政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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サンタクロースのクリスマス・プレゼント:心の中の「信じる」という小部屋

サンタクロースのクリスマス・プレゼント:心の中の「信じる」という小部屋
2006年12月23日

 クリスマスのサンタクロースには、子供達の心の中に「信じる」という小部屋を作る大切な役割がある。昔、子供達が通っていた教会幼稚園の牧師先生が、そう言っていた。何故か、その言葉は、私の心の中に張り付いて離れない。以来、毎年クリスマスは、我が家於いて、一年で一番大切な行事になっている。

 その教会幼稚園では、クリスマス前日になると、牧師先生が近隣のホテルへ出掛けて行くのが、恒例行事になっていた。牧師がホテルで何をするのか、と疑問に思う方も多いと思う。私も、最初に聞いた時は驚いた。ロビーで見ず知らずの外国人にサンタクロースになってくれないか、と牧師先生が頼み込むのだ。その教会では、一般礼拝の他に、子供達のために特別礼拝も行っている。その礼拝で、ホテルのロビーで見つけ出した外国人がサンタクロースに扮装し登場するのだ。礼拝前に、「これからサンタクロースが来るから、写真もビデオもダメですよ」という念押しがまずある。写真やビデオに撮り、万が一、偶然にもサンタの衣装を纏っていないサンタクロースと遭遇してしまうことを回避するための策である。兎に角、細部にまで気配りをして、毎年クリスマスの日に備えるのだ。
 
 突然、一気に礼拝堂の灯が消える。そして、合唱隊のコーラスが静かに始まる。同時に、ハンド・ベルの音が聞こえ出す。段々とそのベルの音は大きくなる。そして、礼拝堂の中で音がしだすと、礼拝堂の後方から徐にサンタクロースが登場するのだ。子供達の表情は、無垢な天使のようになる。瞬きもせず、サンタクロースを見つめ、目で追いかける。そのサンタクロースが壇上に上がると、牧師先生がサンタクロースと英語で話し、通訳までやってのける。子供達は、本当に驚いた顔で牧師先生とサンタクロースを見つめている。そのことだけでも、子供達は牧師先生を見直し一目おく。礼拝終了後、附属幼稚園の園庭で子供達は、サンタクロースが背負ってきた大きな白い袋の中には、前以て親から預かっていた子供達へのプレゼントが入れられている。その袋から、子供達は自分への贈り物を貰う。子供達は、目を丸くして驚く。これが、クリスマスの恒例行事だ。この時ばかりは、無垢な子供達の純粋さに心を打たれる。

 その牧師先生は、15歳になるまで子供達がサンタクロースを信じられるように努力をし続けるように、と私達親へ言われた。そんな訳で、我が家にとって、クリスマスは一大行事となった。この時期になると、兎に角必死である。プレゼントもそうであるが、子供達がサンタの存在を疑心暗鬼ながらも、信じられるように演出するために必死なのだ。多分、親の私がいくら頑張っても、子供達は、友達との会話の中で、「サンタなんかいないよ。親がやっているんだよ」という話をしているのだと思う。だが、それでも、親が一生懸命にサンタの存在を演出し続けることによって、子供達は何かを学び取るのだと信じ、私は今年も奔走する。

 下の子が6年生の時、「お友達の○○ちゃんが、サンタなんかいないって。パパがサンタしているんだよって言っていたけど・・・」と言い出した。正直、私は、余計なことを言うお友達がいるものだ、と内心大きな憤りを覚えた。しかし、そんなことを下の子が言い出すと、上の子がすかさず私を援護してくれた。上の子は、「サンタは、いるよ。毎年きているじゃないか」と言って、私の方を見てニタリと微笑んだ。そして、私へ向かってウィンクをした。嬉しかった。兎に角、嬉しかった。何か、親子関係以上の、男同士の新たなる関係を築けたのかな、という気がした。そんな息子も、やはり一生懸命サンタクロースへの手紙を書き、クリスマス・ツリーに飾り付けていた。まだまだ、純粋な一面を見て、私の心も温かくなった。

 クリスマス・イブには、サンタクロースのために、ロイヤル・ミルクティーとクッキーを用意し、クリスマス・ツリーの前におき眠りにつく。小さい頃は、サンタを見るといって起きていようとしたが、睡魔に勝てず眠っていた子供達も、今では夜更かしもできるようになった。しかし、それが悩みの種である。プレゼントをクリスマス・ツリーの周りに置く暇を見つけるのが一苦労。結局、徹夜になったりもする。幸い子供達が通う学校は、寮生活で朝が早いため、早起きの生活習慣が身に付き、時計の針が天辺を回る頃には、そんな二人もスヤスヤと眠りについている。早寝早起きの習慣に救われている。

 クリスマスは、親にとって大変な行事である。だが、これ以上素敵な行事はないのではないか。子供にとっても、大人にとっても、素敵な出来事のような気がする。

 子供達は、サンタクロースの存在を信じることを通じ、心の中に「信じる」小部屋を育み、親を信じることを体得する。親の愛情が、絶対であることを学ぶ。このことが、どれだけ子供達にとって大きなことか。親は、絶対に子供達を裏切らない。そして、親は、いつも子供達を見守っている。そのことを、子供達は、クリスマスのサンタクロースを通じ実感するのだ。子供の呼び掛けに耳を傾け、感心を示すことの大切さを、クリスマスの度に思い起こすことができれば、昨今、世間を騒がせているような子供達を取り巻く諸問題を回避することもできるのではないか。結局のところ、学校や教師の問題もあるではあろうが、親子の関係が一番大切である。また、サンタクロースが子供達の心の扉をノックする音が聞こえてくる時期がきた。Merry Christmas!!!
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by seizaikai_club | 2006-12-23 19:44 | 今日の独り言

日本一の孝行息子亀田興毅:名実ともに本物のチャンピオン

日本一の孝行息子亀田興毅:名実ともに本物のチャンピオン
2006年12月20日

 たった今、亀田興毅の初防衛戦が終わった。3-0の判定で圧勝であった。これまで、過激な言動等で、紆余曲折、賛否両論、色々と批判もあった。だが、今回、あれだけ見事なボクシングを披露し、全てを払拭し、心身ともに成長した。天晴れ、プロとしての貫禄を見せ付けてくれた。素晴らしい試合であった。

 前回のランダエムとの対戦には、ミソがつき、色々と言われていた。だが、今回の試合は文句なしの名勝負であった。ボクシングの質も非常に高く、亀田興毅のボクシング・レベルの高さを見せつけてくれた。無敵亀田興毅、名実ともにチャンピンであることを証明してくれた。

