事件は、まずキャンパス・ポリスがその処理に当たる。当然のことながら、今回のような重大な事件に関しては、キャンパス・ポリスからその大学がある街の治安を預かるポリス(市警)もしくは郡の治安を預かるシェリフ(保安官)に連絡がとられ、事件に関しての検証と捜査が行われる。ある意味、二重、三重構造になっているとも言える。

 一般的に、どこでもポリス(市警)とシェリフ(保安官)はあまり仲がよろしくない。そして、ポリスとシェリフは、キャンパス・ポリスを見下している場合が多い。そうなれば、当然のことながら、初動捜査の段階で、混乱や誤認が生まれやすくなる。今回の事件に於いても、そのような微妙な縄張り争い的な不協和音があったのではと思われる。そのことが、午前7時半頃、ドミトリー(学生寮)で起こった二人の生徒が殺された事件後の大学による対処を誤らせた可能性は非常に高い気がする。

 アメリカの大学生は、非常に勤勉である。勉強をしたくない者は、大学には進学しない。大学に籍をおくものは、皆勉強するために大学に通っている。大体、その日の最初の授業は、どこの学校でも午前8時から始まる。そうやって考えると、ドミトリー(学生寮)のエレベーター・ホールで射殺された二人の学生は、8時からの授業に向かう途中エレベーターを待っていたと考える方が自然である。男女関係の問題で起こった事件と判断した警察の判断ミスであることは容易に想像がつく。8時からの授業に出席するために、7時半にドミトリー(学生寮)を出るというのは至極自然である。そこで、授業前の学生が言い争いをしていたとは思えない。

 それではなぜ犯人は、あのような凶行に至ったのであろうか。基本的には、やはり人種の問題ではなく本人の精神的な問題が大きいのであろう。しかし、犯人が、あれだけ激しい憎悪をつのらせたには、それなりの理由もあったはずだ。

 男性にとってアメリカは、男社会である。多くのアメリカ人は、男は強くあるべき、女子供をはじめとする弱者を守るべきということが西部開拓時代よりDNAとして身体に埋め込まれている。軟弱な男は男ではない、というような風潮がある。時代が変わり、馬車や馬は自動車になったが、アメリカ人の精神は西部開拓時代と今も何も変わっていない。だから、このような銃による悲惨な事件が何度起こっても、銃規制という方向には動かないのである。勿論、政治的な理由もある。しかし、その政治的な理由も、根底にはアメリカ人の上記したような西部開拓時代から綿々と続く精神があるから生じることなのだ。

 外国人、特にアジア系の留学生男子が、一番最初に直面する問題はこの問題である場合が多い。当然のことながら、皆が皆そうではないが、一部のアメリカ人は、男としての洗礼行事のようなノリで、イジメのような差別行為を行う場合が多い。中には、本当に心底からの人種差別行為がある場合もあるが、それは極稀である。

 例えば、私が最初に寮に入った時には、こんなことがあった。私は、子供の頃より武道をやっていた。当然のことながら、日本の文化である武道を、留学で有効に使わない手はない。州立大学に入学する前の群立大学の学園祭のようなイベントの際、日本語クラブからの懇願で少林寺拳法と空手の演舞をしたことがあった。そのことが、州立大学に入学してからも誰からか噂で流れていたのであろう。一部の寮に住まう学生によって、私は布団で簀巻きにされ外に放り出された。普通だと、ここでニコニコして泣き寝入りする東洋人が多いのであろう。しかし、もともとナチュラル・ハイで気性の激しい私は、当然のことながらブチ切れた。泣き寝入りするのではなく、自分を簀巻きにした布団を簀巻きにした連中へ返しにお礼参りに伺った。しかし、不思議なことに、その時の連中とは、そのことがきっかけで、その後大親友になり、今でも付き合いがあるほどである。ある意味、ハッタリで生きているアメリカ人男性というのは、最初に意味もなく攻撃してきて、その反応で相手を判断するという性質があるようだ。そのような洗礼を受けて下を向いて逃げ出せば、「チキン(意気地無し)」呼ばわりされてしまう。しかし、例え負けても立ち向かえば、「なかなか気骨があるじゃないか」というような具合で仲間に引き入れられる。

