政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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ねじれ国会ではなく本来の民主主義の時代到来

ねじれ国会ではなく本来の民主主義の時代到来
2010年7月12日

 第22回参議院議員選挙が終わった。私の記事を読んでいてくださる方々はご承知のように、予想通りの結果が出た。民主党は大敗し、みんなの党が大躍進を果たした。しかし、これはあくまで政界再編の途中経過であって、まだ本当の意味で日本政治が戦後政治から脱皮できたわけではない。今正にさなぎになり、これから成虫になるべく最終脱皮へ向かっての第一歩を踏み出したところといえよう。

 世間ではマスコミなどが、この選挙結果の上辺だけを見聞し、つまらぬ経験値から、再び「ねじれ国会」の到来だと騒いでいる。だが、私はそうは思わない。ねじれではなく、これこそ本来の民主主義政治の始まりであると強く思う。何故なら、これで、本来の民主主義政治らしく、議席数を過半数確保することによる党派閥政治ではなく、政策ごとに正常な形で政治家の本来の職務である議論を戦わせることができるようになるからだ。「ねじれ国会」という発想自体が、非常に前近代的な発想で、無知なマスコミが創った造語であり、何の意味もない不毛な発想でしかない。ある特定の党や派閥が過半数を取り、政策論議を戦わせても、多数決で全てが決せられる民主主義では、何の意味もない。にもかかわらず、過半数を取ることが本当の民主主義のように誤った解釈や報道の仕方をしてきた、政治家やマスコミの誤解でしかなかったのだ。そのことは、民主主義の本場アメリカをはじめ日本以外の民主主義国家を見聞すれば、一目瞭然でわかることである。必ずしも一党が、複数の議会で独裁的に過半数を確保していることはない。アメリカでも、上院と下院で、日本のマスコミ風にいう「ねじれ」が生じていることは当たり前であり、決して不健全でもなんでもなく、これこそ政策を真面目に論議するために必要不可欠な形なのである。そういう意味では、日本政治も、やっと本物の民主主義に近づいたということだ。今までの戦後政治は、あの時代だから成り立ったが、今となっては唯のまやかし政治としかいいようがない。金と力でゴリ押しが成り立ち、政策論議など形骸化していた。しかし、それは本来の民主主義ではなく、発展途上の高度経済成長期であったからこそ許された政治の姿であったのだ。

 今回の民主党の敗因は複数ある。まず、最大の敗因は、守りに入ったことであろう。山梨選出で前民主党参議院幹事長の輿石氏の選挙後の発言が、そのことを端的に物語っている。「支持者が守ってくれた」と。そんなことを言い出したら、政治はお終いだ。政治とは、そして、政治家とは、常に前向きで、猪突猛進できる者だけに許された職務なのだ。そのことを忘れ、守りにはいれば、その党のためにも、国のためにもならない。早々に退場願うのが得策であろう。有権者は、バカではなかったという証だ。「NO」をきっちりと突き付けた。二つ目の敗因は、消費税問題を口にだしてしまったことにある。私も、過去の記事の中で、消費税アップの必要性を説いている。未来の日本を考えれば、必要不可欠なことだ。だが、選挙に向かい、消費税の論議をすれば負けるというジンクスが、日本の選挙ではある。そのことは、過去の日本政治史が明確に物語っている。にもかかわらず、管総理は消費税を語ってしまった。これは、民主党の驕りとしか言いようがない。選挙のプロである小沢一郎は、地団駄を踏んでいたに違いない。

 最後に、快進撃で大躍進を果たしたみんなの党渡辺代表が、参議院議長を与党ではなく野党から人選するべきとの提案を早速出した。これは、正に政界再編、政界健全化の第一歩である。みんなの党が、これから始まる新たなる政界再編の核となっていることを示しているように思う。彼らみんなの党は、党としての連立を否定した。だが、個別政策での協力体制は、個別案件で論議するといっている。これこそ、正当な民主主義政治のあるべき姿である。何度もいうが、もしみんなの党がもし連立に乗るようなことがあれば、私はみんなの党を見限るし日本政治に希望はまったくなくなる。みんなの党が、マニフェストではなく、アジェンダを最優先するといっているが、行動計画という意味のアジェンダを最優先することこそ、偽りではない本物の政治を行うと宣言していることに他ならず、やっと本物の民主主義政治に向かい政界再編の舵は取られたと私は思っている。今後の政界に、大いに期待を持ちたい。今こそ、若い力、新しい世代の政治家が、本領を発揮する時だ。そして、発揮できる環境が整いだしたということではないか。
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by seizaikai_club | 2010-07-12 08:37 | 政治
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「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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