 それだけではない。ボクシング以上に素晴らしいものを、亀田興毅は、私達に見せてくれた。勝利者インタビューでの亀田興毅の号泣は、父親への思いの深さを物語っていた。見ている我々の目頭も熱くなる、素敵なものを見せてもらった。亀田興毅はじめ亀田三兄弟は、間違いなく日本一の親孝行息子だ。親子関係、家族の形が、混沌とする昨今、若者達へ影響力のある彼らの存在は、日本にとって、貴重な宝かもしれない。今後の益々の活躍を期待したい。

 本当に良いモノを見せてもらった。ありがとう!
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by seizaikai_club | 2006-12-20 21:22 | 今日の独り言

ブッシュ・パパが隠密裏に来日

ブッシュ・パパが隠密裏に来日
2006年12月16日

 13日午後北京で胡錦濤主席と会談をしたブッシュ・パパことジョージ・H・W・ブッシュ元アメリカ大統領が、その後隠密裏に来日している。今回の来日は、表向きは訪中の帰路に立ち寄った形になっているようである。だが、もっと他の意味があるのかもしれない。

 胡錦濤主席との会談では、「米中関係は歴史上最良の時期にある。両国が多くの分野で良好な協力を実施していることを嬉しく思う」という非常に友好的なコメントを残した。この短いコメントからも察せられるように、米中関係は現状非常に緊密に働いている。中国にとって、二年後のオリンピックを成功させるためにも、アメリカの協力は必要不可欠である。また、アメリカにとっても、緊張感が高まる世界情勢に於いて、中国が果たす役割は、等閑にできぬほど大きくなってきている。イランの問題にしても、中東での石油の採掘権、アフリカでの急速な中国の援助などを通じての介入、また、北朝鮮問題に於いても、アメリカは中国の力を必要としている。ある意味、両国の利害が、歴史上類を見ないほど合致している。水面下では、それぞれの国益に基づいた、二国間の協力体制が、短期的ではあるが、構築されつつあることは間違いない。その流れの一つとして、北朝鮮の問題もある。

 中国は、北京オリンピックと万国博覧会が終わるまで、朝鮮半島で問題が起こってほしくない。いや、逆に問題があるのであれば、その問題を手術したいと思っているのかもしれない。

 アメリカにしても、ブッシュ大統領の任期は後2年。このままでいけば、次期大統領は民主党選出の大統領になる可能性が極めて高い。であるならば、それまでに朝鮮半島問題をある程度決着しておく必要があると認識している。しかし、大きな動きは望まない。そのことは、中国も同じである。

 北朝鮮を崩壊させたくはない。だが、問題児金正日は何とか処置しなければならない。その辺で、米中の利害は合致しているのであろう。

 金正日を中国に亡命するように追い詰め、北朝鮮は中国の傀儡政権として温存する。そうすることが、アメリカにとっても、中国にとっても、韓国にとっても、日本にとっても、そして、東アジア全体にとっても、より良い選択肢である、と米中両国が受け止めだした気配がする。その兆候が、今回のブッシュ・パパ訪中、そして、来日という形となったのではないか。

 この来日期間中、ブッシュ・パパは、隠密裏に安倍首相と会食をするらしい。この席で、何を安倍首相にブッシュ・パパは伝えるのか? 非常に興味深い。ブッシュ大統領と胡錦濤主席、両方からの伝書鳩と受け止めて良いであろう。

 そして、もしかすると、近い将来、ブッシュ・パパが特使として北朝鮮を訪れ、金正日と会談を持つという可能性もあるような気がする。カーター元大統領による電撃的な平壌訪問という前例がある。当時は、故金日成主席であったが。金正日にとっても、内政的には、ブッシュ・パパが特使として訪朝することは、マイナスではなく、むしろプラスに働くはずだ。どちらにしても、北朝鮮問題は、来年秋までが大きな山場になることだけは間違いないようだ。
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by seizaikai_club | 2006-12-16 15:44 | アメリカ関係

アメリカの手前勝手な提案書でしかない「イラク研究グループ」による報告書

アメリカの手前勝手な提案書でしかない「イラク研究グループ」による報告書
2006年12月16日

 中間選挙以来、イラク政策の方向転換がワシントンやメディアで盛んに取沙汰されている。何故ならば、今回の中間選挙での共和党惨敗という選挙結果は、イラク政策の失敗と大きな犠牲へのアメリカ国民の反発というように、メディアもワシントンも捉えているからだ。だが、ここで少し冷静にならなければならない。本当にイラク政策は失敗であったのか? 多少の疑問が残る。

 どこに視点を当てて判断するかで、この疑問の答えは変わってくる。多くの犠牲者を出しているアメリカ人は、今、感情論でイラクの問題を捉えている。イラク戦争を始めたこと自体間違っていた。あんなに多くのアメリカ軍を派遣したことが間違っていた。こういう否定的な意見が、アメリカの国中に蔓延している。その結果、あのような結果が先の中間選挙で出た。それは、多くの若きアメリカ人兵士達が、尊い命を落としているから。そのことが、他人事ではなく、アメリカ人にとって「明日は我が身かも」という差し迫った問題となっているからだ。だが、少し視点を変えてイラク戦争のことを捉えてみる必要もある。何故なら、ブッシュ大統領が、自国民を苦しめようと思ってあのような戦争を始めたのであろうか? 答えは、NOである。ブッシュ大統領は、あの段階で、アメリカの国益を考え、最善の判断と信じ、強行したはずだ。その結果は、必ずしも100%良い道筋を導き出しはしなかったが。いや、ある意味、悲惨な結果を多く生み出すことになった。

 それでは、見方を変え、もし、あの段階で、イラク攻撃を躊躇っていたならば、今頃中東は、世界は、どうなっていただろうか? この答えも、簡単である。フセイン元大統領はもっと増長し、今頃は、アメリカはじめ同盟国にとって、もっと不利益なことになっていたことであろう。メディアの多くは、石油利権のために、アメリカはイラクを攻撃し戦争を始めたと言っている。だが、そうではない。二次的、三次的な戦利副産物として、当然のことながら石油利権も眼中にはあったであろう。しかし、それが主体ではなかった。

 確かに、大量破壊兵器は存在しなかった。そのことを、後にパウエルは自ら謝罪し、ホワイト・ハウスから彼の姿が消えることになった。確かに、一つの事柄としては、間違っていたことである。だが、イラクを攻撃するための大義名分が、あの段階で早急に必要だったのだ。さもなければ、もっと大変のことになっていた可能性が高いからだ。

