政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

INFORMATION
New Album
2006年1月18日発売
『リボン』
[初回盤]
[初回盤]
価格:3,150円(税込)
SNCC-86913
(CD+DVD/2枚組)
この商品を購入する
[通常盤]
[通常盤]
価格:2,800円(税込)
SNCC-86914 
この商品を購入する
LINK
ゆずOFFICIAL SITE
ARTIST DATA
ツアーブログ 総動員DEいきまっしょい!!
excite MUSIC

<   2007年 07月 ( 1 )   > この月の画像一覧

参議院選挙の結果を見て思うこと

参議院選挙の結果を見て思うこと
2007年7月30日

 今回の参議院選挙の結果は、自民党大敗、民主党大勝利ということで終わった。マスコミ各社は、予想外の結果のようにセンセーショナルに伝えている。しかし、冷静にこの結果を見てみれば、実は予想通りの結果なのである。小泉前首相による前回の郵政民営化選挙終了後より、今回の選挙での自民大敗は予想されていた。少なくとも、小泉前首相は想定していた。ある意味、今回の選挙結果は、小泉前首相の目論見どおりの結果と言っても過言ではないであろう。

 選挙で大勝した場合、その次の選挙では、その大勝した政党が大敗する確立は高い。特に、アメリカのような政治環境では、かなりの確立でそのような結果がでる場合が多い。そうやって考えてみると、今回の選挙を通じ、小泉前首相の目指していた「二大政党制」という政治環境に、また一歩近付いたのかもしれない。多分、こうなることを小泉前首相は心中で密かに望んでいたのであろう。そして、こういう結果が導き出されるように、目論んでいたのかもしれない。その目論見通りにことが運んだ、ということだけなのかもしれない。

 本来、前回の選挙のように、政策論争に根ざした選挙戦による、二大政党間での選挙戦ということが理想の形である。勿論、小泉前首相もそうなることを望んでいたのであろう。しかし、今回の選挙は、前回の郵政民営化選挙とは、少々様相が違った。政策論争というよりも、むしろ安倍首相による内閣人事策等へ対しての国民の不信が、選挙に端的に表れたという色の方が濃かった。しかし、選挙結果だけを見れば、まあ小泉前首相の目論み通りの結果が得られたといえよう。兎に角、小泉さんという人は、運の強い人なのかもしれない。いや、かなりの策士なのかもしれない。それに引き換え、安倍首相という人は、人が良すぎる。言い方を変えれば、一国の長としては、強かさに欠ける。敢えて人を切り、血を流して、初めて成就するということも世の中にはある。元来、永田町とは、魑魅魍魎が巣くう、血生臭いところであるのだから。

 民主党が大勝したことで、参議院では民主党が過半数の議席を獲得した。その結果、議長の座を民主党が取ることは確実だ。このような政治状況、皆さんは最近どこかで見聞したことがあるのではないか。そうである。アメリカの中間選挙での様相に酷似しているのである。アメリカの場合、上院でも、下院でも、民主党が優位にたった。しかし、その後、補欠議員の繰上げ当選が上院であり、結局、上院では共和党が優位、下院では民主党が優位で、下院議長の座も民主党が確保した。こんなところでも、アメリカの影響を日本は受けている。悲しいかな、アメリカがクシャミをすれば、日本もクシャミをしてしまうのだ。

 選挙は水物である。そんなことはない、と言われる評論家もいるであろう。しかし、多分、日本国民はアメリカの選挙結果を、無意識の中で潜在的に受け止めていたような気がする。それが、無意識に今回の参議院選挙での投票という行為に作用した可能性は非常に高い。例え政権をとっていても、選挙の結果次第では、政権与党を窮地に追い込むことさえ有権者にはできる、ということをアメリカの中間選挙から無意識の内に学び取っていたに違いない。その潜在意識が、今回の投票結果に表れたともいえる。それだけ、政治への関心が、以前よりも高くなっているともいえる。だが、そうやってみると、いかに小泉前首相の運が強いか、ということが見て取れる。正に、小泉前首相は、アメリカのような二大政党制を目指しているのである。その目標へ向かって、軌道を敷いたのである。安倍首相も、国民も、無意識の内にその軌道を辿って歩みを進めているともいえる。まあ、プロセスはどうあれ、この国のためになれば、それはそれで良いのだが。

 ただ、そうやって考えると、あるいは当初より、小泉前首相は、真面目な安倍首相の性質を読みきって、後継に据えたのかもしれない。言葉は悪いが、この国の政治体制を進化させるためのスケープゴートとして、安倍さんを選任したのかもしれない。そうだとすれば、この上ない強かさであり、恐ろしいほどの洞察力である。リーダーとして小泉前首相は、最高値に近い冷酷さと能力を兼ね備えた政治家であるといえるかもしれない。