 この犯人は、多分、中学とか高校時代に、そのような仕打ちを受けたに違いない。しかし、まだ分別のない年頃である。きっと彼が受けた仕打ちも酷かったのであろう。また、彼もそれに立ち向かえなかったのであろう。そして、理不尽な仕打ちに対する悔しい思いや憤りだけが、心の中で屈折して蓄積され、あのような凶行を起こすまでに至ってしまったのではないか、と想像できる。しかし、如何なる理由があろうとも、あのような凶行は許されるものではない。

 もう一つの動機は、韓国的学歴格差社会によるところが大きいのではと思う。韓国は、日本以上に学歴社会である。学歴があるかないかで、明らかに大きな格差がある。そのことを、韓国人は痛感している。よって、韓国人の親達による教育熱は、想像を絶するものがある。

 中学生になったら塾通いは当たり前。日本でも昨今塾通いは当たり前になっている。だが、少々、様子が違う。韓国の場合、子供達は、学校から塾へ直行する。そして、夜中の2時とか3時まで塾で勉強をする。睡眠をとるため帰宅しても、数時間後には、普通どおりに朝早くから学校の授業がある。勿論、塾への送り迎えは親の役目。夜中に中学生の子供達が自分達だけで帰宅できるはずもない。危険極まりない。停戦協定下ではあるが、まだ韓国は戦時下である。教育に関してこのように熱狂的なことは、昨今の日本のニュース番組でも、韓国の受験に関するニュースで放映されているので多くの読者の方々も想像できるはずである。白バイで受験会場まで送り届けられたり、大学の門のところでは、多くの人々が受験生をサポートしたりと、その熱狂振りは半端ではない。日本でも、最近、一部の大手受験塾は、同じカバンを持たせ、受験会場出入り口付近で、拍手や歓声を送り受験生にエールを送るなどという馬鹿げたことをしているが、あれは韓国の真似である。

 このような状況下であれば、当然のことながら格差が生まれる。それだけ、子供達の教育に熱狂的になれば、それに比例して教育費もかさむ。毎日塾に通い、しかも夜中までとなれば大変なお金が掛かる。それだけではない。送迎にもお金は掛かる。お弁当も作らなければならない。結局、ある程度の収入がなければ、最初から受験戦争に参戦することさえできないのだ。そして、それだけでは終わらない。大学に入学したら、今度は社会人になるまでに、最低一度は海外留学の経験がなければ、いくら良い大学を卒業していても学歴は満たされないのだ。大変なことである。

 このような教育環境であるが故に、どこの国民よりも韓国人の留学生が世界中には多い。国土的にも、人口的にも、他国と比較すれば非常に小さい国であるにもかかわらず、留学人口はどの民族にも負けない。裏を返せば、このような学歴構築ができない人々には、チャンスがないのが韓国社会といっても過言ではない。そうなれば、チャンスを手にすることのできない人々が、もっと可能性のありそうな他国へ移住するということは至極自然である。だが、それはそれで、多くの問題を抱えている。夢を抱いて移住はしたが、実際にはやはり厳しい現実がそこにはある。これが、今回の銃乱射事件の犯人がおかれていた状況であったのであろう。何とも悲しむべきことである。犠牲者のご冥福を祈る。
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by seizaikai_club | 2007-04-24 15:16 | 教育

ブッシュ・パパが隠密裏に来日

ブッシュ・パパが隠密裏に来日
2006年12月16日

 13日午後北京で胡錦濤主席と会談をしたブッシュ・パパことジョージ・H・W・ブッシュ元アメリカ大統領が、その後隠密裏に来日している。今回の来日は、表向きは訪中の帰路に立ち寄った形になっているようである。だが、もっと他の意味があるのかもしれない。

 胡錦濤主席との会談では、「米中関係は歴史上最良の時期にある。両国が多くの分野で良好な協力を実施していることを嬉しく思う」という非常に友好的なコメントを残した。この短いコメントからも察せられるように、米中関係は現状非常に緊密に働いている。中国にとって、二年後のオリンピックを成功させるためにも、アメリカの協力は必要不可欠である。また、アメリカにとっても、緊張感が高まる世界情勢に於いて、中国が果たす役割は、等閑にできぬほど大きくなってきている。イランの問題にしても、中東での石油の採掘権、アフリカでの急速な中国の援助などを通じての介入、また、北朝鮮問題に於いても、アメリカは中国の力を必要としている。ある意味、両国の利害が、歴史上類を見ないほど合致している。水面下では、それぞれの国益に基づいた、二国間の協力体制が、短期的ではあるが、構築されつつあることは間違いない。その流れの一つとして、北朝鮮の問題もある。