 フセイン元大統領というのは、必ずしも凡小な指導者ではない。寧ろ、政治家としては頭の良い優れた政治家の部類に入るであろう。しかし、善人ではない。言うならば、ヒットラーなどと同じような悪賢いリーダーであった。その証拠に、多くのイラク人が迫害され、命を脅かされ、苦しめられていた。クルド人の大虐殺にしても、日本ではあまり報道されてはいないが、ナチスによるユダヤ人虐殺に相当する暴挙であった。オウム真理教が撒いたサリン、あのサリンをこの地球上で初めて試したのがフセイン元大統領によるクルド人大虐殺である。何の罪もないクルド人地区で、無差別にサリンを散布し、多くのクルド人達を虐殺したのだ。このことだけをとってみても、フセイン政権を崩壊させる意味は十分にあった。

 あの当時、アメリカにとって一番の脅威は、フセインの悪知恵とイラクの豊富な石油資源であった。原油産油量では、世界で4番目である。当然のことながら、そのことは豊富な資金力を意味する。イラクが、近い将来アメリカはじめ同盟国にとっての脅威となり、中東の平和を乱す元凶になることは火を見るより明らかであった。

 表向き公式には語られていないが、フセイン元大統領が画策していたアメリカを経済的に追い詰める世界戦略を、彼が具体的に行動に移しだしたことが、イラク攻撃の本当の理由であった。そのことは、複数のホワイト・ハウス関係者が、声を潜めて言っている。同じことが再度起こることを懸念して、厳しい緘口令が敷かれているので、アメリカ・メディアも報道しない。9.11以来、アメリカはこういうことに神経質なのだ。では、フセインによる脅威の反米戦略とは、如何なるものか?

 フセインは、原油の基軸通貨をドルからユーロへと変換したのだ。それは、前触れもなく突然為された。その日、ホワイト・ハウスは震え上がりパニックに成りかけたと聞き及ぶ。ブッシュ大統領は、武者震いが止まらなかったと聞く。

 アメリカは、借金大国である。ドル紙幣を際限なく刷り続けることによって成り立っている国である。それができるのは、原油取引の基軸通貨を筆頭に、全ての物資取引の基軸通貨がドルであるからだ。そこのところに、フセインは着目したのだ。非常に頭が良い。原油の基軸通貨を、世界第4位の産油国イラクが、ドルからユーロに変えれば、OPEC加盟国の多くが右へ倣えでドルからユーロに変える可能性は非常に高かった。実際、イラクがユーロへ変更した直後、サウジアラビアなどはユーロへ変更した。しかし、アメリカからの強力な抗議と圧力によって、直ぐにドルへ戻した。だが、ドルからユーロへの変更に際し、サウジアラビアがフランスの銀行に預けたユーロ預金は、未だフランス政府によって凍結されている。サウジアラビアにしたら、踏んだり蹴ったりであった。

 このような理由により、アメリカは、当時、フセインを排除することが、中東地区の安定に繋がると判断した。そして、実行された。それが、イラク戦争であった。

 実際問題、フセインは色々な反米政策を画策し、準備していたと言われている。あのまま放置していれば、かなりの影響がでていたに違いない。そうなれば、イラクの周辺諸国にもトバッチリが及ぶ可能性は大であったわけだ。だが、残念なことに、フセインを排除しても、イラクをはじめ中東の平和は得られなかった。

 あれだけの犠牲をはらいながら、アメリカは多くの自国民からも、イラク人からも、そして、中東諸国にとどまることなく世界中から非難され続けている。しかし、もしアメリカ軍をはじめ同盟国の派遣軍が即時前面撤退してしまったならば、イラクはどうなってしまうだろうか? それこそ、イラクは世界にとってテロの火種となり、非常に危機的な状況に陥ることは誰の目にも明らかである。それに、ここまでイラクの民主化のために尊い命を落としてきた人々の死が、全て意味をなさなくなってしまう。何事を為すにも、茨の道を抜けることは必要不可欠だ。「継続は力なり」というではないか。

 このような複雑な状況下、周知のごとく、アメリカでは、超党派の「イラク研究グループ」によって、イラク問題の解決方法が模索された。そして、遂に今週、報告書が提出された。直後、ブッシュ大統領も含め、ホワイト・ハウスで、メンバー達と共に議論が交わされた。しかし、あれだけアメリカを批判し、早期撤退を叫んでいたイラク人達から、そして周辺の親米アラブ諸国からも、この「イラク研究グループ」による提案書へ対し、大きな反発の声が上がっている。その意思表示として、大型テロがバクダットでここ数日頻発し、イラク副大統領も暗殺されかけた。未遂で終わったが、危機一髪であった。

 それでは、彼らが反発するのは何故か? 答えは、簡単である。また、同じ過ちを繰り返しているからである。同じ過ちとは? それは、アラブ人達の性質や文化をまったく無視し、西洋人的な発想で、アメリカの思惑に基づいての勝手な提案でしかないからだ。これは、嘗て、イギリス人が、大英帝国時代、アラブにおいて為した過ちを繰り返しているだけである。映画「アラビアのロレンス」の時代の繰り返しでしかないからだ。

 中東問題の解決は、至難の業である。完全なる解決方法は、多分ないであろう。それは、アラブ人達の資質や性質や文化によるところが大きい。そのことを理解せずに、西洋人的な発想で解決しようとしても、結局火に油を注ぐだけのことになってしまう。今回の報告書に目を通してみると、まだネオコンといわれる、これまでのイラク政策をブッシュ政権下で推し進めてきた人々の方が、「イラク研究グループ」よりも、よりイラク人やアラブの人々のことを理解しているようにさえ思えた。

 唯一の解決策は、タイム・スリップしかない。時計の針を、「アラビアのロレンス」の時代に戻し、全てを仕切りなおすしか方法はない。イギリス人将校 T.E.ロレンスは、結果としてアラブ人達を騙してしまうことになったことを亡くなるまで恥じ、自責の念にかられ続けたと聞く。その証拠に、アラブの英雄とさえ言われ、アラブ人達にも慕われ尊敬されたロレンスは、二度とアラブへ戻らなかったとも聞く。ロレンスの時代に、私利私欲でなした行為を改めない限り、本当の解決は有り得ない。しかし、時間を戻すなどということは、できるはずがない。