 いずれにしても、大敗した自民党にとっても、大勝した民主党にとっても、これからが正念場である。大敗した政党は、真摯に反省をし、次の選挙に向かって精進するので、どん底に落ちても心配はない。底に落ちれば、這い上がるだけである。だが、民主党の場合は、少々状況が違う。山に登ってしまえば、驕りがでる。そして、驕り以上に、責任が重くなる。有権者である国民は、民主党を大勝させた。それだけに、民主党を見る目が今まで以上に厳しくなる。そうなれば、あとは実力が問われることになる。現状、参議院での第一党になるという目標は達成した。だが、その実力はといえば、かなり不安が残る。選挙中盛んに自民党が一枚岩でないことを民主党の候補者達は訴えていた。しかし、民主党も自民党に負けず劣らず、一枚岩の団結力に欠けている。そのことは、一目瞭然の事実であり、有権者誰しもが知っていることだ。大体、右から左まで、思想的に雑居状態の民主党だ。一致団結が容易にできないというところが、一番大きな課題であることは間違いない。国民が信頼しうる政党へと成長しない限り、民主党に未来はない。それには、党内の団結力と意識の統一化しかない。参議院第一党としての責任を自覚した言動ができるよう、精々精進して頂きたい。

 最後に、今回の選挙を終え、消化不良を感じている有権者も多いはずだ。それは、安倍首相の責任問題にともなう進退についてと、小沢党首の健康問題があるからだ。本来、これだけの大敗をすれば、自民党の最高責任者である総裁が辞任して当たり前である。過去に於いては、そのように為されてきた。しかし、安倍さんは辞任を否定した。まあ、自民党の総裁と首相を兼務してはいるが、選挙での責任は自民党総裁としての責任であって、首相としての責任ではない。だとすれば、首相を辞任というのは、テクニカル的にはおかしい。首相を辞任する必要はない。それよりも、首相に就任した際の公約を果たすことが、責任の取り方であろう。

ただ、有権者が消化不良を感じていることは、間違いのない事実だ。何故ならば、安倍さん自身が、選挙戦に於いて、「安倍を選ぶか小沢を選ぶか」と言って、有権者に信任を迫ったからである。その安倍さんの声を聞いた上で有権者は投票したという事実がある。ということは、有権者である国民は、安倍か小沢かと迫られたのが今回の選挙であった。そして、その結果、国民は、安倍首相の人事能力等に関し、ある意味三行半を下したともいえる。にもかかわらず、安倍さんはその結果を無視し、続投ばかりを口にしているので、有権者は消化不良を起こしているのだ。まず、有権者である国民に対し、何か真摯な言葉があって然るべきである。その上で、続投を訴えるというのが筋であるはずだ。さもなければ、選挙の意味も、国民が投票する意味も否定するに等しいことになってしまう。民主主義国家では、国民が唯一意思表示できるのが、選挙での投票であるのだから。

 変わって小沢一郎党首であるが、民主党を今回の選挙で大勝へ導いたことで、党首としての責任を果たした。小沢氏へ対しては賛否両論あった。だが、今回の選挙では、「さすが小沢」という結果を残した。当然のことながら、これから小沢党首率いる民主党は、内閣不信任案をどこかのタイミングで出し、解散総選挙へ持ち込み、一挙に政権奪取を狙うであろう。ただ、そこで心配なのが小沢氏自身の健康問題である。政治は、血みどろの戦場である。果たして、これ以上小沢氏の身体がもつか否か、そこのところが問題である。多分、ご本人が一番よくわかっているのではないか。確率は低いかもしれないが、もしかすると、選挙に大勝し、その責任は果たしたということで、小沢氏が自ら一歩後に退くということも考えられる。管氏、もしくは、鳩山氏に、党首の座を譲るかもしれない。あるいは、彼らを代行ということで前面に出し、この二人に次期党首、そして、もしかすると次期首相の座を競わせるという可能性はあるのではないか。

 いずれにしても、日本の政治が、大きな変革の時を迎えたことは間違いない。これからが、日本にとっての正念場である。政治家に任せ切りではなく、国民一人一人が政治に関心をもち、政治に参加するぐらいの気持で、この国を見守らなければならない時がきた。まず、我々国民一人一人が、意識を変えなければ、何も変わらない。私は、そう思う。
[PR]
by seizaikai_club | 2007-07-30 15:54 | 政治

「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
by seizaikai_club
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

検索
カテゴリ
タグ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