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政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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東国原宮崎県知事による定例記者会見での押し問答の意味

東国原宮崎県知事による定例記者会見での押し問答の意味
2007年5月9日

 先日、東国原宮崎県知事が定例記者会見の席上、県政記者クラブ所属の記者達と押し問答となり、その様子を各メディアが報道した。多くのコメンテーターと呼ばれるメディアの飼い犬的自称文化人の方々は、この時とばかりに東国原知事を烈火のごとく攻撃した。中には、東国原知事を目の前にして批判するだけではなく、非常に知事を馬鹿にし、侮辱し、蔑むような態度で接しられた元司法出身の方なども居られた。正直、公共の電波を通じて、あのように無知で失礼な態度で、本人を目の前にして批判する映像は、不愉快極まりなかった。どう見ても、お笑いタレントが偉そうに、という気持が120%表れていて非常に不愉快であった。確かに、東国原知事は元お笑いタレントだ。しかし、今は、県民が選んだ知事である。にもかかわらず、あのような無礼で横柄な態度で接するコメンテーターこそ視聴者や有権者を馬鹿にしている非常に稚拙な態度に見えたのは私だけではないはずだ。

 その御方曰く、定例記者会見は必要不可欠、県民との接点であり、色々な意味を含んだ大切な場だそうだ。まるで、東国原知事が、奢り高ぶりあのように記者達に食い下がり反論したようにおっしゃっていた。しかし、そのような批判的で侮辱的な彼のコメント自体が、彼の無知と、良識の欠落を露呈していた。特定の特権意識が強い大手メディアの箱入り記者達だけが集う定例記者会見が、県民ために必要不可欠だなんておっしゃるコメンテーターこそ、何もしらないメディアのペットのような存在でしかない。

 これは私の想像であるが、東国原知事は、何もあの場で記者達に喧嘩を売ろうと思っていたわけでも、定例記者会見が不必要だという意味であのような質問を浴びせかけたのでもない。1日24時間1年365日しか時間を持ち合わせない我々庶民と同じ人間である東国原知事の日々は、あの場に居合わせた記者クラブ所属の寝ぼけたボンボン記者達に比べれば、極めて多忙なのである。にもかかわらず、ぶら下がりで質問される内容とさほど変わらぬ重複した内容の質問を平然となしてくる記者達に対し、もう少し合理的に時間を節約しないかという提案のつもりで口火を切ったに違いない。

 ところが、何を勘違いしたか、自分達が知事とは違い暇なことを忘却してしまい、知事に対して「稚拙な質問」と切り返したから、知事はキレた。そんなことは、誰の目にも一目瞭然であった。その挙句、あの記者達は、この記者会見は県民との架け橋だ、みたいなことを偉そうにものたまわった。

 しかし、定例記者会見というのは、一部特権意識の強い大手メディアのみが参加できる、非常に排他的なものであることをどれだけの人々やコメンテーターは理解していたのであろうか。非常に大きな疑問が残る。

 同じマスコミに籍をおいていても、大手新聞や大手地方紙、テレビ各社以外は、夕刊紙でさえ参加できない聖域が記者クラブであり、県政記者クラブであって、記者会見の場なのである。そんな場に、公平など存在するわけがない。県民との架け橋であるはずがない。そんな特権意識の強い大手メディアの若造記者達は、まるで自分達が全てであるかのように、ぶら下がりで知事の時間を奪い、定例記者会見でも知事の貴重な時間を奪う。知事の貴重な時間は、県民の貴重な時間に等しい。にもかかわらず、よく偉そうにあのような口がきけたものだ。いや、ちゃんと取材をし、勉強し、県民のためになるような質問をするのであれば、誰も文句はいわない。あの時も、東国原知事が呆れながら言っていた。重複するつまらない質問ばかりを、ぶら下がりでも、定例の記者会見でも、際限なく繰り返すから、その無駄な時間を合理的に節約しようと。