 もともと、アラブ人というのは、部族単位で成り立っている民族である。そして、部族同士は、力によって優劣を決めるというのが、彼らの文化なのだ。部族間での、縄張り争いなども、全て力によって解決されていた。にもかかわらず、部族や部族のテリトリーを無視して、イギリス人達は、自分達の私利私欲、すなわち石油利権だけを念頭に、勝手に国境線を引き、部族を分断してしまったのだ。これが、今に続く中東におけるあらゆる問題の原点である。勝手に、お前はこっちの国、あんたはこっちの国と分けられても、同じ部族が分断されていれば、紛争が起きて当たり前である。自分の家族や仲間を取り戻そうとするのは、自然な感情だ。同時に、分断した西洋人に対して、恨みをもつのも自然な感情だ。このような複雑な状況がある上に、さらに複雑な問題をイギリス人は中東に残した。それは石油だ。

 それまで、彼らアラブ人は、石油など知らなかった。いや、知ってはいたが、彼らは必要としていなかった。よって、石油絡みでの紛争など皆無であった。ところが、西洋人達が、石油の取り合いをすることを目の当たりにし、石油がお金になるということを知った。その結果、部族、宗教と複雑な問題が山積されている上に、石油の利権という金銭的な欲得問題までが加わり、中東問題は非常に複雑化してしまったのだ。それもこれも、元を糾せば、イギリス人をはじめとした西洋人の勝手な私利私欲に始まったことなのだ。そして、最後に、衰退し始めた大英帝国の尻拭いと欲目で、アメリカが出てきたのだ。これらの歴史的背景と、民族の特性を理解せずして、中東の問題は解決できない。

 イラクの問題にしても、内戦状態の原因は、ハッキリと目に見える形で露呈しているではないか。北部のクルド人地区、南部のシーア派地区、そして、残りのスンニ派地区。結局のところが、部族単位、宗派単位での対立なのだ。北部のクルド人地区などは、クルド人達が自ら自治しているので、フセイン政権崩壊後、一度もテロ行為やテロの被害も受けず平和になっているというではないか。

 イラクの問題も、中東全体の問題も、解決するには時間が掛かる。これだけ複雑な状況に中東地区がなるにも時間が掛かったのであるのだから。まず、今イラクで、アメリカはじめ同盟国がしなくてはならないことは、仲裁役に徹することである。イランに頼るのでも、シリアに頼るのでもなく、仲裁役に徹し、部族単位、宗派単位で分断し、独立させることである。多分、イラクは、三つの国に分断されるであろう。しかし、それが一番平和にイラクの紛争を解決する方法である。

 当然のことながら、そうなれば今度は石油の問題が浮上する。北部のクルド人地区と南部のシーア派地区には、石油が豊富にある。しかし、西部のスンニ派地区にはほとんど石油がない。そして、このスンニ派が多くのテロを起こしている。ここをある程度納得させない限り、問題は解決しない。ならば、一定量の石油をクルド人地区とシーア派地区からスンニ派地区へ無償提供する条件の下、それぞれの独立を認めさせればよいのだ。そして、独立が承認された後は、それぞれの独立国として自治されればよいではないか。ただし、イランやシリアが、自国の国益に根ざし独立したシーア派地区やスンニ派地区を傀儡政権としないように、国連軍が監視すればよいのだ。このような解決方法しか、実際にはないように思う。結局のところ、十把一絡げで思想も、宗教も、民族も違う人々を無理矢理一緒にしているから、テロや紛争がおさまらないのだ。まずは、それぞれの関係国が、私利私欲を捨て、平和を第一義に、独立を模索し、その結果として私利私欲の部分である石油の配分という問題の解決策を模索すればよいのだ。そして、その全ては、ロレンスによって書かれた、「アラブ人操縦の27か条」を念頭におき、為されなければならない。間違っても、西洋人的発想で推し進めることのないように、為されなければならない。私は、そのように思う。
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by seizaikai_club | 2006-12-16 14:06 | アメリカ関係

佐藤VS野田の確執は・・・

佐藤VS野田の確執は自民党が種を蒔いたにもかかわらず支部長ポストを新設したり喧嘩両成敗と公言したり理不尽極まりない
2006年12月15日

 今の日本は、正直者が馬鹿をみる社会である。真面目に、正直に、頑張っている人間が、損をし、皺寄せをくう。それが、日本である。そんな理不尽な社会になるのも当然である。国を司る政治家や政党が、理不尽なことばかりしているのであるから。

 佐藤ゆかり代議士と野田聖子代議士の確執を、各種メディアが連日伝えている。だが、元を正せば、党利党略によって、首を斬ってみたり、復党させてみたり、と勝手なことを自民党がしているから起こった問題だ。ある意味、佐藤代議士は被害者である。野田代議士は、自分の信念で、郵政民営化に反対したのだ。離党させられても、それは自分の判断でしたことだから仕方がない。だが、佐藤代議士は、当の言う通りにしてきただけであるにも関わらず、このように理不尽な仕打ちを受けているのだ。

 野田代議士は、自分の信念をかなぐり捨てて、恥じらいもプライドもなく厚顔無恥で復党した。本来なら、復党しても控えていてしかるべきである。ところが、彼女は政治家ではなく、旧態依然とした政治屋なのだろう。復党するやいなや、以前以上に大きな顔をして、党本部を肩で風をきりながら闊歩している。それは、個人の勝手だからよいとしよう。だが、佐藤代議士に、何の罪があろうか。真面目に、一生懸命この一年やってきた。そのことは、我々有権者がしっかりと見聞している。どちらかといえば、同期の片山代議士とは違い、大人しく政治家の資質である面の皮の厚さはない。だが、そのために、皺寄せをくってしまっている。もともと、事務系の人だ。実務仕事で力を発揮する人である。しかし、そういう人材が、今永田町には必要なのだ。ところが、今の自民党の対応を見ていると、面の皮ばかり厚い人間を優遇し、本当に実力のある人間を隅においやりだしたとしか思えない。

 大体、党が火種を蒔いておきながら、今になって喧嘩両成敗とはなんたることだ。誰が、喧嘩を売って、誰が喧嘩を買ったというのだ。党から与えられた立場を守ろうとしているだけで、職務を果たしているだけではないか。それが罪だというのであれば、自民党という集団は、とんでもない集団としか言いようがない。大体、良い人材を見分けることもできないようでは、自民党に未来などない。会社でも、人材を適材適所で使えない会社は、必ず衰退し滅びる。

