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政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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民主党が苦渋する沖縄基地問題

民主党が苦渋する沖縄基地問題
2009年11月27日

 鳩山政権発足以来、鳩山首相はじめ民主党が一番苦渋している問題の一つが、沖縄基地問題である。沖縄基地問題は、日米安保問題に大きく関わる等閑にできない問題である。そして、日本の思惑だけではなく、国際社会、特にアジア地区における軍事戦略上のことも考慮して結論をださなければならない問題であることは周知の事実だ。しかし、選挙のことや、自民党との違いを見せたい民主党としては、この問題で強硬に出たいという気持ちがある。だが、現実とそんな思惑との狭間で苦渋している。民主党には、旧社会党系などの左派が党員として大きな比率で存在する。この沖縄基地問題で安易に動くことは、党内分裂を起こす引き金になりかねないという鳩山氏の配慮もあるのであろう。だが、そんなことを言っていたら、国益に叶う決断は下せない。

 現実問題として沖縄基地問題を考えて欲しい。それは、国益という観点に立ってということだ。確かに、沖縄県民には不公平な負担を掛けていることは事実だ。米軍基地が存在することで、騒音をはじめ、米軍兵士による不祥事など、迷惑千万なことは山積している。だからといって、それでは基地を県外もしくは国外に排除するということが、現実的なことであるのか? 答えは、ノーである。心情的に言えば、それは国内に米軍基地があるということ自体、論外と思ってしまうのが当事者であろう。だが、アジア地区の軍事戦略上のバランス等を考えれば、現状暫くは沖縄に基地があることが、日本にとっても大きな国益になっていることは、実は誰の目にも明らかなことである。だが、当事者である、沖縄県民がそれを認める訳にも受け入れる訳にもいかない。それが現実だ。

 であるのならば、時の総理ならびに政権が、その辺の事情をも呑み込んで決断するべきではないか。もしくはそんな複雑な事情を腹の中に呑み込んだ上で行動するということが、国益を考えた場合賢明であることは明らかだ。また、それが政治家としての役目ではないか。大人の対応ということだ。

 真摯に沖縄県民ならびに県知事に頭を下げればよいのだ。格好を付けずに土下座をしたっていいではないか。民主党としての方針や色を濁すというのも、大人の対応、政治家としての賢明な対応であると私は思う。騒動を大きくするよりも、総理が大人の対応をし、現状を打破することが日本にとってもアジアの関係諸外国にとっても大きな意味を持つのではないか。「何としても基地を県外もしくは国外に移動させる」などという子供じみたことを言わなくてもいい。今、現状では、沖縄に米軍基地があることが、軍事戦略上大きな意味を持っている以上、アメリカだって、そのような日本側の大人の対応を理解するはずだ。「10年掛けて、米軍基地の返還もしくは県外か国外へ米軍基地を移転する交渉をする」と言えばよいではないか。10年後まで鳩山氏が総理大臣をやっている可能性は極めて少ない。10年後に、アメリカがどうなっているか、中国がどうなっているか、日本の政治がどうなっているかなど、誰にもわからないのだ。神様にだって、そんな10年先のことはわからないはずだ。実際、戦後60年間、日米安保の下、沖縄米軍基地をおくことで、軍事的均衡を保ってきたのだ。それを一朝一夕にチャラにできるはずもない。色々なことを交渉すれば、今すぐやると言ったとしても10年以上の年月が掛るであろう。であるのならば、時には「嘘も方便」。要は、この国の国益、即ち国民の平和と安全維持をできればよいのだ。そんな大人の対応も必要なのではないか。

 結局のところ、綺麗事を言って、馬鹿正直に進もうとすれば、結局国民も相手国をも大きく欺くことになり、取り返しのつかぬことになりかねない。軸足を定めていれば、大人の対応をしたところで、それぞれがそれぞれの利害と思惑にたって物を言ったとしても、それを実現するために強硬策をとるということはないであろう。皆、暗黙の了解の上で、それぞれの思惑と利害が最大限満たされる形を模索することになるだけだ。それでよい。何も、今すぐ基地を排除するなどという角の立つ、確執を生むようなことを言う必要はない。後は、政治家の手腕である。強かに相手国と対峙すればよい。だが、敢えてアメリカを敵に回す必要はない。賛否両論はあろうが、実際に戦後60年間日米安保の下、平和は維持されたのだから。外交とは、そういう強かさやずるさをも含めてのことであると私は思う。あまりにも、日本の政治家達は、馬鹿がつくほど生真面目過ぎるような気がしてならない。それでは、結局墓穴を掘ることになりかねない。
by seizaikai_club | 2009-11-27 10:06 | アメリカ関係
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「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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