政財界倶楽部         (恩田将葉見聞録)

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軍師小沢一郎の出処進退問題を騒ぐ愚かさ

軍師小沢一郎の出処進退問題を騒ぐ愚かさ
2009年5月11日

 まず、この記事は、ある紙媒体に10日ほど前に入稿した原稿であることをご理解頂きたい。通常、紙媒体に掲載して頂いて10日を経ずして、自らのブログに掲載しないようにしているのだが、本日午後5時に、小沢一郎民主党代表が辞意を表明したことをうけ、敢えて加筆をした上で掲載させて頂くことにした。

 世間では、小沢一郎民主党代表の秘書による西松建設からの献金問題がマスコミで報道されて以来、何かというと小沢一郎民主党代表の出処進退問題を話題にしようという風潮が、ここ1~2カ月続いている。何とも愚かしいことである。

 まず結論から申し上げる。小沢一郎は、総選挙直後まで、民主党の代表の座を降りないであろう。それは、代表という肩書に固執しているからではない。選挙ということを、小沢一郎が民主党の誰よりも一番理解しているからだ。今、安易に代表の座を降りてしまえば、来る総選挙で民主党が勝てないということは、小沢一郎が一番よく知っているのだ。それを、選挙の「せ」の字もわからない民主党の議員達は、感情論ばかりで小沢一郎代表を引きずり降ろそうと、血判状だ、署名活動だと、戦略も何もなく騒いでいる。頭が悪いというか、選挙を知らないというか、政治を全く解っていないとしかいいようがない。呆れて、開いた口が塞がらない。

 「もし」という仮定をすることは、愚かしいことである。だが、もし小沢一郎が今民主党代表の座を降りたらどうなるか? 答えは簡単だ。民主党は、烏合の衆のようにバラバラになり、選挙どころの騒ぎではなくなる。それぞれが、それぞれの主義主張を全面に打ち出しだして、党としての体を為さなくなり、実質的な空中分解ということになりかねない。そんな危うい民主党の在り様は疑う余地のない現実である、と見識のある評論家は見ているはずだ。ところが、そのような冷静で見識のある見方をできる評論家が少ないことにも、この国が抱える問題点を垣間見ることができる。一億二千万人総ワイドショー化してしまい、皆正しい意見をいえないどころか、何も真実が見えないという愚かな状態に陥っているのが今の日本だ。政治家も評論家も、自分の人気取りしか考えていない。そんな輩がもてはやされるような環境が、この国を悪くしている。

 ところが、そんなことも分からずにただ感情にまかせ騒ぎ立てる民主党議員がいるというところに、民主党の懐の浅さ、経験のなさ、政治家としての甘さが露呈してしまうのだ。そして、
そんな民主党の姿を見た国民は、民主党へ対して不信感しか抱かない。こんな簡単なこともわからない民主党議員が多いところに、民主党の問題点と政権奪取の難しさを垣間見る。

 小沢一郎の人となりを、ずっと観察していれば、彼の中には美学があることが見て取れるはずである。その彼なりの美学を理解すれば、彼が肩書に固執する人間か否かは一目瞭然のはずだ。そのことが理解できれば、小沢一郎がなぜ代表の座にとどまるかということに、意味があることを理解できるはずである。ところが、自分の帰属する党の代表である小沢一郎という人間を理解もできず、ただ足を引っ張ろうとする愚かな議員がいるから、民主党はいつまでたっても「お子ちゃまのママゴト遊び党」などと揶揄されてしまうのだ。