 今回の岐阜の支部長問題にしてもおかしい。新たに支部長を新設して、野田代議士を据えるなど、言語道断。まったく筋が通っていない。何でもありとしか思えない。支部長職を新設すれば、禍根を残し、近い将来、もっと大きな問題に発展することは火を見るより明らかだ。世間で「いじめ」が問題になっているが、これこそ「いじめ」ではないか。佐藤代議士を窓際に追いやり、辞めさせようという魂胆は見え見えだ。いや、良識ある人間であれば、嫌気がさし自ら身をひくであろう。まるで、そうなることを望んで待っているようでさえある。しかし、一旦逃した人材は、二度と戻らない。何故なら、良識ある人間は、二度同じ間違いを犯さないからだ。

 やはり、今回の造反議員復党は、最初から全てが間違っている。一旦離党した人間を、党利党略、私利私欲、思惑でこんなにも早く復党させるべきではなかったのだ。その上、瞬く間に、それぞれの復党議員にそれなりのポストを与えてしまう。まったくもって、信じがたいことである。

 もし、今回のようにポストを与えるのであれば、復党を認める前からポストの問題も議論し、ある程度決めておき、そのことも納得させた上で復党させるのが筋というものだ。何だか、場当たり的に、都合で勝手なことをしているようにしか見えない。特に、支部長のポストを新設するなどは言語道断である。火に油を注ぐようなことである。党の運営さえこんなお粗末なことで、国を司ることなどできようか。こんなことをしている党に、この国の未来を任せろというのか。有権者である国民を馬鹿にし、蔑ろにするのもいい加減にしてもらいたい。非常に不愉快で、大きな憤りを覚えているのは、私だけではないはずだ。

 最後に、佐藤代議士を庇うようなことばかり書いたが、別に佐藤代議士の後援会でもファンでもない。ただ、あまりにも理不尽な仕打ちを見聞し、黙っていられなくなっただけだ。あしからず。
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by seizaikai_club | 2006-12-15 16:22 | 政治

自民党幹事長VS政調会長の確執は安倍首相の指導力の弱さを露呈

自民党幹事長VS政調会長の確執は安倍首相の指導力の弱さを露呈
2006年12月15日

 郵政造反議員復党問題に続き、今度は政策に於いて、再び自民党中川幹事長と中川政調会長の確執が表面化している。立場上、幹事長と政調会長は、ぶつかり合う宿命だ。だが、党首の指導力が強ければ、このようなことは起こらない。要職にあるそれぞれの議員が、自己主張ばかりを繰り返していれば、党内も、政権内も、足並みが崩れる。

 政治家とは、野心が強く、「隙あらば・・」と虎視眈々とチャンスを狙って、ライバルが躓くことを待っている海千山千である。執行部内での確執が露呈すれば、他の議員達も好き勝手をしはじめるに決まっている。そうなれば、当然のことながら、安倍政権の求心力は低下する。安倍首相にとっては、非常に頭の痛いことである。

 こういうことが起こるということは、舞台裏での根回しや調整が上手く為されておらず、充分に機能していない証拠である。ある意味、若い議員達による安倍政権の弱点かもしれない。真っ正直に、直球で勝負することは得意だが、変化球で人心を掌握するということが、あまり上手くないのではないか。こんなことが繰り返されれば、党執行部や閣僚達が、安倍首相を蔑ろにしているのではないかとさえ勘繰りたくなってしまう。だが、こういうことが幹部議員達によって繰り返されれば、どんなに頑張っていても、首相として、党首として、安倍総理の力量に問題があるのでは、と国民は思ってしまう。

 安倍総理の一日を新聞で拝読していれば、どれだけ一生懸命、精力的に、安倍総理が日々頑張っているかは読み取れる。だが、指導者とは、それだけではダメなのだ。人心を鷲掴みにするしたたかさがなければ。時には、格好良くスマートにお行儀が良いよりも、泥臭くしたたかな一面を見せることも必要なのではないか。そこのところが、安倍政権、安倍首相の弱点なのかもしれない。
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by seizaikai_club | 2006-12-15 15:18

アメリカ上院で共和党が巻き返し過半数獲得の可能性が・・・

アメリカ上院で共和党が巻き返し過半数獲得の可能性が・・・
2006年12月15日

 共和党は、先の中間選挙で、上院でも下院でも民主党に過半数の議席をとられ惨敗した。その結果、ブッシュ大統領も窮地に立たされていた。だが、案外、ブッシュ大統領は強運の持ち主らしい。ここにきて俄かに、巻き返しのチャンスが予期せずして訪れた。

 昨日、サウスダコタ州選出の上院議員である民主党のティム・ジョンソン氏(59歳)が、脳内出血で倒れた。意識がなく重篤な状態であり、議員としての職務遂行に支障が出る恐れが出てきた。死亡もしくは、議員としての職務遂行に支障が出た場合は、繰上げ当選ということで共和党議員になる。現在、上院では、無所属上院議員の2議席を含め民主党が51議席を確保している。総議席数が100であるので、共和党側が49議席ということだ。だが、ジョンソン氏が倒れたことによって、現状、無所属2議席を含め民主党側は50議席ということになる。もし、ジョンソン氏が抜けることになれば、繰り上がりで共和党議員が議席を獲得し、その結果、民主党50議席、共和党50議席ということになる。

 上院には、条約の批准権や、大統領が指名した閣僚、大使、裁判官などの任命承認権がある。ここからが重要だ。上院議長は、副大統領が兼務することになっている。したがって、現在は、チェイニー副大統領が上院の議長を兼務している。そして、その議長には、ある特権が与えられている。それは、万が一採決に際し賛否同数になった場合、議長に投票権が認められているのである。ということは、共和党が上院で過半数をとることができる可能性がでてきた。このままでいけば、上院での議席数は、民主党と共和党が同数になる可能性が非常に高い。そうなると、採決をする場合、賛否同数になってしまう。その結果、議長が投票することになる。チェイニー副大統領兼上院議長は、言わずと知れた共和党議員である。そうなれば、共和党が過半数を取れることになるということだ。これは、ブッシュ政権にとって、いや、ブッシュ大統領にとって、非常に幸運なことである。中間選挙以降のブッシュ政権の動向が注目されていたが、ここにきて幸運の女神はブッシュ大統領に微笑んだようだ。暫く、アメリカ議会の動向は目が離せない。
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by seizaikai_club | 2006-12-15 14:37 | アメリカ関係

松坂大輔獲得交渉に見え隠れするアメリカ側の思惑

松坂大輔獲得交渉に見え隠れするアメリカ側の思惑
2006年12月15日

 松坂大輔のアメリカ・大リーグ入りが遂に決定した。交渉権を60億円で西武から得ていたボストンのレッド・ソックスが、タフ・ナゴシエイター(手強い交渉人)である松坂の代理人スコット・ボラス氏を納得させることに成功した。6年間で61億円というギャランティーでの契約だと公表されている。しかし、その契約の中身は明らかにされていない。年棒17億円を提示していたボラス氏の提示額からすると、大分譲歩したことになる。一方、年棒8億円を提示していたレッド・ソックス側からすれば、契約金高だけをみれば勝利といえる。だが、実情はそうとばかりは言えないようだ。