 中国は、北京オリンピックと万国博覧会が終わるまで、朝鮮半島で問題が起こってほしくない。いや、逆に問題があるのであれば、その問題を手術したいと思っているのかもしれない。

 アメリカにしても、ブッシュ大統領の任期は後2年。このままでいけば、次期大統領は民主党選出の大統領になる可能性が極めて高い。であるならば、それまでに朝鮮半島問題をある程度決着しておく必要があると認識している。しかし、大きな動きは望まない。そのことは、中国も同じである。

 北朝鮮を崩壊させたくはない。だが、問題児金正日は何とか処置しなければならない。その辺で、米中の利害は合致しているのであろう。

 金正日を中国に亡命するように追い詰め、北朝鮮は中国の傀儡政権として温存する。そうすることが、アメリカにとっても、中国にとっても、韓国にとっても、日本にとっても、そして、東アジア全体にとっても、より良い選択肢である、と米中両国が受け止めだした気配がする。その兆候が、今回のブッシュ・パパ訪中、そして、来日という形となったのではないか。

 この来日期間中、ブッシュ・パパは、隠密裏に安倍首相と会食をするらしい。この席で、何を安倍首相にブッシュ・パパは伝えるのか? 非常に興味深い。ブッシュ大統領と胡錦濤主席、両方からの伝書鳩と受け止めて良いであろう。

 そして、もしかすると、近い将来、ブッシュ・パパが特使として北朝鮮を訪れ、金正日と会談を持つという可能性もあるような気がする。カーター元大統領による電撃的な平壌訪問という前例がある。当時は、故金日成主席であったが。金正日にとっても、内政的には、ブッシュ・パパが特使として訪朝することは、マイナスではなく、むしろプラスに働くはずだ。どちらにしても、北朝鮮問題は、来年秋までが大きな山場になることだけは間違いないようだ。
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by seizaikai_club | 2006-12-16 15:44 | アメリカ関係

アメリカ上院で共和党が巻き返し過半数獲得の可能性が・・・

アメリカ上院で共和党が巻き返し過半数獲得の可能性が・・・
2006年12月15日

 共和党は、先の中間選挙で、上院でも下院でも民主党に過半数の議席をとられ惨敗した。その結果、ブッシュ大統領も窮地に立たされていた。だが、案外、ブッシュ大統領は強運の持ち主らしい。ここにきて俄かに、巻き返しのチャンスが予期せずして訪れた。

 昨日、サウスダコタ州選出の上院議員である民主党のティム・ジョンソン氏(59歳)が、脳内出血で倒れた。意識がなく重篤な状態であり、議員としての職務遂行に支障が出る恐れが出てきた。死亡もしくは、議員としての職務遂行に支障が出た場合は、繰上げ当選ということで共和党議員になる。現在、上院では、無所属上院議員の2議席を含め民主党が51議席を確保している。総議席数が100であるので、共和党側が49議席ということだ。だが、ジョンソン氏が倒れたことによって、現状、無所属2議席を含め民主党側は50議席ということになる。もし、ジョンソン氏が抜けることになれば、繰り上がりで共和党議員が議席を獲得し、その結果、民主党50議席、共和党50議席ということになる。

 上院には、条約の批准権や、大統領が指名した閣僚、大使、裁判官などの任命承認権がある。ここからが重要だ。上院議長は、副大統領が兼務することになっている。したがって、現在は、チェイニー副大統領が上院の議長を兼務している。そして、その議長には、ある特権が与えられている。それは、万が一採決に際し賛否同数になった場合、議長に投票権が認められているのである。ということは、共和党が上院で過半数をとることができる可能性がでてきた。このままでいけば、上院での議席数は、民主党と共和党が同数になる可能性が非常に高い。そうなると、採決をする場合、賛否同数になってしまう。その結果、議長が投票することになる。チェイニー副大統領兼上院議長は、言わずと知れた共和党議員である。そうなれば、共和党が過半数を取れることになるということだ。これは、ブッシュ政権にとって、いや、ブッシュ大統領にとって、非常に幸運なことである。中間選挙以降のブッシュ政権の動向が注目されていたが、ここにきて幸運の女神はブッシュ大統領に微笑んだようだ。暫く、アメリカ議会の動向は目が離せない。
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by seizaikai_club | 2006-12-15 14:37 | アメリカ関係