 小沢一郎は、誰が何といっても、来る総選挙が終わるまで、代表の座を降りないであろう。なぜなら、それが唯一、民主党が生き残れる道だからだ。今、小沢一郎が代表の座を降りたら、その瞬間、民主党の未来は消え去る。だが、だからといって、小沢一郎という男は、選挙後も代表の座に留まることはしないはずだ。代表という立場が、自民党の総裁という立場とは異にするのであれば、留まることもあり得るかもしれない。だが、総裁イコール総理という自民党の総裁と同じような役割を果たすということであれば、彼は選挙直後、代表の座を降りるはずだ。どういう意味かというと、小沢一郎は総理大臣には就任しないということだ。なぜなら、健康面、自分の役割、政治家としての性質や資質を、誰よりも小沢一郎自身が理解しているからだ。彼自身が、一番総理大臣になるべきではないということを自分で理解しているからだ。だから、彼は、万が一にも、選挙に民主党が勝ったとしても、総理大臣の座に就くことはない。それが、彼なりの美学であると私は、長年小沢一郎という男を観察してきて思うことだ。そして、それが民主党にとっても、日本国民にとっても、より良いことであることは間違いない。多くの国民が、今更小沢一郎が総理になることを望んでいないということは、誰よりも小沢一郎自身が自覚しているのだ。多分、小沢一郎という男は、そのことを客観的に自分自身で捉えているのであろう。だからこそ、西松建設からの政治資金問題が発覚した後も、周囲から何といわれても、動じずあのままの姿勢を貫き通すことができたのであろう。それだけ、彼の来る選挙に対する思いと信念が強く固いものであるということだ。なぜなら、彼の心の内で、選挙に勝ち、民主党政権が誕生したら、自分は代表の座を退くと決意しているからにほかならない。

 きっと、今の彼にとって、一番悲しむべきことは、そんな彼の強い信念と気持ちを、仲間であるはずの民主党議員の一部が理解せず、軽はずみな行動をしているところにあるのではないか。それは、傍から見たら、一見良識ある行動のように見える。だが、その実、有権者である国民へ対しての人気取りのゴマ擦り行為でしかない。そんな一部民主党議員の行為こそが、国のことも、民主党のことも考えない愚かな行為として、小沢一郎の目には映っているに違いな。

 そして、そんな小沢一郎は、解散総選挙の時期を、色々なことを鑑みながら、8月決戦とみているのではないか。秋になれば、また新型インフルエンザの問題が浮上する可能性がある。なぜなら、この新型インフルエンザのウィルスは、20度以下の温度で活発に活動しだすという研究結果が出されたそうだ。だとすれば、新型インフルエンザが広まる前、投票率をも確保でき、諸々の問題をもクリアーして選挙を民主党にとって有利に運べる時期は、逆算方式で導きだせば8月しかないということになる。多分、小沢一郎もそのような見方をしているはずだ。だが、そうはいっても、選挙は水もの、政治の世界一寸先は闇である。明日のことは、誰にも分からない。今後の展開を見守りたい。