 一部の報道によると、期限ギリギリになり、タイムスケジュール的に危機的な状況になりつつあったレッド・ソックス側が、松坂本人との交渉を望み、それをボラス氏が許した。松坂との直接交渉において、松坂の入団の意思が強く、これ以上交渉を難航させることが決してプラスではないので、ボラス氏に妥協するよう促した。その結果、事態が急変し入団が決定したということになっている。だが、その裏には、もっと複雑な事情があった、という情報がアメリカ側から聞こえてきた。

 松坂本人のレッド・ライン(最終判断ライン)が、契約金の金高でなかったことは間違いない。だが、彼が何としてもレッド・ソックスに入団したいからボラス氏を説き伏せたという行(くだり)には、少々疑問が残るということだ。何故なら、松坂にとってのレッド・ラインは、今まで報道されていなかったが、実は契約書に記載されている一行に関してであったという未確認情報が入ってきた。それは、「レッド・ソックスに在籍期間中には、国際試合に日本代表選手として参加しない」という一行であったという。松坂は、契約金の金高ではなく、この条件をどうしてものめなかったのだという。その松坂の意向を受け、最後の最後まで、ボラス氏は頑張っていたというのだ。ボラス氏にしたら、その一行をのんででも、契約金の金高を吊り上げた方が、間違いなくメリットがあったはずだ。だが、松坂はその条件はどうしてものめかったということだ。

 レッド・ソックス側も、当初より、この条件を松坂がのめば、ボラス氏の提示額をのむと言っていたらしい。だが、松坂はこのレッド・ラインを死守したいということで頑張ったらしい。このことは、日本男児として、松坂を評価するに値する。その結果、ボラス氏はどちらかというと、最終的に、多少面子が潰れる格好になった。しかし、彼はアメリカ人でありながら、雇い主である松坂に忠実に交渉を進め、最後まで松坂の意志を尊重したらしい。そんな松坂の意思を最後まで尊重した、ボラス氏も評価するに値する。

 もともと、何故こんなにも大きなお金が、いくら天才球児であるとはいえ、松坂獲得に動くのかが不思議であった。しかし、この話を聞くと、全てが納得できる。アメリカは、やはり第一回ワールド・ベースボール・ゲームで、王監督率いる日本代表チームに、お家芸である野球で負けたことによって、プライドを傷付けられていたのだ。だからこそ、次回の大会では、どんなことをしても日本に勝ち、優勝しなければという意思が、アメリカ国民全体から湧き上がっていたのだ。それを察した、政治家、財界人、各界の名士達は、色々なことを画策した。その結果、まずは天才右腕投手を、レッド・ソックスに抱え込み抑え込んでしまえ、ということになったのだ。その証拠に、ホワイト・ハウスの報道官が、昨日の記者会見中、松坂入団のニュースを聞くやいなや「エプスタインはよくやった」と言いながら、記者達に向かって親指を突き立てて見せた。エプスタインとは、レッド・ソックスのGMであるセオ・エプスタインのことだ。そして、アメリカ人が親指を突き立てるという仕草は、「やったぜ、これで万事ОKだ」という意味だ。しかも、エプスタインと呼び捨てにするところをみると、かなり親しいことが窺える。同じ頃、六カ国協議に関しての記者会見をしていたヒル国務次官も、同じように松坂の入団に関し、喜びを露に表現していた。彼はボストン出身ということもあるが、両氏が公的な場であっても、一外国人選手である松坂の大リーグ入りを気に掛けていたということは、彼らが、松坂がレッド・ソックス入団ということで、松坂を国際試合で封印できたと思っていたからに他ならない。しかし、契約内容に関しては、明かされていない。よって、事実を確かめることはできない。国際試合になってみなければ、松坂側が勝ったのか、レッド・ソックス側すなわちアメリカ側が勝ったのかは分からない。ただ、金高からすると、松坂は最後まで、上記したような条件を死守できたように思える。その反面、検査をした病院で契約書にサインがなされたということを聞くと、その条項を削除したり、書き直したりする暇もなかったように思える。どちらにしても、これからの成り行きが、興味深いものになったことは間違いない。

 最後にもう一つ。実は、レッド・ソックスのオーナーは、ダンキン・ドーナツというユダヤ系の名門企業である。ボストン出身のユダヤ系アメリカ人ウイリアム(ビル)・ローゼンバーグが創設し、全世界に店舗展開する世界最大のドーナツ・ファースト・フード店だ。オーナーは、ホワイト・ハウスにも人脈があり、なかなか影響力のある実業家だ。実は、1998年まで日本では西武と業務提携していた会社なのだ。だが、業績不振から、日本の市場からは撤退した。しかし、撤退後も、西部とダンキン・ドーナの間では、親交を温めていたと聞き及んでいる。ヤンキースに松坂を取られないように、レッド・ソックスが名乗りを上げたなどと日本のメディアは報道していた。だが、実情は、違うようだ。やはり、全ての事柄には、表と裏があるものだ。
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by seizaikai_club | 2006-12-15 11:22 | アメリカ関係

松坂大輔のレッドソックス入団交渉にみるアメリカ的ドライな交渉術

松坂大輔のレッドソックス入団交渉にみるアメリカ的ドライな交渉術
2006年12月14日

 各種メディアの報道を通じ、ここ一ヶ月間松坂大輔右腕投手によるメジャー・リーグのボストン・レッドソックスとの入団交渉の成り行きが多くの日本人に注目されている。日本人の交渉術とは違い、松坂の代理人スコット・ボラス氏のドライな交渉術に、各界から批判の声が大きくなってきている。日本人は、金高本意の交渉に、不快感さえ、感じてしまう。それどころか、そういう交渉を代理人に許している松坂のイメージさえダウンしてしまいそうである。だが、ここは、冷静に見聞する必要がある。「郷に入ったら郷に従え」という諺があるではないか。今、松坂が交渉しているのは、日本のチームではなくアメリカの大リーグのチーム、即ちアメリカ人なのだ。彼らと交渉するには、やはり同じアメリカ人を立てなければ、それこそいいようにやり込められてしまうのが落ちである。