アメリカ人の政治に対する意識の高さを顕著に表す中間選挙

アメリカ人の政治に対する意識の高さを顕著に表す中間選挙
2006年11月8日午後5時00分

 今回の中間選挙は、アメリカ史上類を見ないほど意味深い選挙であった。イラク戦争の泥沼化から、多くの国民は、ブッシュ政権への不支持を露にしてきた。それは、どこの国民でも、自国民が毎月100人から戦死していれば、その政府に対して不信感を抱いて当然である。

 このような厳しい状況下、今回の中間選挙は行われた。しかも、ブッシュ政権二期目の中間選挙。それでなくとも、与党が負ける確立は非常に高い選挙である。悪い条件は揃っている。ブッシュ政権前のクリントン政権時代から、ここしばらく長きに渡って議会は共和党が過半数を維持し続けてきた。そんな長期共和党主導議会が続いてきた状況でのイラク戦争の泥沼化、有権者が民主党に流れるのは必然である。

 ところが、蓋を開けてみると、上院ではギリギリまで接線を繰り広げている。午後四時の段階で、まだ結果は出ていない。しかも、共和党と民主党は三票という僅差で拮抗している。

 これは、アメリカ人の政治に対する意識の高さを物語っている、と私は思う。イラク戦争には反対であっても、政治がネジレ現象を起こし停滞することを良しとしないアメリカ国民が多数いるということの表れだ。アメリカ人は、単に感情論のみで貴重な一票を投票しないということが証明された。例え、共和党が、負けたとしても、この事実は非常に意味深い。

 上院でも、下院でも、民主党が過半数をとってしまえば、残り2年のブッシュ政権は、民主党が主導する議会の言いなりにならなければならない。正しい政策も通らないというような、理不尽なことも起こりかねない。アメリカ国民は、その辺のことを客観的に捉え、感情を抑えて投票したのであろう。日本国民も、大いに見習わなければならいことではないか。

 やはり、まだまだ、日本とアメリカでは、国民の政治意識のレベルが大いに違うということのようだ。そうは言っても、小泉前首相による、郵政解散総選挙以来、日本国民も感情論で投票したり、組織の言いなりに投票したり、という無責任投票が少なくなってきた気がする。このまま、アメリカのようなレベルまで、国民が政治に対する興味と意識を高めてくれることを切に願う。
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by seizaikai_club | 2006-11-08 17:18 | アメリカ関係

アメリカの中間選挙とは

アメリカの中間選挙とは
2006年11月4日

 後数日で、アメリカの「中間選挙」が行われる。アメリカの「中間選挙」の時期になると、いつものことながら、各種メディアが大騒ぎをはじめる。何故、そんなにアメリカの「中間選挙」をメディアは大騒ぎして取り上げるのであろうか。案外、日本では知られていない「中間選挙」のことを少々説明することにする。

 アメリカでは、4年に1度大統領選挙が行われる。そして、大統領は、二期8年しか就任できないことになっている。よって、二期目のブッシュ大統領も、その任期は残すところ2年ということだ。

 4年に一度の大統領選の丁度中間時期に当たる2年目に、「中間選挙」は行われる。選挙の内容は、上院と下院の議員の選出選挙と州知事選挙である。上院も下院も、日本の衆参両議院のように解散がない。それぞれの任期は、上院が6年、下院が2年で改選となっている。しかし、上院も、2年ごとに上院議員全体の1/3を改選することになっている。よって、「中間選挙」では、上院の1/3と下院全員の改選を行うことになる。

 上院とは、州の代表によって構成される。どの州からも、平等に2名選出されている。州の人口や面積の広さに関係なく、どの州からも2名ということに建国以来なっている。

 下院は、国民の代表によって構成されている。有権者数に比例し区分けされた小選挙区から選出された、435名によって構成される。

 アメリカは基本的に上下両院対等となっている。だが、下院には、予算などの歳費に関する法案を上院よりも先に審議する、「予算先議権」という権限が与えられている。また、大統領弾劾の訴追権も、下院が持っている。「大統領の助言者」としての上院には、大統領が行った「任命に対する同意権」、大統領が締結した「条約に対する同意権」などが与えられている。ここのところが、重要な部分である。

