政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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2006年1月18日発売
『リボン』
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カラスの面白い習性(2) 光りモノをこよなく愛す悪戯なカラス達

カラスの面白い習性(2)
光りモノをこよなく愛す悪戯なカラス達
2008年5月19日

 もう10年以上前の話だ。私が、離婚調停のため霞が関にある家庭裁判所に通っていた時のことである。家裁まで、私はいつも日比谷公園の中を通り抜けていた。中央の広場を抜け、日比谷図書館を左手に見ながら霞が関側の公園出口に向かう小道を歩いて、出口近くの池の手前に差し掛かると、必ず1羽のカラスが私掛ける金縁の丸眼鏡を目掛けて攻撃をしかけてきた。最初は、偶然私が通りかかり、カラスが間違えてぶつかってきたものと思っていた。ところが、どうもそういではない。何故なら、毎週同じ場所で、私はカラスに攻撃されたからだ。必ず、カラスは左上の枝から飛来し、私の丸眼鏡右側の縁を狙って急降下してくる。1日たりとも休むことなく、私がそこを通り掛かると、そのカラスは私を襲うのであった。そして、どうも私を襲うカラスは、1羽の同じカラスであるということを私は突き止めた。よくみると、カラスの表情も、1羽1羽違う。特に、嘴にそれぞれ特徴があるように私は感じた。まあ、当然といえば当然だ。人間だって、十人十色、皆違う顔をしているわけだ。犬だって、猫だって、一匹たりともまったく同じ顔をしたものはいない。カラスとて、同じことだ。

 読者の皆様の中には、また随分と被害妄想が強いと思われる方もあるかもしれない。私だけではなく、他の人でもそこを通り掛かると、そのカラスは全ての人に襲い掛かっているに違いないと思われても仕方ない。私も、最初はそう思った。そこで、ある日、そこの場所が遠くから見通せる場所に行き、30分程密かに様子を見ることにした。その間、10人程の人々が、その場所を通り抜けた。しかし、そのカラスは、1人もカラスに攻撃された人はいなかった。私は、「何だ、あれはやはり偶然だったのか」と思い同じ小道を歩んで家裁に向かった。ところが、やはり私は攻撃された。この30分間、私以外1人も攻撃されなかったのに、私が通った途端、そのカラスは私を攻撃してきた。やはり、あのカラスは私を狙っているのだ、とその時確信した。

 カラスは、光りものが好きだということは知っていた。また、巣作りなどに鉄製のハンガーを使ったりもするということも知っていた。きっと、私を襲うカラスは、私の金縁眼鏡の縁を、巣作りに使いたいのだなと想像した。そんなことを考えると、何だかそこの場所を通るのが億劫になっていた私にも、そこの場所を通ることが楽しくさえ感じられた。いや、そのカラスと対峙することが、楽しくさえ思えるようになっていた。

 私を攻撃してくるカラスは、いつも攻撃してくる近辺で、巣作りをしているに違いないと思った私は、ある日、1本隣の広い道を通ることにした。きっと、あの小道を通らなければ、あのカラスも襲ってこないだろうと思ったのだ。ところが、例のカラスは、道を変えても、やはり私を襲ってきた。彼は、巣作りのために私の眼鏡を襲っているのではない。きっと、私の金色に光る眼鏡の縁がどうにも気に入ったか、あるいは私を気に入ったのであろう。私は、その頃既に、大人気なくむきになっていた。

 渡米当初、同じようなことを経験したことがあった。ホームステーしていた家のママさんが可愛がっていた黒猫に、どういう訳か私はほれ込まれてしまった。その黒猫に四六時中追っかけ回され、夜になると私のベッドの中に忍び込んできてゴロゴロゴロゴロと求愛された。黒猫ならまだ可愛い。だが、真黒なカラスでは、どうにもこうにも話にならない。攻撃された経験のある方はわかるであろうが、あの大きくドス黒い嘴が目の前に迫ってくると、案外怖い。一瞬、ヒッチコックの映画「鳥」の主人公になった気分だ。あのカラスの嘴に突っつき殺されてしまうのではないか、と冗談のような恐怖感さえ覚えた。ただ、段々と度を重ねるごとに、少しだけそのカラスの気持が何故か伝わってきたような気がした。どうも、彼は私を嫌いで攻撃しているのではないようだ。カラスと話したわけではないので、真意はわからない。だが、彼は私か私の眼鏡に必要以上の興味を示し、あのような行動に出ているように感じた。カラスの気持が伝わるというのも可笑しな話だが、以心伝心というやつかもしれない。そう思うと、何だかその場所を通るのも嫌ではなくなり、悪戯好きなカラスが襲ってくるのも、愛嬌のようにさえ思えるようになった。本当にカラスとは、不思議な生き物だ。
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by seizaikai_club | 2008-05-19 10:11 | 今日の独り言
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「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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