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政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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サンタクロースのクリスマス・プレゼント:心の中の「信じる」という小部屋

サンタクロースのクリスマス・プレゼント:心の中の「信じる」という小部屋
2006年12月23日

 クリスマスのサンタクロースには、子供達の心の中に「信じる」という小部屋を作る大切な役割がある。昔、子供達が通っていた教会幼稚園の牧師先生が、そう言っていた。何故か、その言葉は、私の心の中に張り付いて離れない。以来、毎年クリスマスは、我が家於いて、一年で一番大切な行事になっている。

 その教会幼稚園では、クリスマス前日になると、牧師先生が近隣のホテルへ出掛けて行くのが、恒例行事になっていた。牧師がホテルで何をするのか、と疑問に思う方も多いと思う。私も、最初に聞いた時は驚いた。ロビーで見ず知らずの外国人にサンタクロースになってくれないか、と牧師先生が頼み込むのだ。その教会では、一般礼拝の他に、子供達のために特別礼拝も行っている。その礼拝で、ホテルのロビーで見つけ出した外国人がサンタクロースに扮装し登場するのだ。礼拝前に、「これからサンタクロースが来るから、写真もビデオもダメですよ」という念押しがまずある。写真やビデオに撮り、万が一、偶然にもサンタの衣装を纏っていないサンタクロースと遭遇してしまうことを回避するための策である。兎に角、細部にまで気配りをして、毎年クリスマスの日に備えるのだ。
 
 突然、一気に礼拝堂の灯が消える。そして、合唱隊のコーラスが静かに始まる。同時に、ハンド・ベルの音が聞こえ出す。段々とそのベルの音は大きくなる。そして、礼拝堂の中で音がしだすと、礼拝堂の後方から徐にサンタクロースが登場するのだ。子供達の表情は、無垢な天使のようになる。瞬きもせず、サンタクロースを見つめ、目で追いかける。そのサンタクロースが壇上に上がると、牧師先生がサンタクロースと英語で話し、通訳までやってのける。子供達は、本当に驚いた顔で牧師先生とサンタクロースを見つめている。そのことだけでも、子供達は牧師先生を見直し一目おく。礼拝終了後、附属幼稚園の園庭で子供達は、サンタクロースが背負ってきた大きな白い袋の中には、前以て親から預かっていた子供達へのプレゼントが入れられている。その袋から、子供達は自分への贈り物を貰う。子供達は、目を丸くして驚く。これが、クリスマスの恒例行事だ。この時ばかりは、無垢な子供達の純粋さに心を打たれる。

 その牧師先生は、15歳になるまで子供達がサンタクロースを信じられるように努力をし続けるように、と私達親へ言われた。そんな訳で、我が家にとって、クリスマスは一大行事となった。この時期になると、兎に角必死である。プレゼントもそうであるが、子供達がサンタの存在を疑心暗鬼ながらも、信じられるように演出するために必死なのだ。多分、親の私がいくら頑張っても、子供達は、友達との会話の中で、「サンタなんかいないよ。親がやっているんだよ」という話をしているのだと思う。だが、それでも、親が一生懸命にサンタの存在を演出し続けることによって、子供達は何かを学び取るのだと信じ、私は今年も奔走する。

 下の子が6年生の時、「お友達の○○ちゃんが、サンタなんかいないって。パパがサンタしているんだよって言っていたけど・・・」と言い出した。正直、私は、余計なことを言うお友達がいるものだ、と内心大きな憤りを覚えた。しかし、そんなことを下の子が言い出すと、上の子がすかさず私を援護してくれた。上の子は、「サンタは、いるよ。毎年きているじゃないか」と言って、私の方を見てニタリと微笑んだ。そして、私へ向かってウィンクをした。嬉しかった。兎に角、嬉しかった。何か、親子関係以上の、男同士の新たなる関係を築けたのかな、という気がした。そんな息子も、やはり一生懸命サンタクロースへの手紙を書き、クリスマス・ツリーに飾り付けていた。まだまだ、純粋な一面を見て、私の心も温かくなった。

 クリスマス・イブには、サンタクロースのために、ロイヤル・ミルクティーとクッキーを用意し、クリスマス・ツリーの前におき眠りにつく。小さい頃は、サンタを見るといって起きていようとしたが、睡魔に勝てず眠っていた子供達も、今では夜更かしもできるようになった。しかし、それが悩みの種である。プレゼントをクリスマス・ツリーの周りに置く暇を見つけるのが一苦労。結局、徹夜になったりもする。幸い子供達が通う学校は、寮生活で朝が早いため、早起きの生活習慣が身に付き、時計の針が天辺を回る頃には、そんな二人もスヤスヤと眠りについている。早寝早起きの習慣に救われている。

 クリスマスは、親にとって大変な行事である。だが、これ以上素敵な行事はないのではないか。子供にとっても、大人にとっても、素敵な出来事のような気がする。

 子供達は、サンタクロースの存在を信じることを通じ、心の中に「信じる」小部屋を育み、親を信じることを体得する。親の愛情が、絶対であることを学ぶ。このことが、どれだけ子供達にとって大きなことか。親は、絶対に子供達を裏切らない。そして、親は、いつも子供達を見守っている。そのことを、子供達は、クリスマスのサンタクロースを通じ実感するのだ。子供の呼び掛けに耳を傾け、感心を示すことの大切さを、クリスマスの度に思い起こすことができれば、昨今、世間を騒がせているような子供達を取り巻く諸問題を回避することもできるのではないか。結局のところ、学校や教師の問題もあるではあろうが、親子の関係が一番大切である。また、サンタクロースが子供達の心の扉をノックする音が聞こえてくる時期がきた。Merry Christmas!!!
by seizaikai_club | 2006-12-23 19:44 | 今日の独り言
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「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
by seizaikai_club
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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