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政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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中央官庁官僚によるタクシー・チケット問題

中央官庁官僚によるタクシー・チケット問題
2008年7月4日

 霞が関の中央官庁周辺に、以前から個人タクシーが行列をなしている光景は知っていた。個人タクシーばかりであるので、何かあるのであろうと思っていた。官庁だけでなく、タクシー・チケットを使う上場企業の接待でも、帰りにタクシーを拾う際、必ず企業の担当者は、「提灯、提灯」といって個人タクシーのみを選んで接待相手を送りだす。そして、接待した相手をタクシーに乗せながら、タクシー・チケットを渡す。これは、非常によく見掛ける光景だ。

 何故個人タクシーなのか、と不思議に思ったことがあり総務担当者に訊いてみた。すると、経理処理上の問題であるようなことをいっていた。タクシー会社に帰属するタクシーだと、法人なので、経理的に領収書やチケットでごまかしをすることが難しいからという理由であるらしい。確かに、個人タクシーなら個人経営であるから手書きだろうがなんだろうが申告の際に認められるのであろう。

 お陰で、個人タクシーは高飛車になり、サービスの質が昔に比較すると落ちた。嘗ては、個人タクシーの方が親切丁寧だといって、選んで個人タクシーに乗ったものだ。ところが、今では個人タクシーを避けてタクシーを拾う客も多い。

 そもそも、このタクシー問題へのマスコミの切り込み方が弱い。何故なら、大手マスコミ関係でも、タクシー・チケットを同じ要領で使っているからだ。マスコミにしても、官庁にしても、上場企業にしても、嘗ては皆黒塗りのハイヤーを使っていた。しかし、数十年前に、ハイヤーのことも今回のように問題になり、官庁も企業も皆ハイヤーからタクシー・チケットへとシフトした。だが、結局同じようなことが起こった。同じ人間がやっているのだから、当たり前といえば当たり前だ。

 そもそも、対応自体が間違っている。対応を間違えば、真面目に一生懸命やっている人間まで十把一絡げにされてしまう。そうなれば、不良官僚ばかりでなく国のために頑張っている優等生官僚までも腐らせてしまうことになりかねない。そうならぬようにしなければ、不公平感が広がることになる。それではどのように解決したらよいのか? 答えは、そんなに難しいことではない。

 そもそも、不正が容易にできるタクシー・チケットを税金でというところに、問題が大ありなのだ。だが、だからといって、残業をした官僚は歩いて帰れ、というわけにもいかない。何とかしなければならない。要は、宿泊施設を確保すればよいだけのことである。だからといって、ホテルでは駄目だ。また、同じことが繰り返される。そんなに大規模でなくともよいから、中央官庁の残業官僚達が宿泊できる施設を設置すればよいのだ。立派なものである必要はない。狭くとも、プライバシーと休息がとれる施設を作ればよいのだ。どの程度の比率で、残業組が出るのかがわからないので、その規模を明確にここで述べることはできない。だが、別に新しいものを建築する必要はない。余裕のある省庁であれば、ビル内のワン・フロアーを宿泊施設にするとか。あるいは、霞が関周辺に、全ての省庁に帰属する残業官僚が、身分証明書を提示するだけで使えるような施設を、既存のビルを利用して設置するとか、方法はいくらでもあるはずだ。確かに、先行投資はかかりそうだが、長い目で見たら、絶対この方が無駄を削減できるはずだ。

 大体が、ハイヤーからタクシー・チケットに移行した際も、如何に節約するかではなく、如何に新しい方法でお金を抜くかという逆算方式で対処されたのだから、今回のような問題が浮上して当たり前だ。関係者のそのような甘えの構造を改善しないかぎり、この問題は、形を変え必ずまた浮上するはずだ。

 結局、政治家も、官僚も、皆、公僕である。我々国民の税金で、生かされているのだ。にもかかわらず、企業でいえば株主である我々国民を蔑にしてばかりしていることにそもそも問題がある。これほど、この国が腐っていたことが、歴史上あるだろうか? 戦後のアメリカによる占領政策の結果が、60年経た今「腑抜け日本人」という形になって表れたとはいうが、政治家、官僚にとどまらず、兎に角、今の日本人はあまりにも物質文明に翻弄されすぎ、平和ボケになり、自己中心的でありすぎる。何とかしなければ、本当にこの国は滅びてしまうのではないか、と憂いているのは私だけではないはずだ。モラルは、健全な教育から生まれるといっても過言ではない。やはり、「教育」を立て直すことが、全ての問題を解決する唯一の術なのかもしれない。
by seizaikai_club | 2008-07-04 16:21 | 社会
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「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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