 アメリカ史を振り返ってみると一目瞭然だが、多くの政権下で、大統領二期目の中間選挙では、大統領とは反対である野党が勝利するケースがほとんどである。それは、アメリカ人が強く抱く「平等」「公平」という意識に根ざす精神部分の影響が大きいと考えられる。大統領と政権与党が独走しないよう、中間選挙で国民は議会議員の多くを野党から選出する場合が多いということだ。

 ところがこのような歴史の慣わしに反し、ここ暫くは、議会も共和党が優位に立ち続けてきた。その前は、カーター政権後暫く、共和党選出の故ロナルド・レーガン大統領時代も含め、議会は民主党に牛耳られていた。ところが、その後、クリントン前大統領の時代も含め、議会も共和党が長きに渡って牛耳ってきた。これまでのブッシュ政権6年間は、議会を共和党が牛耳っていたという状況下、強気な政策でここまでやってこられた。だが、今回の中間選挙で、共和党が負ける可能性は非常に高い。何故ならば、それまで、共和党が牛耳った議会が非常に長く続いていた。そして、そのような状況下、イラク戦争は泥沼化し、多くのアメリカ人兵士が命を落としている。そのことに対し、多くのアメリカ人が批判的感情を持ち出している。よって、今回の中間選挙で、共和党が負ける可能性が非常に高くなってきている。それも、上院でも、下院でも、という最悪の状況に陥る可能性が高まっているのだ。

 それでは、その結果、何が起こるのであろうか? 答えは簡単である。万が一、上院でも下院でも共和党が負ければ、ブッシュ政権の残りの2年間は、手枷足枷状態での不自由政権になってしまうということだ。何故なら、予算も、人事も、政策も、全てが議会で不承認となり、前には一歩も進めない状況に陥り、この6年間のブッシュ政権の総括ばかりを民主党に迫られることになるからだ。しかし、そのようになってしまう可能性は、非常に高い。これは、色々な意味で注視しなければならない事態である。進行中の政策も全て見直されると考えなければならないからだ。勿論、対北朝鮮政策に関しても例外ではない。ことによっては、二国間協議へとブッシュは議会によって追い詰められる可能性もある。そうなれば、北朝鮮、金正日の思う壺である。由々しき問題である。だからこそ、イランをはじめとする中東問題があるにもかかわらず、ブッシュ大統領は、対北朝鮮に関する問題も、中間選挙までにある程度の強行策で迅速に解決したかったのである。しかし、時は既に遅しなのかもしれない。今後の動向を見守りたい。
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by seizaikai_club | 2006-11-04 17:39 | アメリカ関係

新たなる冷戦時代

新たなる冷戦時代
北朝鮮が暴挙にでる可能性と朝鮮半島情勢
2006年9月19日

 世界情勢は、ここにきて非常に緊迫している。ブッシュ大統領は、非常に厳しい状況に立たされている。中東の情勢も非常に緊迫していて、アメリカにとって、イランはどうしようもない目の上のタンコブである。そのことは、1970年代後半から、まったく変わっていないのだが、湾岸戦争からイラク戦争を経て、ここ暫く、一時のアメリカとイランの厳しい関係は、和らいでいる感があった。しかし、ここにきて、イランの大統領がアフマディネジャドに変わり、結局逆戻りである。

 同時に、北朝鮮も、再び非常に緊張した状況に陥っている。

 世界情勢を見てみると、キューバのカストロ首相に取って代わろうとしているベネゼエラのチャベス大統領を中心に、南米から世界に向けて、非同盟諸国会議の動きが非常に活発化している。ハッキリと言ってしまえば、反米の急先鋒である。それを背後で支援しているのは中国。この会議に於いて、北朝鮮とイランが協調するキッカケが作られ、世界を混乱に導く動きが活発化してきた。

 今までの、アルカイダをはじめとするイスラム系テロリストだけではなく、反米という旗印のもと、アメリカに盾を突く国々が手を結びだしたという様相だ。これは、米同盟国と反米同盟国の新たなる冷戦時代と言っても良いのではないか。ここ数年のテロとの戦いは、予想外にアメリカとその同盟国にとっては厳しい展開となってしまった。

