オバマ大統領が来日を延期した本当の理由
2009年11月9日
オバマ米国大統領が、乱射事件の追悼式典参列を理由に来日を延期してきた。だが、それは建前で、延期の本当の理由は、沖縄の基地問題に対しての不快感を意思表示したと見る方が妥当だろう。
日本側の主張に異議を唱えているのではない。鳩山政権に、基地問題への確たる主張主義が定まっていないことへの不快感を、来日延期という形で表したのであろう。
アメリカの大学の授業におけるディベートを体験すれば、どういう状況をアメリカ人が一番不愉快に思い、取るに足らないと思うかは理解できるはずである。それは、独自の主義主張がないこと、定まっていないことだ。例え間違っていても、人真似や風見鶏での意見ではなく、自らの意見や主張を持ち、それを相手に意思表示することを非常に重んじる国民性であるのだ。それは、多分、アメリカ人に限らず、白人社会では最も重要視されることであるように思う。
オバマ大統領も、アメリカ政府も、鳩山政権の沖縄基地問題に関する軸足、日米同盟に関しての軸足が依然定まっていないことに、大きな不快感を覚えているのであろう。アメリカで教育を受けた経験のある鳩山総理なら、そのようなアメリカ人気質理解しているはずである。にもかかわらず、このように軸足定まらぬということは、即ち、民主党内がまとまっていないということを露呈し、鳩山政権は、内に大いなる問題を抱えていることを露わにしていると思われても仕方がないのではないか。