過剰反応しないことが北朝鮮問題では肝要
2009年6月2日
いつものことだが、日本のマスコミも政府も、北朝鮮が何かをすると過剰反応する。このことが北朝鮮を増長させていることに気付かなければ、結局は北朝鮮の思う壺だ。
北朝鮮は、地球上に存在するならず者国家であることは間違いない。地球上に存在する200近い国々の中で、指定暴力団のような存在だ。ただ、かなり腕の良いならず者だ。自分から何かをしでかし因縁をつける。そして、そのことに対し相手国が騒ぎたててれば、この時とばかり逆手にとっておの手この手で、自分達が優位にたつよう居直り難癖をつけてくる。そんな恐喝手法に、アメリカも過去複数回、北朝鮮の思う壺で、彼らに振り回されてしまった。なぜなら、北朝鮮の挑発に過剰反応してしまうから彼らの思う壺にはまってしまうのだ。
今回のことも、まったく同じ方程式で北朝鮮は騒いでいる。兎に角、騒がず知らん顔でほっておくことだ。そうすれば、因縁のつけようもく、居直りようもない。為す術を失い、ドンキホーテを演じることだけになる。
本気で、日本の国土にミサイルを撃ち込めば、アメリカを中心にした同盟国より反撃を受け、自滅することは彼らが一番よく知っている。北朝鮮から先制攻撃すれば、日本をはじめ同盟国側に攻撃の大義名分ができてしまうことを彼らは誰よりも理解しているのだ。同時に、日本の憲法9条のこともよく理解している。だから、強気で挑発してくる。その挑発に、視聴率欲しさでのってしまう日本のマスコミの浅はかさ、それを利用して自分達をアピールするための材料にしている政府の愚かさには、呆れて開いた口が塞がらない。
北朝鮮にとって、一番困ったことは、相手にされず無視されることである。何故なら、あれだけ経済的に困窮しているからだ。かまってもらわなけえば、恐喝して物資を搾取することもできないのだから。確かに、真珠湾攻撃を決行せざるを得ないほどに日本を追い詰めた経済封鎖と同じようなことが、現在北朝鮮へ対してもなされている。度が過ぎれば、「窮鼠猫を噛む」ということにもなりかねない。しかし、その兆候は、必ず事前に察知できる。だとすれば、過剰反応せず無視して、追い詰めることが、北朝鮮に対してはどんな方法よりも効果的であることは間違いない。兎に角、過剰反応しないことが肝要なのだ。