 そうは言っても、少々度が過ぎている気もしないでもない。もともと、松坂は、メジャー・リーグで投げたいという希望を持っているのだ。ギャランティーの金高よりも、メジャーで投げられるということの方が、多分松坂にとっては大きいのだと思う。しかし、例え松坂がそのような心情をボラス氏へ訴えたとしても、ボラス氏は同じような交渉を続けたであろう。何故なら、彼はアメリカ人であり、自分もマイナー・リーグの選手経験があり、アメリカの球界に於いて、入団交渉は最初が肝心であるということをよく知っているからだ。それと、彼にとっては、松坂は、あくまで商品なのだ。球団が交渉権に60億も躊躇いなくだすような大型選手なのだ。彼のキャリアにとっても、一生に何度とない大きなチャンスであり、成功すれば彼の実績になる。それだけではなく、松坂のギャランティーが多くなれば、彼自身の利益も大きくなるはずだ。それは、必死で冷酷なまでの交渉を続けるのは当たり前である。

 日本人は、とかく、交渉事においても、人間関係や情を絡ませることが多い。しかし、アメリカ人は、まったく違う。交渉は交渉、ビジネスなのだ。例え、相手が旧知の親友であったとしても、交渉で手を緩めることは絶対にない。そういう割り切りをできるのがアメリカ人であり、彼らの強さでもある。どのような交渉でも、非常にタフである。というか、交渉事でタフでない人は、ビジネスの世界で馬鹿にされてしまう。今の状況を見ていると、日本のファンの間では、あれではボラスは血も涙もない嫌なヤツで、松坂は人選を誤ったという声が多い。だが、アメリカではまったく逆だ。彼は凄いぞ、あんなにタフな交渉をする凄いヤツと一目おかれることになる。当然のことながら、今後の仕事も増えるはずである。

 大体が、アメリカ人はハッタリで生きているところがある。兎に角、執拗にハッタリをかます。だが、相手もハッタリを目一杯かましてくる。折れた方が負けである。折れたら、あいつは男じゃないよ、などと陰口さえ叩かれることになってしまう。まるで闘鶏のように、羽根を目一杯広げ、背伸びをして、背筋を伸ばして、目一杯胸を張って自分を大きく見せ、ハッタリで相手を打ち負かす。それが、アメリカ人の交渉術である。日本のテレビを観ていると、多くのコメンテーターが、あれじゃ出だしから松坂はファンへの印象が悪くしてしまう、などというコメントを言っている。だが、アメリカでは逆だ。「彼は、凄いよ。あんなにタフな交渉をさせて、しかもあんなギャランティーを勝ち取ったよ。アイツは、野球だけでなく凄いヤツだ。本物の男だよ」という具合になってしまう。カルチャー・ショックがあるかもしれないが、それがアメリカ流だ。

 だが、ドライなところは非常にドライであることを理解しなければ、大きなしっぺ返しをくうことになりかねない。あれだけ大騒ぎをして勝ち取った球団も、ケガや何らかの理由で松坂が必要なくなれば、あっさりと放り出すようなこともするであろう。白か黒か、右か左か、ハッキリしているのがアメリカ人である。グレー・ゾーンは、あまりないのだ。だからこそ、最初が肝心、最初の入団交渉が非常に大切なのである。契約書には、ファイン・プリント(小さな文字で色々と細かいことまで詳細に取り決め、保険の契約書の説明書きのように契約書に記載されている)で、色々な可能性を踏まえての対応条件が列記されている。どんな契約を取り交わす時でも、同じような交渉が行われるのが普通である。

 昔、ある日本の大手不動産会社とアメリカの建築会社のジョイント・ベンチャーをコーディネートしたことがあったが、それはタフであった。1ヶ月以上も契約のための交渉が続き、何度も何度もアメリカと日本を往復した。やっと、最終段階に到達し、本契約前の最後の確認作業を、ファックスを使ってやっていた。その最中、サンフランシスコの大地震が起こり、ファックスは中断され先方と連絡が取れなくなった。テレビのニュースを見ると、サンフランシスコが大地震で崩壊している様子が映し出され驚かされた。そんな最中でありながら、数時間後に先方から電話が入り、少々修正したいところがあるが、ファックスも電話も繋がりにくいので、直ぐにサンフランシスコまで来てくれと言われた。「大丈夫なのか?」と訊ねると、「大丈夫だ。隣のビルは崩壊しているが、ここは大丈夫だから早く飛んで来い」という返事が予想外に返ってきて驚かされた。そこは、建築関係の会社だったので、お手の物であった。災害救援用の便に席をとってくれ、翌日私はサンフランシスコへと飛んでいた。このように、アメリカ人は、契約に関しては非常に燃える。そして、絶対に譲らない。非常にタフなのである。

 タフと呼称されることを、アメリカ人は非常に誇りに思っている。故に、交渉事では、非常に時間を要し、精神的にも追い詰められる。日本人は、どうしても焦る傾向がある。もう、仕方がないから相手の条件をのんで、兎に角契約をし、後からその都度変更するなり、話し合えばよいなどと直ぐに言い出す。しかし、そのような発想は、アメリカ人にない。一旦契約が結ばれてしまえば、その契約書が絶対なのだ。このような、契約に対する意識が、日本人とはまったく違う。今回の松坂の入団交渉に関しても、まったく上記の通りだと思う。ボラス氏は、多くの日本のメディアから批判されても、何とも思っていないはずだ。彼は、タフであることに誇りをもっているに違いないからだ。

 一つだけ心配なのは、契約が成立した後だ。アメリカ人の場合、これだけ長期に渡るタフな交渉の後に契約され、また莫大な年俸を手にすることができても、当人である選手はまったく萎縮することなく、やはりハッタリをかますことができる。ここがアメリカ人の強みである。当然のことながら、球団も大枚をはたいて手に入れた選手である。ある意味、選手を商品として見る。使い物にならなくなれば、容赦なく切り捨てるようなことも有り得るであろう。だが、アメリカ人選手は、ハッタリで乗り切る。日本人である松坂が、どこまで今回の交渉事のことを忘れ、萎縮せずに野球ができるかどうかということが、唯一の心配事だ。律儀な日本人は、これだけの交渉の末、これだけのギャランティーをもらったのだから、それだけの成果を出さなければと堅くなってしまうはずだ。どれだけリラックスして、球を投げられるかが、彼の大きさを測るバロメーターとなることは間違いない。