 ベネゼエラも、案外知られてはいないが天然資源が豊かで、石油の産油量も非常に大きい。ところが、長きに渡り、アメリカがベネゼエラの石油の採掘権を独占支配してきた。そのことに、チャベスが反発、自国の石油採掘権を奪還したわけだ。その報復措置として、アメリカはクーデターとチャベスの暗殺を試み、成功するかのように見えた。ところが、チャベスの身柄を確保し、暗殺のため国外に連れ出したところで、アメリカが背後で糸を引いていることがベネゼエラ国民にばれ、国民が暴動を起こした。結局、クーデターは失敗に終わった。まだ記憶に新しい話だ。その際、チャベスの身柄をアメリカ軍が確保し、軍用ヘリコプターで国外に連れ出した。ところが、暗殺するほんの直前に情勢が急変し、国民による暴動を沈静化するため、チャベスを開放してしまったのだ。そのことが、アメリカの誤算であった。

 チャベスは、絶対に死ぬまでアメリカに反発し続けるであろう。それは、自分のことを殺そうとした国に従属する人間がどこにいるだろうか。これは、チャベスの敵討ちであり、間違いなく、非常に複雑な国際情勢へと発展していくことであろう。チャベス、アフマディネジャド、金正日、そして、オサマ・ビンラディンをはじめとするテロリスト達の反米という利害が一致した結果、大きな反米勢力がこの地球上に誕生してしまったのだ。これは、アメリカの想定外であろう。

 このような状況下、イランと北朝鮮は、間違いなく共闘の姿勢を確認しあった。そして、北朝鮮の核実験は、秒読み段階に入った。もし、北朝鮮が、核実験を強行すれば、十中八九間違いなく、アメリカはピンポイントで軍事行動に出るであろう。ただ、その際、同時に中東でも、イランが騒動を起こす可能性をアメリカは懸念している。さすがのアメリカも、一時期に東アジアと中東の両地域で戦争を抱えるわけにはいかない。そこが、反米勢力の狙い目だ。

 現状、先日の盧武鉉大統領訪米、ブッシュ・盧武鉉会談で、ブッシュの腹は決まったようだ。盧武鉉は、近代韓国を破滅に導く地獄からの使者と言っても過言ではない。彼は、金正日の犬とみて間違いない。ハッキリ言ってしまえば、アメリカは、朝鮮半島にある程度の見切りをつける可能性が大である。今のまま、韓国が強い姿勢を崩さず続ければ、アメリカは見切るであろう。今までは、韓国を守らなければという意識が大きく働き、かなりギリギリのところまできても踏み止まっていた。だが、その必要がなくなれば、アメリカにとっては身軽な判断が可能になる。言い方を変えれば、軍事行動も視野に入るということだ。韓国を守るために、アメリカ国民は莫大な税金と軍人の命を長年掛けてきたわけである。それが軽減されるのであれば、しかも韓国側からの希望なら勿怪の幸いである。日本は、軍事戦略上、絶対に手放すことはできないが、朝鮮半島は、日本があるので、究極アメリカにとっては目の上のタンコブでもあるのだ。アメリカが朝鮮半島を見捨てれば、その分、日本に掛かる色々な負担が急増することが予想される。日本にとっては、危機管理上も、安保上も、経済上も、喜ばしいことではない。

 韓国自ら、戦時作戦統制権の返還を求め、アメリカは即答で返還は約束した。しかも、韓国が2012年の返還を希望したところ、2009年の返還をアメリカは打診した。2009年返還では、韓国軍の軍備再編が間に合わず、北朝鮮に対し丸腰状態が数年続いてしまうことになる。当然ながら、返還に先駆け、アメリカ軍は撤退方向で再編されるであろうから、事実上直ぐにも、韓国の防衛体制は丸腰状態に近い状態になってしまう。

 このような盧武鉉政権の政策をみていると、盧武鉉は韓国を故意に丸腰にして、金正日に韓国を明け渡し、朝鮮半島を金正日体制で統一したいと願っているとしか思えない。盧武鉉の存在は、現状、東アジアの平和を乱す諸悪の根源と言っても過言ではない。彼は、所詮政治家ではないのかもしれない。大統領の器ではないことは、間違いない。

 このように状況を分析していくと、北朝鮮に関しては、何時、どのようなことが起こってもおかしくない。そのような有事に対応できる態勢が既に、米軍の中では整っている。先週の段階で、在日米軍は、万が一に備えて臨戦態勢を完了したとも聞き及ぶ。北朝鮮が、制止を振り切り馬鹿なことをしないよう望む。もしかすると、小泉首相退陣で新首相誕生という来週ぐらいは、ターゲット週なのかもしれない。用心に越したことはない。
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by seizaikai_club | 2006-09-19 12:56 | 国際情勢

「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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