 まったくその通りだ。にもかかわらず、メディアでコメンテーターをしている連中は、食わせてもらっているメディアに媚を売りたいのか、一斉に東国原知事を批判し、攻撃した。呆れてものが言えない。彼らは、何を知っているというのか? 寝る暇を惜しんで、休む暇なく宮崎県民のために奔走する知事と、ノンベンダラリとコバンザメのように知事にはりつき、自分が書いた原稿など掲載されなくとも、取材をしていますという姿が映像を通じて自分の所属する会社の上司に見られればよいという低俗な感覚でいる記者達と、どちらが県民のためになっているか? 言わずとも知れたことだ。

 大体、日本だけに戦前から存在する「記者クラブ」などという排他的な化石が、未だに存在すること自体、日本のマスコミのレベルの低さを露呈している。結局のところ、戦時中は、軍部の言いなりになって国民に嘘八百を流していた魂もないメディアが構成するのが記者クラブではないか。ジャーナリズムの本質である反骨精神など微塵もない。ただ、自分達の聖域をつくり保持することに奔走し、物事の本質を見抜き国民のために報道するなどという意識さえない。記者達にしても、破格の給料と、大手メディアの看板を笠に着て、ただ偉そうにしているだけで、本当の現場、戦地取材などだってしたことがない。危ないところには絶対に赴かず、下請けのフリーランスを雇って取材させる。まったくもって、呆れ果てる。ジャーナリズムとは、何だと思っているのかと問いたくなってしまう。人脈開拓だ、取材だといって、会社の経費を垂れ流し、呑んだ暮れ遊びほうけ、記者クラブを根城にたむろしているだけ。そんな輩が、いくら政治家の経費問題などを報道しても、まったく説得力さえ感じられない。

 案外知られていないが、巷を賑わすスクープは、そんな彼らが所属する大手メディアを通じて流されるが、彼らが取材し執筆しているケースは非常に少ない。彼ら殿様記者達に、下請けとして雇われた勇気と行動力のあるフリーランスのジャーナリスト達によるところが大きい。しかし、そういう魂のあるジャーナリスト達は、記者クラブに所属することも、参加することもできないのだ。

 世界中を見回してみても、「記者クラブ」などという悪い制度がある国は他にない。日本が統治していた頃の名残で韓国には記者クラブが存在した。だが、それも数年前に廃止された。日本の「記者クラブ」制度に関しては、国内でもフリーランスや記者クラブに所属できないメディアの間より廃止論が沸騰している。しかし、新聞協会に君臨するドンが、首を縦に振らないこともあり、未だに旧態依然と存在している。海外でも、この日本の記者クラブ制度は、大きな批判の対象になっている。本来、メディアとは公平であるべきで、どのメディアが参加できて、どのメディアが参加できない、などということがあってはならない。記者クラブの存在自体が、権力による報道統制とかわりないという意識で、諸外国のジャーナリスト達はみている。非常に前近代的なシステムであり、軍国主義時代の悪い習慣を未だに引きずっているとさえ言われている。自ら、そのシステムを変革しようとしない、記者クラブに所属する日本の大手メディアの意識の低ささえ強く批判されている。それでも変わらない。

 昨今、日本では、一事が万事こういう有様だ。皆、自分勝手で、自らの損得ばかりを優先し、本質を見抜こうなどという気持もない。マスコミがこの有様では世も末だ。いや、戦前、戦中、戦後、一貫して日本のマスコミというのは、このように腰抜けだったのかもしれない。例え、自分以外周りの皆が敵にまわっても闘い抜く、などという殊勝なジャーナリストは、日本にはもうほとんど存在しない。悲しむべきことである。営利主義で、案外簡単に魂さえ売ってしまう、それが昨今の日本人なのかもしれない。いや、日本のマスコミは、戦時中もそうであった。ということは、これが日本人の本来の姿なのであろうか。いや、そんなことはない。私は、そう信じたい。
by seizaikai_club | 2007-05-10 09:58 | マスコミ
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「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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