 野村監督ではないが、「使い捨てられ、潰れてしまわなければよいのだが」あれだけの選手である。そんなことを思う。日本の球界にとっては、宝である。だが、アメリカの大リーグにとっては、ただの一選手である。その他大勢の一人でしかない。しかし、松坂は、高校野球の時代から、日本の球界切っての大物選手と言われてきた。度胸も人一倍あるに違いない。心配などするのが、余計なお世話かもしれない。兎に角、日本の代表として、何としても頑張ってほしいものだ。陰ながら応援することとしよう。
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by seizaikai_club | 2006-12-14 15:12 | アメリカ関係

秘書の力量・才覚が政治家の運気をも左右

秘書の力量・才覚が政治家の運気をも左右
2006年12月14日

 郵政造反議員復党以来、安倍政権と自民党の支持率が急減している。自民党執行部の多くの古株議員は、「支持率の上下は世の常、気にすることではない」また、「今までが、良過ぎただけ」などと負け惜しみを言っている。しかし、本当にそうであろうか。非常に大きな疑問が残る。

 一昔前であれば、そういうことも言えたかもしれない。しかし、小泉前政権によって、国民は目を覚ました。そのことを忘れると、手痛いしっぺ返しを被ることにもなりかねない。先の郵政解散総選挙では、今までの自民党的選挙戦とは違い、政策論争に根ざした選挙戦へと変革した。それは、選挙方法というテクニカルな部分も多少はあるが、国民の意識を変革させたということの方が大きかった。そのことは目に見えないことなので、多くの自民党古参議員達は、その辺の見識を誤っている。言い方を変えれば、国民を馬鹿にしていると言っても過言ではない。もう、自民党が戦後60年繰り返してきた政治手法は通用しない。有権者は、組織の言いなりになり、操り人形に成り下がったりはしない。そのことを見誤れば、来年の参議員選挙で自民党は大敗するであろう。有権者である国民の政治に対する意識の変化が、郵政造反議員復党以後の安倍政権と自民党への支持率に表れていることは間違いない。

 安倍政権の支持率低下には、もう一つ原因がある。それは、秘書である。小泉前首相と安倍首相の大きな違い、それは性格やら人間性も当然のことながらある。また、それぞれが育った環境や政治家としてのこれまでに積み重ねてきた歴史や彼らの背景や環境に寄るところも大きい。だが、一番大きな違いは、秘書である。

 確かに、小泉前首相は、非常に勇気があり、ある意味独裁者的な強さを持っていた戦後政治の中でも際立った特異な存在であった。ああいう性質の政治家は、大抵の場合、永田町という魑魅魍魎が巣喰う魔界では、異端児として窓際に追いやられてしまうものだ。ところが、首相の座を手にした小泉氏は、彼の特異な性質を、一転効果的に作用させ人々の支持を得ることに成功した。非常に稀なケースであった。

 安倍首相の政治家としての資質も、勿論劣ってはいない。安倍首相も優れた政治家だ。ただ、大分、小泉氏とは違う。安倍首相は、強さも持ち、強運も持ち、強い支持基盤も持っている。だが、根底の部分で良識人であり、ある意味紳士なのである。悪い言い方をすれば、お坊ちゃんであり、シガラミを多く背負ってしまっている。しかし、そういうことは、普通永田町ではプラスに働くことが多い。安倍首相の場合も、今まではそうであった。ところが、首相に就任したと同時に、そのようなシガラミが足枷になり暗転してしまった感が否めない。

 当初は、非常に良かった。北朝鮮の核実験、訪中、訪韓等チャンスを手にし、予想以上に強運であるように思えた。しかし、時が経つにつれ、そのメッキが剥がれてきてしまった気がする。メッキが剥がれたといっても、安倍氏がまがい物という意味ではない。安倍氏は、本物の良い政治家であると私は思っている。ただ、政治家というのは、一人ではどうにもならないのだ。小泉前首相以上にシガラミがあるのであれば、それを周囲の人間すなわち秘書が、調整し露払いをすれば良いだけのことである。簡単なことのように聞こえるが、実はこの裏舞台が政治の本舞台なのである。裏を上手く調整できる政治家が、大物政治家として世間から認知されることになることは、歴史が証明している。そして、その裏舞台を仕切るのが、縁の下の力持ちである秘書の仕事なのだ。

 政治家の運命は、秘書次第と言っても過言ではない。小泉前首相の強さは、やはり飯島秘書官の存在にあった。そのことは、誰もが認める事実である。勿論、小泉前首相の力量や勇気も素晴らしかった。しかし、その小泉前首相の思いを遂げさせるために、どれだけ水面下で飯島秘書官が調整や根回しをしていたことか。それは、腕力や強引さだけではダメなのだ。緻密な計算と、人をたらしこむ才覚がなければならないのだ。そういう意味では、小泉-飯島コンビは、戦後の日本政治に於いて、最高の二人三脚であったように思う。故田中角栄氏と早坂秘書とのコンビなども有名であるし、故竹下登氏と青木秘書(現参議院議員)とのコンビも名コンビであることは間違いない。日本の戦後政治を動かしてきた。しかし、小泉氏と飯島秘書とのコンビには、どのコンビも敵わない。私は、そう思う。

 残念ながら、安倍首相は、この部分で小泉氏に敵わない。安倍首相の井上義行秘書官も立派な方であろう。しかし、やはり飯島氏には敵わない。そして、安倍氏と秘書の関係も、小泉氏と飯島氏の関係には敵わない。小泉氏と飯島氏があれだけ緊密な関係を築けた大きな要因の一つに、小泉氏が男鰥夫(おとこやもめ)であったことがあると私は思っている。小泉氏が独り身だからこそ、飯島氏との連携を緊密に築き続けることができたのだ。という意味では、小泉-飯島コンビに敵うコンビはないということになる。

 政権下、いくら閣僚達が総理の仲間であり配下であると言っても、所詮身内ではなく連合軍でしかない。100%の信頼をもつことはできない。そうなれば、水面下での調整を任せても、必ずしも総理の思惑通りにことが運ぶとは限らない確立もでてくるといえる。だが、秘書が、水面下での調整をし、露払いをしてくれれば、それは限りなく100%に近い状態で、総理の思惑を現実のものとすることも可能になる。ここのところが、小泉首相と安倍首相の大きな違いであり、国民の支持率が低下しだした原因の一つであると思う。当然のことながら、国民は、そんなことは知らない。しかし、上記したような小泉体制と安倍体制の違いが、結果として支持率に表れていることは間違いない。これからが、安倍氏の首相としての正念場である。今後の、井上義行秘書官による水面下での活躍に期待したい。
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by seizaikai_club | 2006-12-14 11:13 | 政治

「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
by seizaikai_club
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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