 この上の段落までが、紙媒体に入稿した原稿だ。ここから後は、本日午後5時に行われた辞意表明記者会見を見聞した後に加筆したことをご理解頂きたい。

 まず、やはり小沢一郎は、優秀な選挙軍師であるということだ。一部民主党員やマスコミが、面白可笑しくワイドショー感覚で、小沢一郎の進退を騒いでいたが、そのことが民主党にとって、一つもプラスでないことは前述した通りだ。彼の中で、来る選挙に勝つために一番大切なことは、「挙党一致」ということであった。正直、民主党内はバラバラである。だからこそ、小沢一郎は選挙が終わるまで辞任しないと予想した。だが、状況が変わった。しかし、小沢一郎は、うろたえるどころか適格かつ冷静な判断を下した。それが、今日の辞意表明だ。そして、今日の辞意表明により、小沢一郎が私利私欲で総理の座を狙っているのではないことが、誰の目にも明らかになったはずだ。記者会見の中で、この連休中に熟慮した結果の決断と結んでいたが、この「熟慮」という言葉に非常に大きな意味があるように思う。小沢一郎は、やはり選挙のプロであり、天才軍師であるということだ。彼にとっては、代表の座を引かなかったのも、党が分裂しないようにするためであった。そして、今日の辞意表明も、党が分裂しないようにするためであったのだ。来る選挙に勝つ術を知っているのは、民主党内では小沢一郎のみということが明らかになった。そこが民主党の弱さだ。ある意味、小沢一郎が代表の座を引かないことを、自民党の執行部は喜んでいた。なぜなら、そのことが自民党にとってはプラスに働くからだ。だが、小沢は、見事にその風を読み取り、風向きを変えるべく自らを切り捨てたのだ。だが、ちゃんと、次の党代表選挙は、今国会会期末後と言い切った。ということは、6月3日が会期末であるから、それまでは、ことによっては会期延長になれば、その後も閉幕されるまで彼は実質代表として活動するということだ。事実上、選挙は小沢で戦い、総理の座には何の興味もない政権奪取だけしか望んでいない、ということの表明記者会見であったわけだ。そして、民主党は空中分解するのではないかという噂と現実を、今日の辞意表明で見事に一蹴したということだ。今日の小沢辞任は、選挙が近い今、自民党を震撼させたに違いない。選挙をよく理解している代議士であれば、今日の辞意表明がどれだけ大きな意味を持ち、どれだけ民主党側にとって今日の辞意表明が有利に働くかを直感したはずだ。

 もともと、彼は総理の座につくつもりはなかった。ただ、政権奪取、民主党政権の実現のみを目標にここまできた男だ。代表の座に固執する気持など微塵もなかった。それを頭の悪いメディアと民主党員が無意味に騒ぎたて混乱を招いたから、そのことを収拾し、逆に逆手にとって党内をまとめる手を打ったということだ。天晴れだ。民主党にも選対委員長はいる。だが実際には、小沢一郎代表自らが民主党の選対委員長みたいなものだ。彼ほどの軍師はいない。とても、自民党の選対委員長古賀誠では太刀打ちなどできない。来る選挙が、また一段と面白い戦になる予感がしてきた。小沢という人は、やはりタダ者ではない。選挙の神様かもしれない。いや、故田中角栄が憑依しているのかもしれない。ただ、残念なことは、これで政界再編の可能性が少し遠のいてしまったことだ。政界再編のみが、今の日本を救える術と信じる私にとっては、少々残念な成り行きだ。だが、政治の世界、一寸先は闇。まだ何が起こるか、誰にも予想はつかない。何が起こるにしても楽しみだ。今後の政界、いよいよ目を離せなくなった。
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by seizaikai_club | 2009-05-11 18:08 | 政治
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「政治をもっと身近に」をスローガンにして、日本人にもっと「愛国心」を喚起すべく語る。
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政財界倶楽部代表  恩田将葉
 「政治をもっと身近に」をスローガンに、一人でも多くの日本国民が政治に関心を持ち、参加してくれるよう、執筆活動、出版活動等を通じ「愛国心」啓蒙活動をしている。国際化が進む世界の中で、日本の政治も若者の手で変革しなければならない!!

 政財界倶楽部代表恩田将葉は、 アメリカ合衆国カリフォルニア州で約9年間生活。その間、サン・フランシスコ州立大学(San Francisco State University, SFSU)国際関係学部で国際関係学と政治を学び、朝鮮半島問題専攻で卒業。その後、暫くアメリカで現地法人の会社(People Intertrade, Inc.)を経営した後帰国。帰国後は、記者と編集者を経て出版社である株式会社ぴいぷる社と株式会社政財界出版社、そして、夕刊紙「内外タイムス」を発行する株式会社内外タイムス社の社長に就任。活字業界一筋に生きてきた。現在は、経営から一歩引き、国際情勢ならびに政治を中心に、ジャンルを問わず執筆活動を継続中。プロの文士として、随筆、小説、脚本等あらゆる分野で執筆活動を展開し、文章を綴ることを天職としている。そのかたわら、日本に、嘗てのごとく「愛国人」を増やすべく、「政治をもっと身近に」をスローガンに、自ら「政財界倶楽部」を運営している。

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