今日の独り言
「原油価格高騰の本当の理由」
2005年9月26日
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京都議定書に賛同しないアメリカは、地球温暖化によるハリケーンの巨大化を招き、嘗て例をみないような被害を被った。多くの犠牲者が出て、地元地方自治体の長は、自らの判断ミスを棚に上げブッシュ大統領を批判した。さすがのブッシュ政権も、支持率を大幅に落とした。我々人類にとって一番大切な地球を蔑ろにしようとした罰が当たったのであろう。
度重なるハリケーンの襲来以前より、原油価格は高騰していた。その原油価格相場で、一挙に億万長者なった若手投資家達も沢山いるという。にもかかわらず、さらなる原油価格の高騰も全てハリケーンの被害による、というような論調のメディアが目立つことに少々不安を覚える。
そもそも、今回の原油価格高騰をブッシュ大統領は予期していた。だからこそ、少々乱暴な方法でイラクを攻撃しサダム・フセインを権力の座から引き摺り下ろしたのである。それを、イラク戦争やイラクへの派兵、そして、ハリケーンの所為に全てをしてしまうマスメディアには、非常に大きな脅威と不信感を覚える。何故ならば、今回の原油価格高騰の根底は、ドルVSユーロの新たなる冷戦の始まりによることは、良識ある人々は承知しているはずである。そして、そのドルVSユーロという新たなる構図を導いたのは、他でもないサダム・フセインではないか。サダム・フセインが、基軸通貨であるドルを無視し、原油の取引基軸通貨をユーロへ変更したことに始まる。慌てたアメリカは、イラクを攻撃し、サダム・フセインを権力の座から引き摺りおろしたのである。
案外知られていないが、その際、フランスからの圧力がアラブ産油各国へ掛かった。サウジアラビアをはじめとする多くの産油国の関係者が、フランスの金融機関にユーロで預金をしていた。そして、フセインが原油取引価格をユーロへ変更したと同時に、他の産油国もドルからユーロへ変更しないと、ユーロで預金してある預金を凍結するというような乱暴な圧力を水面下で掛けたのである。以来、アメリカをはじめとする同盟国では、原油価格の高騰が続いている。もちろん、これだけが理由ではないが。
簡単に説明すると、取引基軸通貨がドルからユーロに変わったということは、アメリカや日本も、一旦ユーロを買って、そのユーロで原油を買わないといけないのである。借金大国アメリカにとっては、非常に大きな痛手である。よって、何としても早急に取引基軸通貨をユーロからドルに戻さなければならなかったのである。その時既に、今日の原油価格高騰は予期されていたのだ。一時は、アメリカが次に攻撃をかけるのは、サウジアラビアではと噂された時期もあったほどである。結局、考えようによっては、フセインも頭が良かったのかもしれない。フセイン最後のアメリカへ対しての反逆行為が、今も大きな影響をアメリカはじめ同盟国に及ぼしているのであるから。